世界最強のカニがここに決定!!
世界には約5000種ものカニ(短尾類)が存在し、ヤドカリ(異尾類)や、ザリガニ(ザリガニ類)などの近縁種を含めると、約8000種にのぼると言われています。
そこで今回は、最強のカニは何なのか、ランキング形式で順位付けし、その特徴と共にご紹介したいと思います。
尚、このランキングは、下記の4つのルールに沿って順位付けしております。
4つの選定ルール
1、群れではなく1対1での戦い
2、最大個体同士での戦い
3、ヤドカリやザリガニ類も対象
4、淡水、海水、陸棲などの違いは敢えて考慮しない
では、早速見て行くことにしましょう。
最強カニランキング 第8位 毛ガニ

毛ガニは、日本海沿岸、茨城県以北の太平洋からアラスカ沿岸、北西太平洋の、水温の低い海域の水深30~300m付近に生息するカニ類(短尾類)です。
甲羅幅は最大12cm、体重1.2kgほどで、やや縦長の丸みを帯びた五角形の甲羅と、その名の通り全身を覆う短い剛毛を特徴としており、その見た目が栗のイガのように見えることから「オオクリガニ」と呼ばれることもあります。
ハサミの挟む力は、貝類や甲殻類を捕食していることから、硬い殻を砕く程度の力を持っていると推測されます。
また、ハサミや脚には鋭い棘が多数あり、これも攻撃力アップに寄与しています。
甲羅は柔らかめで、防御力はあまり高くありませんが、甲羅や脚にある棘は、捕食者に対する防御壁として機能します。
他の大型のカニに比べると、体が小さく、力の差で不利になること、甲羅の硬さでも劣ることから、この順位が妥当なところでしょう。
非常に美味な食用ガニとして知られており、特に、濃厚でコクのあるカニみそは絶品とされ、他のカニと比べても量が多く、カニみそ好きにはたまらない一品です。
身も甘みが強く、繊細な味わいが楽しめるため、人気が高いのは周知の事実です。
寿命は15年程度で、成長に時間がかかり、食するに適したサイズになるまで、7年以上の年月がかかると言われています。

最強カニランキング 第7位 ズワイガニ

ズワイガニは、日本海、オホーツク海、ベーリング海、カナダ沿岸までの北太平洋などの、水深200~400mの冷たい深海に生息するカニ類(短尾類)です。
甲羅幅は最大14cm、体重1.5kg、脚を広げると70cmに達し、 メスはオスの半分ほどの大きさしかありません。
全体的に暗赤色で、甲羅は丸みを帯びた三角形をしており、最も特徴的なのは、細く長い脚で、古語で細い木の枝を意味する、「楚」(すわえ)が名前の由来になったとされています。
研究結果によると、ハサミは、物を強く挟めても壊れにくく、効率的な構造をしているとされ、貝類などを捕食したり、敵から身を守るための、重要な武器となります。
甲羅は、8位で登場した毛ガニと比較すると硬く、深海の強い水圧や外敵から身を守る役割を果たしているのですが、脱皮の頻度が多いため、これから上位にくるライバルたちと比較すると、柔らかく薄くなってしまいます。
また、食用として非常に人気が高く、甘く繊細な身はもちろん、濃厚な「カニみそ」も珍重されています。
水揚げされる地域によって呼び名が変わり、山陰地方では「松葉ガニ」、福井県では「越前ガニ」、石川県では「加能ガニ」と呼ばれ、これらはブランドガニとして市場でも高値で取引されます。
毛ガニ同様寿命は15年程度で、脱皮を繰り返し成長するため、成体になるまで、7年以上の年月がかかると言われています。

