恐怖!!危険な魚ランキング

危険な魚ランキング

川や海には、身の毛もよだつような危険な魚たちが多数生息しています。

猛毒を持っていたり、鋭い牙で噛みついてくるなど、人間にとって命に関わる事故へと繋がってしまうほどに危険な魚も存在しています。

そこで今回は、そんな魚たちを、人間に与える危険度や、インパクトなどを尺度に、ランキング形式でその特徴と共にご紹介したいと思います。

尚、このランキングでは、サメ類は敢えて除外することとします。

では、早速見ていくことにしましょう。

危険な魚ランキング 11位 ゴンズイ

危険な魚ランキング 11位 ゴンズイ

ゴンズイは、日本の本州中部以南の太平洋岸に分布する、数少ない海水性のナマズです。

体長10~20cmほどの大きさで、愛くるしいつぶらな瞳をしていますが、背びれと胸びれに、3本の毒棘を持っており、刺されると火傷に似た強い痛みに襲われます。

スズメバチの約10倍もの毒性を持っており、2回以上刺されると、アナフィラキシーショックを起こし、命の危険に繋がる場合もあります。

毒棘は、服の上からでも突き刺さるほどに鋭く尖っているため、間違って釣りあげてしまうようなことがあったら、触らずに糸を切って放出する方が無難でしょう。

また、ゴンズイ玉と呼ばれる、お互いに身を寄せ合うようにして、密集し群れを作り行動する習性があります。

ゴンズイ玉は、皆が同じ方向を向いている場合と、それぞれが玉の中心に向かって、きれいな球形を作る場合があり、大きなものではバレーボール程の大きさになることもあります。

