世界最強のヘビ、ここに決定!!
世界には約3000種類ものヘビが生息しており、巨体を誇るもの、猛毒を持ったものなど様々です。
そこで今回は、世界中のヘビたちの中で、最強なのは何なのか順位付けし、その特徴と共にご紹介したいと思います。
尚、このランキングは下記の、5つのルールに沿って順位付けしております。
5つの選定ルール
1、1対1での戦い
2、毒の効能は有効
3、先に絶命した方が負け
4、同じ属は上位2種まで
5、ウミヘビは除外
では、早速見て行くことにしましょう。
最強ヘビランキング 第10位 ボアコンストリクター

ボアコンストリクターは、メキシコ南部からアルゼンチンなど中南米の広範囲にかけて生息する、ボア科ボア属のヘビです。
最大体長5.5m、体重45kgにも及び、太く筋肉質で、獲物を絞め付けるのに適した体型をしています。
コンストリクターとは、「絞め殺す者」という恐ろしい意味を持っているのですが、それに反して比較的穏やかでおとなしい性格をしています。
全身が筋肉の塊と言えるほどで、絞め付ける際に、長時間にわたって力を発揮できる持久力も持ち合わせています。
体格の割に俊敏ですが、毒は持っておらず、他の超大型種と比較すると、体格もパワーも中途半端な感は否めません。
素早く、攻撃的で、毒を持ったそこそこ大きな種に対すると、遅れをとってしまいそうです。
最強ヘビランキング 第9位 インランドタイパン

インランドタイパンは、オーストラリア内陸部の乾燥地帯に限定的に生息している、ヘビの中で世界最強の毒を持っている、コブラ科タイパン属の毒ヘビです。
最大体長2.5m、体重は1.2kg程度で、細身で筋肉質な力強い体型をしています。
絞め付け攻撃はほとんど行わず、優れた瞬発力と敏捷性を活かした、素早い咬みつきを主な攻撃手段としており、一度の攻撃で複数回にわたり、長い牙を突き立て毒を注入します。
優れた視覚と敏捷性により回避能力にも秀でており、スピード特化型の、アサシンタイプと言い換えると分かりやすいかも知れません。
また、毒の強さはニホンマムシの800倍、一咬みでの毒の注入量は最大110mg程なのですが、成人男性100人以上の致死量に相当すると言いますから驚きです。
しかし、毒に耐性のある同属や、体格差のある超大型種と戦った場合は、相手に毒が回る前に、飲み込まれるか、絞め殺されてしまうことになるでしょう。
最強ヘビランキング 第8位 タイパン

タイパンは、オーストラリア北部及び東海岸沿い、パプアニューギニア南部に生息する、コブラ科タイパン属の毒ヘビです。
最大体長3m、体重1.8kgと、9位で登場したインランドタイパンより一回り大きく、太く筋肉質な胴体は力強さを感じさせます。
獲物を絞め付ける習性はなく、素早い動きで飛びかかり、複数回にわたり、長い毒牙と強い咬合力を武器に、獲物に深く咬みつき毒を注入します。
毒の強さはニホンマムシの190倍、一咬みでの毒の注入量は最大400mgと、9位で登場したインランドタイパンに毒の強さでは負けますが、量では圧倒しています。
俊敏な動きによる回避能力と、比較的硬い鱗により、ある程度の物理的な衝撃から身を守る防御力を持っています。
インランドタイパンとの戦いを想定した場合、同属のため毒の効き目が減殺されることや、体格面での優位性を考慮すると、タイパンに軍配が上がりそうです。
最強ヘビランキング 第7位 ブラックマンバ

ブラックマンバは、アフリカ南部や東部の、サバンナや乾燥林などに生息する、コブラ科マンバ属の毒ヘビです。
最大体長4.5m、体重3kgと、細身で筋肉質な体型をしており、俊敏な動きを得意とし、時速20kmと、ヘビ最速の移動スピードを誇ります。
毒の強さはニホンマムシの63倍、一咬みでの毒の注入量は最大400mgと多量であるため、咬んだ相手を高確率で死に至らしめます。
他の毒ヘビたちと同様に、絞め付けによる攻撃は行わず、素早さを活かした連続咬みつきから、毒の注入という必殺コンボで戦います。
8位、9位で登場したタイパン属の2種より、体格面とスピード面で有利と見ることが出来るでしょう。
最強ヘビランキング 第6位 キングコブラ