最強カニランキング 第6位 タラバガニ

タラバガニは、北海道周辺の日本海やオホーツク海、ベーリング海、北太平洋、アラスカ沿岸の北極海といった、水温の低い海域の、水深30m~360m付近に生息しています。
甲羅幅28cm、体重7.5kgにも及び、両脚を広げると1mを超える個体も存在します。
カニのハサミの挟む力は、付け根が分厚いほど強力になる傾向があるため、ズワイガニの挟む力は、かなり強力であると考えられます。
しかし、これから上位に登場するライバルたちと比較すると、細く、大きさ的にも迫力不足の感は否めません。
7位で登場したズワイガニよりも甲羅は硬く分厚く、全身を覆う鋭いトゲは強力な鎧として機能し、大きな堂々とした体格をしていることから、力があることが伺えます。
ちなみに、このタラバガニ、見た目はカニなのですが、生物学的には、ヤドカリの仲間(異尾類)に分類され、ヤドカリから進化の過程でカニのような姿になったことが示唆されています。
カニ類は脚の数が10本(ハサミを含めて5対)あるのに対し、タラバガニは脚の数が8本(ハサミを含めて4対)しかなく、メスの腹部がカニとは異なり、左右非対称で右にねじれていること、そして小さな脚が殻の中に隠れていることなどが、ヤドカリの特徴と一致しています。
かつて、「タラ」が獲れる漁場で多く混獲されたことから、「タラバガニ」と名付けられ、甘味が強く、肉厚で弾力のある食感などから、食用としての人気が高く、「カニの王様」と呼ばれることもあります。
寿命は、オスは30年、メスは35年と長く、約6年で成体になるのですが、7位8位で登場した毛ガニ、ズワイガニも同様、人間の手による捕獲を逃れ、天寿を全う出来る確率はどれほどなのか、興味があるところです。

最強カニランキング 第5位 タスマニアオオザリガニ

タスマニアオオザリガニは、オーストラリアのタスマニア島の北西部の、冷たくてきれいな渓流にのみ生息する、世界最大の淡水ザリガニです。
最大体長76cm、体重4.5kg、ハサミを入れた体長は90cmにも及び、淡水産の甲殻類としても、世界最大級を誇ります。
非常に大きなハサミの挟む力は、数十kgにも及ぶとされ、水の入った状態のペットボトルを、音を立てて変形させるほどの威力があることから、ザリガニ類の中ではNo.1と言って良いでしょう。
一般的なザリガニのイメージを覆すほどの重量感と迫力を持っており、 青みがかった暗灰色や青黒い色をした甲羅は、非常に硬いのも特徴です。
脱皮の度に殻が厚くなるため、成熟した個体は特に硬くなり、ペンチで挟んだり叩いたりしても、なかなか割れないほどの硬度を持っています。
しかし、動きが比較的緩慢で、機動性と攻撃性に欠ける部分が、体格の大きさの割に、この順位に留まっている大きな要因となっています。
かつては食用として、肉付きが良く、ズワイガニにも引けを取らない甘みと旨みがあったことから、「川のロブスター」とも呼ばれ、乱獲されていた時期もあります。
寿命は40年以上ありますが、成長が遅く、中々繁殖しにくい種であるため、乱獲と生息環境の悪化の影響を受け、個体数が激減してしまい、現在では絶滅危惧種に指定され、採集や捕獲が禁止されています。

最強カニランキング 第4位 アミメノコギリガザミ

アミメノコギリガザミは、西太平洋からインド洋にかけての熱帯・亜熱帯の沿岸域の、主に川が流れ込む穏やかな湾や河口域、マングローブ地帯の砂泥底に生息するカニ類(短尾類)です。
日本では房総半島以南、特に沖縄でよく見られます。
甲羅幅25cm、体重3.5kgにも及び、オスのハサミは巨大化し、体重の40パーセントもの比重に達することもあります。
ハサミの挟む力は800kg、瞬間的には1トンを超えるとも言われており、 これは乾電池を簡単に潰し、人の指の骨を砕くほどの力となります。
左右でハサミの大きさが異なり、大きい方のハサミは貝殻を砕くために、小さい方のハサミは餌を口に運ぶために使われます。
甲羅は非常に硬く、甲羅の表面には微細な凹凸があり、外部からの力を分散させる構造になっています。
ハサミの先端部分においては、鋼鉄並みの硬度を持つとも言われており、この硬いハサミは、攻撃だけでなく、自身の弱い口元を守る防御の役割も果たしています。
また、ワタリガニの仲間であるため、一番後ろの脚は、遊泳脚と呼ばれる、ひれのような形をした脚を持ち、素早く泳ぐことを可能としています。
カニ類最強の挟む力を持っているのですが、これから上位で登場してくる、ハサミで挟みきれないほどに大きな相手になると、分が悪い戦いになるでしょう。
日本では高級食材として扱われ、高値で取引されており、塩茹でや蒸しガニ、味噌汁などで食されています。

最強カニランキング 番外編
ここで、ベスト3を前に番外編として、強力な毒を持っている2種と、ある理由によって危険視されている1種をご紹介しておきたいと思います。
最強カニランキング 番外編① スベスベマンジュウガニ