実はこのゴンズイ、毒の棘さえ取り除けば、白身で非常に美味とされ、房総半島などでは味噌汁の具材や、蒲焼、天ぷらなどにして食されています。

危険な魚ランキング 10位 ミノカサゴ

危険な魚ランキング 10位 ミノカサゴ

ミノカサゴは、日本では北海道以南の日本海、太平洋沿岸、南半球のオーストラリア北岸や、サモア諸島まで広く分布するカサゴ類です。

体長20~30cmほどの大きさで、ひらひらと優雅に泳ぎ、人目を惹きつける美しい外見とは裏腹に、背ビレや臀ビレ、腹ビレの棘に毒を持っています。

毒性は、10位で登場したゴンズイ以上とされ、性格は攻撃的で、綺麗だからと喜んで近寄ってくるダイバーを襲うこともしばしばです。

刺された時の痛みの強さを由来とする、様々な地方名を持っており、広島県では、刺されるとその痛みは、7日間走り回るほどだという意味を込めて「ナヌカバシリ」。

三重県では、その美しさからうっかり触らないようにしばらく待てという注意を込めて「マテシバシ」。

山口県では、平清盛のように、派手な衣装の下に武器を隠しているという比喩を込めて「キヨモリ」と呼ばれています。

毒を持ってはいますが、ド派手で美しい容姿をしているため、アクアリウムなどで観賞魚として人気があるのも、ミノカサゴの特徴の一つです。

また、このミノカサゴも、塩焼きや煮付け、唐揚げなどで美味しく頂くことが出来ますが、スーパーや鮮魚店、市場などで見かけることは殆どないようです。

危険な魚ランキング 9位 ゴマモンガラ

危険な魚ランキング 9位 ゴマモンガラ

ゴマモンガラは、インド洋から太平洋の熱帯海域、日本では神奈川県三崎以南の太平洋沿岸に生息する、カワハギ類最大最凶の種です。

最大体長1mにも及ぶ個体も存在し、海のギャングと呼ばれる程に性格が凶暴で荒く、繁殖期になると卵を守るために、より一層攻撃的になります。

自分の縄張りに入ってくると、相手が人間であろうと物怖じをせず、敢然と攻撃を仕掛けて来るのです。

普段は、強靭な顎と鋭い歯を用いて、カニやウニ、貝などの餌を噛み砕いて捕食しています。

その強靭な顎と鋭い歯を武器として、人間をも襲ってくるため、ダイバーやシュノーケラーの間では、サメよりも恐れられているほどです。

マスクを吹き飛ばされたり、ウェットスーツを引きちぎられたり、耳や指を噛みちぎられたり、運悪く命を落としてしまった例もあると言います。

意外なのですが、沖縄では一般的な食用魚として食卓に並ぶことが多く、その他の地域でも、煮物や味噌汁にして食されているそうです。

危険な魚ランキング 8位 オニカサゴ

危険な魚ランキング 8位 オニカサゴ

オニカサゴは、琉球列島を除く関東以南、中国、香港などの沿岸に生息する、東アジア固有のカサゴ科の魚です。

体長20~40cm程度で、最大で約50cmにも及び、背びれや胸びれ、エラブタなどに猛毒のトゲがあり、刺されると強い痛みや痺れ、腫れなどの症状が現れます。

アナフィラキシーショックが起こる可能性は稀なのですが、重篤な場合や心臓の弱い人は、神経麻痺や呼吸困難に陥る可能性もあります。

いかにも毒々しさを感じさせる、赤く刺々しい姿をしており、その毒性はハブの約20倍と、その見た目からの期待を裏切ることはありません。

9位、10位で登場したミノカサゴやゴンズイも同様なのですが、タンパク質に由来する毒素なので、加熱して変質させてしまえば、毒としての機能がなくなるため、45℃位のお湯に、30~60分ほど患部を浸けておくと、痛みが和らぎます。

通常は、水深80~200mの海底の砂泥地や岩の上でじっとしており、体の保護色、擬態を利用して、近くを通る甲殻類や小魚を捕食しています。

意外なのですが、しっかりと毒針を処理したうえで、霜造りにしたり、煮付けにするなど調理すると、繊細にして奥深く美味だと評されています。

危険な魚ランキング 7位 ウツボ

危険な魚ランキング 7位 ウツボ

ウツボは、本州中部以南から、台湾、南シナ海までの北西太平洋など、比較的暖かい海域の岩礁域に広く生息しています。

ウツボとは、ウナギ目ウツボ科に分類される魚類の総称で、日本近海だけでも57種、全世界で約200種類確認されており、その中でも最大種であるドクウツボは、体長2.5メートル、体重30kgにも達します。

基本的にウツボには生息海域で天敵がおらず、食物連鎖の上位に君臨していることから、海のギャングと呼ばれることもあります。

鋭い歯と強力な咬合力で噛みつかれた場合、人間の指や腕などを噛みちぎってしまうほどに、高い攻撃力を有しています。

しかし、意外と臆病なので、不用意に近づいたり、危害を加えたりしなければ、積極的に襲ってくることはありません。

その反面、臆病が故に、人間など、自分より大きな生物が近づいてくると、大きな口をガバッと開けて威嚇してきます。

また、ウツボは視力が悪いため、暗いところで不用意に近づくと、ガブッと噛みつかれることがあるので注意が必要です。

見た目で敬遠されがちなウツボですが、クセのない白身なので、唐揚げ、照り焼き、塩焼き、鍋などにして美味しく頂くことが可能なのですが、小骨が多く、捌くために高い技術が必要なため、食材としてはマイナーな地位にとどまっています。

危険な魚ランキング 6位 アカエイ

危険な魚ランキング 6位 アカエイ

アカエイは、日本を含む東アジア沿岸域に広く生息する、アカエイ科のエイです。

最大幅1.5メートルにも達しますが、エイの仲間の中では、決して大きな部類ではないのですが、危険度ではNO.1と言ってよいでしょう。

細長くしなやかな尾を持ち、尾の付け根にのこぎり状の毒針が並んでおり、刺すだけではなく、切り裂くような攻撃にも用いられます。

長靴やウェットスーツなども容易に貫通し、刺されると激しい痛みにみまわれ、数週間に渡り痛みが引きません。

アカエイの毒は、タンパク質を含む複数の毒素で構成されており、刺されてしまうと最悪の場合、刺された部分を、切断する必要に迫られたり、命を落としてしまった事例も報告されています。

オーストラリアの動物ドキュメンタリー番組の収録中に、その界隈で有名人だったレポーターが、アカエイに胸を刺され、亡くなってしまったショッキングな事件も発生しています。

自ら襲ってくることはあまりありませんが、砂地に潜って動かないため、誤って踏んで刺されてしまったり、釣り上げた時などに尻尾を振り回され、その際に刺されるケースが多いようです。