キングコブラは、インド、中国南部、東南アジア全域、フィリピン、インドネシアの一部など広範囲に生息する、コブラ科コブラ属の毒ヘビです。
最大体長5.7m、体重20kgにも及ぶ、世界最長の毒ヘビとしても知られています。
胴体は太過ぎず、比較的細身で筋肉質な体型は、俊敏な動きと、鎌首を持ち上げて立ち上がった姿勢を保つことを可能とします。
立ち上がると成人男性と同じ目線でにらみ合うほどの高さとなり、頭部のフードを広げて威嚇する姿は、これぞコブラといった様相です。
毒の強さはニホンマムシの13倍程度ですが、一咬みでの毒の注入量は最大700mgと多量で、成人男性20人以上の致死量に相当します。
世界最大の毒ヘビなのですが、他の毒ヘビと同様、絞め付けによる攻撃は行わず、 立ち上がった状態からの素早い移動と、強力な咬合力による咬みつきを得意とします。
攻撃的な性格をしており、他のヘビを好んで捕食する傾向が強いため、「蛇食いヘビ」と呼ばれていますが、ある一定の大きさを持つ巨大種には敵わないことでしょう。
最強ヘビランキング 第5位 ビルマニシキヘビ

ビルマニシキヘビは、東南アジアと南アジアに広く生息する、ニシキヘビ科ニシキヘビ属のヘビです。
最大体長7m、体重137kgにも及ぶ、世界最大級のヘビで、胴まわりは電柱ほどの太さまで成長します。
筋肉質で非常に太い胴体での絞め付けは、大型の獲物を窒息させるだけではなく、骨を瞬時に砕くほどの威力があります。
また、巨体にもかかわらず、動きは比較的俊敏で、シカ、イノシシなどの大型の哺乳類や、鳥類、爬虫類など様々な動物を捕食します。
性格は穏やかでおとなしいと言われていますが、空腹時や子育て中のメスなどは、非常に攻撃的になります。
実際に、ベネズエラの動物園で飼育員が、体長3mほどのビルマニシキヘビに絞め殺される事故があり、同僚が駆けつけた時には、飼育員の遺体を飲み込もうとする寸前だったと言います。
たとえ強力な毒を持ったライバルたちが相手であっても、圧倒的なパワーと体格差を活かし、咬まれる前に絞め殺すか、咬まれても毒が回り絶命してしまう前に、相手を絞め殺してしまうことでしょう。
最強ヘビランキング 第4位 アメジストニシキヘビ

アメジストニシキヘビは、ニューギニアやオーストラリア北部、インドネシアのモルッカ諸島、ビスマルク諸島に生息する、ニシキヘビ科アメジストニシキヘビ属のヘビです。
最大体長8.6m、体重160kgにも及び、金属のような光沢がある鱗を持っており、角度によっては青紫色に見えることから、この名が付けられました。
待ち伏せが得意で、自から獲物を探し回るのではなく、じっと待ち構えて、近くを通りかかった獲物を俊敏に襲います。
強力な筋肉で獲物を絞め付け、骨を砕き、あっという間に窒息死させたあとに丸飲みにするのです。
硬い鱗と筋肉質な体は、外敵からの攻撃に対して高い防御力を発揮し、衝撃を吸収してしまいます。
非常に神経質で攻撃的な性格をしており、実際に、人間が絞め付けられる事故も報告されています。
最強ヘビランキング 番外編
ここで、ベスト3を前に、番外編として、すでに絶滅してしまった史上最大のヘビをご紹介しておきたいと思います。
最強ヘビランキング 番外編 ティタノボア

ティタノボアは、約6000~5800万年前の、南米の熱帯雨林に生息していた巨大なヘビです。
2009年、コロンビアの炭鉱で、28個体ものティタノボアの化石が発見され、その存在は、一躍脚光を浴びることとなります。
最大体長は15m、体重1,135kgにも及び、胴回りは直径1mにも達し、恐竜絶滅後の生態系において、頂点捕食者として君臨していました。
巨体を動かし、獲物を絞め付ける筋力は想像を絶するものであり、同時代に生息していた、体長6mにもなる大型のワニを、絞め上げ、丸のみにしていたと言われています。
比較的短かかった地球の温暖な一時代で隆盛を誇り、変温動物であるがゆえに、度重なる気候変動に対応できず、絶滅してしまったと考えられています。
最強ヘビランキング 第3位 アミメニシキヘビ