スベスベマンジュウガニは、インド洋から西太平洋の温暖な海域、日本では房総半島以南の太平洋岸から九州沖縄にかけての、サンゴ礁や岩礁地帯の、水深200~600mほどの深海に生息するカニ類(短尾類)です。
甲羅幅4~6cmと比較的小さく、その名の通り、すべすべとした饅頭のような見た目とは裏腹に、強力な毒を持つ危険なカニとして知られています。
フグ毒として知られる、「テトロドトキシン」と、麻痺性貝毒の「サキシトキシン」、「ネオサキシトキシン」という複数の強力な神経毒を体内に持っており、これらの毒は、筋肉や内臓、そして殻にまで含まれています。
毒は加熱しても分解されないため、調理しても毒性は無くならず、1匹で大人2人が死亡するほどの毒量を持っていると言われており、過去には死亡例も報告されています。
最強カニランキング 番外編② ウモレオウギガニ

ウモレオウギガニは、インド洋から西太平洋の熱帯・亜熱帯域、日本では、南西諸島や伊豆諸島、小笠原諸島のサンゴ礁や岩礁のある浅い場所に生息するカニ類(短尾類)です。
甲羅幅4~9cm程で、甲羅は扇形で、陶器のような光沢があり、スベスベマンジュウガニなど他の有毒なオウギガニ科のカニと同様に、ハサミの先端が黒いという特徴があります。
主な毒成分は、スベスベマンジュウガニと同じく、フグ毒として知られる「テトロドトキシン」と、麻痺性貝毒の「サキシトキシン」で、これらの毒は、食べた餌に含まれる毒を体内に蓄積したものと考えられています。
人間の致死量は約0.5mgとされ、「世界最強の猛毒ガニ」とも呼ばれており、現在のところ有効な解毒剤は存在せず、治療は点滴などで毒を体外へ排出させる、対症療法しかありません。
最強カニランキング 番外編③ ミステリークレイフィッシュ

ミステリークレイフィッシュは、原産地が特定されておらず、その名の通り多くの謎に包まれたザリガニです。
1995年頃に、ドイツのペット市場で初めて確認されたのが始まりとされています。
体長7~10cm程度で、青みや緑がかった灰色で、頭胸甲に大理石(マーブル)のような模様があるのが特徴です。
オスを必要とせず、メスだけで繁殖する、「単為生殖」を行うことを特徴としており、 生まれてくる子供は、すべて母親と全く同じ遺伝子を持つクローンです。
1匹でも生き残れば再び増殖できるため、一度定着してしまうと根絶は極めて困難で、生態系に深刻な影響を及ぼすとして大きな問題となっており、日本では2020年11月2日より、「特定外来生物」に指定されています。
最強カニランキング 第3位 タカアシガニ

タカアシガニは、主に日本の太平洋岸の水深200~600mほどの深海に生息しているカニ類(短尾類)です。
甲羅幅40cm、体重19kgにも及び、脚を広げた際の幅は最大で3.8メートルにも達し、これは小型自動車の全長に匹敵するほどの幅で、現存する節足動物の中で世界最大を誇っています。
その名の通り、非常に長い脚を持つことから「高脚蟹」と名付けられ、体全体は橙色で、脚には白いまだら模様が入っており、カニの中でも原始的な特徴を残しているため、学術的にも貴重な種とされています。
ハサミも大きいのですが、その巨体と比べると控え目な大きさで、他のライバルたちと比較すると、その挟む力は見た目ほど強くはなく、ある水族館の飼育員が挟まれた際は、ペンチで挟まれたような痛みで、内出血する程度だったとされています。
巨大な体を支えているため、動きは比較的緩慢なのですが、一般的なカニが横歩きするのに対し、タカアシガニは脚が長いため、前に歩くことも可能です。
脚やハサミは比較的に硬く、長いリーチは、敵との間合いを保ちながら、威嚇・防御するのに有利で、その巨体は、多くのライバルや捕食者に対する大きな抑止力となっています。
見た目の威圧感とは裏腹に、穏やかな性格をしており、攻撃性も低いため、防御タイプと言い換えることもできるでしょう。
寿命は非常に長く、野生下では100年に達するとも言われており、成長は非常にゆっくりで、孵化したばかりの幼生は非常に小さく、プランクトンとして浮遊生活を送った後、変態と脱皮を繰り返して親と同じ姿になっていきます。
静岡県の戸田などでは、名物料理として知られ、 蒸しガニや焼きガニ、鍋物、味噌汁などで食され、肉はやや水分が多いものの、甘みがあって美味しいと評価されています。
ただし、大き過ぎる個体は身が硬く、食用には適さない場合もあるようです。