このアカエイも、クセがない良質な白身をしており、食べると最も美味しいエイと評されており、煮つけや揚げ物、フランス料理にも使用されるなど、市場でも普通に流通しているポピュラーな魚でもあります。

毎日漁港へ目利き一筋!かにの山米

危険な魚ランキング 5位 デンキウナギ

危険な魚ランキング 5位 デンキウナギ

デンキウナギは、南アメリカのアマゾン川流域や、オリノコ川流域の濁った小川や池に生息する、電気魚の中で最強と言われている種です。

最高860ボルト、家庭用コンセントの6~8倍にも達する電気を発生させ、馬やワニを感死させてしまうほどに、強力な威力を持っています。

デンキウナギの尾には、主器官、ハンター器官、そしてサックス器官という3つの発電器官があり、それぞれに電気を発電する、「発電細胞」と呼ばれる、数千もの細胞が集まっています。

この発電細胞は直列でつながっており、その表面を電子が移動することにより、電気を発生させることを可能としています。

「狩り「自己防衛」「ナビゲーション」など、目的に応じて電圧を調整しながら、3つの器官を使い分けて発電しています。

視力は弱いのですが、10ボルト以下の弱い電流を放ち、それをレーダー代わりに獲物の位置を特定し追い込み、高電圧のショックにより、獲物を気絶させて、生きたままに飲み込むのです。

自ら発生させた電気に感電してしまいそうなものですが、体内に蓄えられた脂肪が、絶縁体の役割を果たすため、感電を防いでいるとされます。

実際は、デンキウナギ自身も少しだけ感電しているらしく、そのあたりはご愛嬌です。

また、老いた個体や疲れ果てた個体は、上手く発電することができないため、感電の危険度は低くなるそうです。

危険な魚ランキング 4位 ピラニア

危険な魚ランキング 4位 ピラニア

ピラニアは、アマゾン川など南アメリカの熱帯地域に生息する、肉食の淡水魚の総称で、現地のインディオの言語であるトゥピ語で、「歯のある魚」という意味を持っています。

日本では、一般的にピラニアというと、体長30cmほどのピラニア・ナッテリーを指す場合が多いようです。

この種は、意外に臆病な性格をしているのですが、血の匂いを嗅ぎつけ興奮状態になると、鋭い牙で肉を食いちぎる、凶暴な悪魔へと変貌してしまいます。

群れで行動する習性を持っていることも、恐怖を倍増させる要因となっています。

他の種類を見てみると、単独で行動するものの、最大体長50cmと大型で、獰猛な性格や強靭なあごを特徴とする、ピラニア・ブラックも有名です。

その他、ピラニア最強と目されている、最大体長40cmにも達する、ジャイアント・イエローピラニアは、大きさだけではなく、獰猛さ、群れで行動するなど、危険な要素が三拍子揃っているのです。

生息エリアでは、毎年乾季になると、牛が骨だけになるまで食い尽くされるような被害が、頻繁に起こっています。

また、意外なのですが、アマゾン川流域に住む人々にとってピラニア、特にピラニアブラックなどは、簡単に採れるおいしい魚、貴重なタンパク源として親しまれています。

アクアショップ エムスリー

いよいよベスト3の発表です。

危険な魚ランキング 3位 カンディル

危険な魚ランキング 3位 カンディル

カンディルは、アマゾン川など南アメリカの熱帯地方に生息する、肉食淡水ナマズの総称です。

カンディルには、トリコミュクテルス科に属する、体長5~10cmほどで、他の魚のエラや排泄孔などの穴から体内へと入り込み、内側から獲物を食い尽くすタイプと、セトプシス科に属する、体長20~40cmにも及ぶ、獲物の表皮を食い破り、体内へと侵入するタイプの2種が存在します。

トリコミュクテルス科の代表格としては、バンデッド・カンディルが有名であり、エラに侵入するタイプの典型として、頭部が押しつぶされたように平たく、他の魚の体内へ入り込みやすい形状になっています。

セトプシス科の中では、より大きく獰猛なピンクカンディルが代表格で、水に落ちたり溺れた動物に集団で襲いかかり、表皮を食い破り、体内に侵入し、内部から肉を食い散らかします。