アミメニシキヘビは、東南アジアから南アジアにかけて広範囲に生息する、ニシキヘビ科マレーニシキヘビ属のヘビです。
最大体長9.9m、体重160kgにも及ぶ、世界最長のヘビとして知られています。
胴回りも太く、非常に強靭な筋肉を持っており、凄まじい強さで絞め付け獲物の心臓を圧迫し、窒息死させるよりも早く、直接的に心臓を止めてしまいます。

この画像は、アミメニシキヘビとキングコブラの実際の戦いの結果を写し出したものです。
キングコブラに頭の後ろを咬まれたアミメニシキヘビは、毒が回る前に、キングコブラの体を絞め上げ圧殺、その後自らも毒が回り息絶えたと推察出来ます。
さらに画像から、アミメニシキヘビはそれほど大きな個体ではなく、対するキングコブラは最大に近い個体だと見ることが出来ます。
最大クラスのアミメニシキヘビが相手だった場合は、さすがのキングコブラも、戦わずして逃げ出してしまうのではないでしょうか。
インドネシアでは、2017年に25歳の男性、翌2018年に54歳の女性が、それぞれ全長7mクラスのアミメニシキヘビに、丸のみにされるという事故が発生しています。
日本でも、2012年に茨城県に住む66歳の男性が、ペットとして飼っていたアミメニシキヘビに絞め付けられ、死亡した事故が報告されています。
最強ヘビランキング 第2位 アフリカニシキヘビ

アフリカニシキヘビは、アフリカ大陸のサハラ砂漠以南の広範囲に生息する、ニシキヘビ科ニシキヘビ属のヘビです。
最大体長9.8m、体重180kgにも及ぶ、アフリカ最大のヘビとして知られています。
非常に筋肉質で、獲物を絞め付ける力は強大で、血液循環を阻害し、獲物の呼吸を止め、丸のみにしてしまいます。
第5位で登場した、同属であるビルマニシキヘビと比較すると、獰猛で攻撃的な性格をしており、人間への被害も多く報告されています。
2002年南アフリカで、庭で遊んでいた3歳の男児が丸のみにされて死亡、2017年インドネシアのスマトラ島のパーム油農園で、男性が絞め付けられて死亡するなど、痛ましい事例が報告されています。
また、2年以上絶食しても生きることが可能で、その生命力の強さには、畏怖の念を抱かざるを得ません。
最強ヘビランキング 第1位 オオアナコンダ

オオアナコンダは、南アメリカ大陸北部の、アマゾン川やオリノコ川流域の熱帯雨林に生息する、ボア科アナコンダ属のヘビです。
最大体長9m、体重は250kgにも及び、その胴回りは80cmにも達する、世界最大のヘビとして知られています。
気性が荒い性格をしており、大型の哺乳類を容易に窒息死させる強力な絞め付けを武器とし、水中では驚くほど俊敏な動きを見せます。
現地では、ワニのカイマンやジャガーに巻き付き絞め上げ、捕食してしまうこともあり、牛や豚などの大型の家畜を狙う害獣としても認知されています。
意外にも、人間に対する被害は稀ですが、それでも絞め上げられ死亡したいくつかの事例が報告されています。
ヘビにおいても、長さや体重は強さにおける重要なファクターとなり、パワーの差に直結します。
それだけに、オオアナコンダは1位にふさわしい、圧倒的な力を持っていると判断出来るでしょう。
最強ヘビランキング まとめ
世界最強ヘビランキング、いかがだったでしょうか?
より大きく、太く、長い種が上位を占める結果となりました。
また、最強クラスの毒ヘビたちと、重量級のヘビたちの戦いは、人により意見が分かれ、判断が難しいところとなるでしょう。
尚、この記事の内容は、あくまで私個人の独断と偏見をもとに、順位付けしたものに過ぎません。
エンターテイメントの範疇として見て頂けましたら幸いです。
最強ヘビランキングを動画で視聴する
今回の記事「最強ヘビランキング」の動画Verを作成しております。
ビジュアル満載で。より不気味で興味深いものとなっています。
是非ご覧になって観て下さい。