最強カニランキング 第2位 ヤシガニ

ヤシガニは、インド洋から西太平洋の熱帯・亜熱帯地域の島々に広く生息する、「陸上最大の甲殻類」としても知られるヤドカリ類(異尾類)です。
日本では、沖縄諸島、宮古島、八重山諸島などが生息地として知られています。
最大体長40cm、体重4kgにも及び、脚を広げると1m以上もの大きさに成長し、幼い頃は他のヤドカリと同様に、貝殻を背負って生活しますが、成長すると貝殻を捨て、硬い甲羅で体を守るようになります。
陸上生活に特化しているため、幼生期を過ぎると水の中では溺れてしまうことも特徴のひとつです。
ハサミの挟む力は、自身の体重の約90倍にも達すると言われており、最大級の個体では約340kgにも達し、これはライオンの咬合力に匹敵する強さで、硬いヤシの実を割ったり、人間の指なども簡単に切断してしまうほどの力があるため、非常に危険です。
ハサミの表面は、鋼鉄に匹敵するほどの硬さを持つことが、研究で明らかになっており、その内部は、硬い層と柔らかい層が約100層も積み重なった、「ねじれ合板」という特殊な構造をしています。
この構造により、軽さと強靭さを両立させ、強い衝撃を受けても簡単には割れないようになっています。
他のヤドカリと同様、第2、第3脚は、大きく力強い歩脚であり、先端が尖っているため、垂直の面や張り出した面であっても登ることが可能で、機動力の面でも優れています。
生息地である沖縄や、その他の地域でも食用とされ、珍味として高価で取引されており、一般的には塩茹でにして食べられ、その身はカニに似て濃厚な旨味があり、特にミソは珍重されています。
寿命は約50年と長く、成長も遅いため、一度個体数が減少すると、回復に時間がかかってしまうので、生息地の保護や乱獲の抑制など、保護活動が重要となっています

最強カニランキング 第1位 タスマニアオオガニ

タスマニアオオガニは、オーストラリア南西部と、タスマニア島近辺の海域にのみ生息するカニ類(短尾類)です。
甲羅幅60cm、体重15kgにも及び、脚を広げた大きさでは、3位で登場したタカアシガニに負けるのですが、甲羅幅ではそれを上回り、重量感や力強さにおいても大きく凌駕しています。
巨大な右のハサミが持つ挟む力は、非常に強力で、340kgにもなるとされ、スチール缶や鉄筋を折り曲げるほどのパワーがあり、ガラス瓶を容易に粉砕し、同種同士の喧嘩の際には、相手のカニの爪を割ることもあります。
単純な握力においては、4位で登場したアミメノコギリガザミの方が上なのですが、ハサミの大きさが段違いで、人間の腕をも挟むことも可能な程で、挟まれれば骨折に至る危険性もあるでしょう。
甲羅や脚も非常に硬く、他のライバルたちと比較にならないほどの厚みがあるため、市販されているペンチ程度では傷もつかず、解体するには専門の工具が必要になるほど頑丈で、甲殻類No.1の防御力を持っていると言っても過言ではありません。
大きく重い体のため、動きは比較的緩慢で、見た目の迫力とは裏腹に、比較的おとなしい性格をしており、自ら積極的に攻撃を仕掛けることは少ないとされます。
寿命は約40年と言われており、節足動物の中でも比較的長寿の部類に入ります。
その巨大さ故に成体となったタスマニアオオガニには、天敵と呼べるものはおらず、食用として捕獲してくる人間くらいなものです。
現地では高級食材として扱われており、身もカニミソも旨味が強いと評価されており、主にカニ篭漁で漁獲され、その多くは中国などに輸出されています。
資源保護のため、年間の漁獲量に制限が設けられており、大きなハサミ脚のみを切断し、カニ本体は海に戻すという、カニが脱皮を繰り返すことで、ハサミが再生する特性を利用した漁法を用いることもあります。

最強カニランキング まとめ
世界最強カニランキング、いかがだったでしょうか?
どの種も、ハサミの力が非常に強く、見た目だけの伊達ではないということが分かりました。
また、カニたちの一番の天敵は、我々人間であると、改めて認識させられました。
尚、この記事のランキングは、あくまで私個人の独断と偏見をもとに、順位付けしたものに過ぎません。
エンターテイメントの範疇として捉えて頂けましたら幸いです。
最強カニランキングを動画で視聴する
今回の記事「対決!!世界最強カニランキング」の動画版を作成しております。
たくさんの素材でより楽しめる内容になっています。
是非ご覧になって観て下さい。