人間も例外ではなく、アンモニアの臭いに誘われて集まるため、カンディルがいる河川に入ろうものなら、アンモニアの臭いがする尿道や尻の穴から侵入され、内臓まで食い尽くされることになるでしょう。

また、一度侵入した獲物から離れないようにするため、カンディルのヒレには、返しの役目を持ったトゲが付いており、無理に引き離そうとすると、肉を切り裂く結果になってしまいます

さらに、体内にカンディルが侵入した場合、感染症などによって、命を落とす危険もあると言います。

臆病で、人間などを自分から襲う事がほとんど無いピラニアと違い、獰猛で、自分より大きな獲物にも集団で食らいつくことから、現地ではピラニアよりも恐れられています。

危険な魚ランキング 3位 カンディル

危険な魚ランキング 2位 オニダルマオコゼ

危険な魚ランキング 3位 オニダルマオコゼ

オニダルマオコゼは、インド洋、太平洋西部の熱帯域、日本近海では小笠原諸島、奄美大島、沖縄周辺のサンゴ礁や岩礁域に生息するカサゴ類です。

最大体長40cmまで成長し、全身にこぶがあり、ごつごつとした岩にそっくりな容姿をしています。

背びれの棘に毒腺を持っており、ハブ毒の30~80倍にも及ぶ、非常に強力な神経毒、ストナストキシンを分泌します。

1匹の個体で、大人4人を死に至らしめるほどの毒量を持ち、刺されると、数時間にわたる激痛、発熱や呼吸困難、痙攣を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。

アナフィラキーショックや、刺されることにより意識を失い、溺死してしまったケースも確認されています。

刺されると危険な魚ではありますが、あくまで自分の身を守るためで、自ら積極的にトゲを刺してくることはなく、岩や砂に紛れて身を潜めているため、存在に気がつかずに、誤って踏んでしまうケースが多いようです。

オニダルマオコゼを漢字にすると、「鬼達磨虎魚」と表記され、その字面も威圧感があり、最凶猛毒魚にふさわしいものとなっています。

非常に危険な魚ではありますが、沖縄など現地では、高級料理の食材としても知られており、上品な味わいの白身で、刺身や唐揚げ、吸い物などに料理され食されています。

危険な魚ランキング 1位 ダツ

危険な魚ランキング 1位 ダツ

ダツは、ダツ目ダツ科に分類される魚の総称で、全世界の熱帯、温帯域に32種が生息しており、日本でも琉球列島、小笠原諸島を除く日本各地に、8種類分布しています。

浅く暖かい海域を好んで群れで生息しており、沿岸や沖合の表層で、小魚を主食とし、時速60kmもの高速で遊泳しています。

全長50cmほどのヒメダツから、全長1.3mにも達する、オオザヨリなどが存在し、どの種も共通して、細長い体と、前方に長く尖ったくちばしのような顎、のこぎり状の歯を特徴としています。

ニードルフィッシュ(Needlefish)という英名を持っており、まさに「名は体を表す」という言葉を、具現化させたような存在と言えます。

普段は、尾びれをすばやく振って高速で泳ぎ回り、おもに小魚を捕食しているのですが、そのターゲットがひとたび人間のほうへ向くと非常に危険です。

ダツは、光に敏感に反応し、光るものに対して突進する性質を持っており、ライトを点灯させているダイバーや、夜釣りをしている人に向かって激しく突進してきます。

また、体長の2倍、2m以上もの跳躍力を持っているため、そこが船上でも安心できないのです。

実際に人の体に突き刺さり、命を落としてしまった事例も報告されており、漁師たちの間ではサメ以上に危険な魚として認識されています。

ダツが刺さってしまった時は、むやみに引き抜くと、出血多量に陥る場合があるので、抜かずに慎重に病院に行くのが得策で、刃物が刺さった場合と同じ対処方法ということからも、その危険度を推し測ることが出来ると言うものです。

危険な魚ランキング 1位 ダツ

危険な魚ランキング まとめ

危険な魚ランキング、いかがだったでしょうか?

上位の連中は、特に危険でおぞましい者たちばかりで占められていました。

あなたが人生の中で、彼らの被害に会わないことを、切に祈るばかりです。

尚、この記事は、あくまで私個人の独断と偏見をもとに、順位付けしたものに過ぎません。

エンターテイメントの範疇としてご理解頂けましたら幸いです。

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