イヌ科の動物の代表的な特徴は、マズルが長い、爪をしまうことが出来ない、群れで行動するものが多いなどが挙げられます。
そのような特徴を持ったイヌ科の動物には、どんな種類が存在し、最強は何の動物なのか、興味はありませんか?
そこで今回は、イヌ科動物の強さをランキング形式でその特徴と共にご紹介していきたいと思います。
尚、このランキングでは、下記の4つのルールを設定した上で、順位付けしております。
4つの選定ルール
1、群れではなく1対1での戦いを前提としていること
2、亜種が存在する場合は上位の一種のみ
3、4種存在するジャッカルは最強の1種のみ
4、番犬や闘犬を含むイエイヌは除外
では、早速見ていくことにしましょう。
最強イヌ科動物ランキング 10位 タヌキ
タヌキは、元々極東エリアのみに棲息していた、世界的には珍しい動物でした。
しかし、毛皮を目的とし、人為的にヨーロッパへ移入された経緯もあり、徐々に生息域が広がっていった経緯があります。
最大体長68cm、体重6kgと、イヌ科の中でも小型の動物です。
冬眠の習性はないのですが、秋になると冬に備えて脂肪を蓄え、冬毛で覆われるため、ずんぐりとした体つきになり、体重も10kg程度まで増えてしまいます。
動きは鈍重ですが、そこそこに強い咬合力と鋭い爪を持っており、イエネコや小型犬程度には勝てる戦闘力は持っているようです。
また、タヌキは、ひどく驚かされたり、生命に危険を感じた場合、一時的に仮死状態となり、相手をだます習性を持っており「たぬき寝入り」の語源にもなっています。
最強イヌ科動物ランキング 9位 ヤブイヌ
ヤブイヌは、南米熱帯エリアの水辺に近い森林や草原に棲息しています。
最大体長75cm、体重7kg程の大きさで、見た目は犬よりも、アナグマやカワウソに似ており、最も原始的な犬と呼ばれ、1000万年前から姿を変えていないと言われています。
非常に短い脚も特徴的で、藪の中を素早く移動したり、泳ぐことに適しているとされています。
気性が荒く、群れでの狩りを得意としており、カピバラなどの大型の齧歯類や、イノシシやバクといった小型哺乳類をも獲物としています。
しかし、イエイヌで言うところの、小型犬並みの大きさしかないため、1対1での戦闘力はそれほど高くはないでしょう。
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最強イヌ科動物ランキング 8位 アカギツネ
アカギツネは、環境適応能力が高く、世界の北部に広く分布しており、北アフリカ一部にまで及びます。
日本にも北海道はキタキツネ、それ以外の地域はホンドキツネという、アカギツネの亜種が棲息しています。
最大体長90cm、体重14kgと、中型犬程度の体格をしており、特徴的な長いフサフサとした尾は、跳躍の際のバランサーとしての役割を果たしています。
時速50kmで走れる脚力と、優れた聴力を武器とし、単独で野ねずみなどのげっ歯類を捕食するのですが、必要以上の戦闘力は持ち合わせてはいません。
最強イヌ科動物ランキング 7位 クルペオギツネ
クルペオギツネは、南米の森林や草原に好んで棲息していますが、砂漠や標高4500メートル以上の、雪が降り積もるような高所でも順応することが出来ます。
8位で登場したアカギツネが分類されているキツネ属ではなく、本種だけで、クルペオギツネ属を構成しています。
最大体長95cm、体重13.5kgと、アカギツネとさほど変わらない体格をしており、狩りの方法や食性も似ています。
しかし、羊などの家畜を襲うこともしばしばで、獰猛さにおいては、クルペオギツネの方が上回るようです。
また、最長で50cmにも及ぶ長い尾を持っており、実際よりも身体が大きく見えることも特徴です。
最強イヌ科動物ランキング 6位 キンイロジャッカル
キンイロジャッカルは、4種存在するジャッカルの中で、身体が一番大きく、体長105cm、体重15kgに達します。
4種全てが同じような生態をしており、アフリカ大陸にのみ棲息していますが、キンイロジャッカルだけは、アジアの一部まで分布しています。
群れでの狩りを基本としており、単独の場合の狩りの成功率は約16%ですが、群れの場合約67%まで成功率が上がります。
時速56kmで走れる脚力と、強い咬合力を持ってはいますが、単体での戦闘力はそれほど高くありません。
ちなみにジャッカルは、一夫一妻制で一生にわたり同じペアで生活し、子供たちも独り立ちするまでは、両親と共に過ごし、赤ちゃんの世話などを手伝います。
人間の社会とそっくりで、親近感が湧いてきます。
最強イヌ科動物ランキング 5位 タテガミオオカミ
タテガミオオカミは、南米中央部の草原や、開けた森林、湿地を好んで棲息しています。
他の多くのオオカミはイヌ属なのですが、本種のみでタテガミオオカミ属を構成しており、見た目も大きく違っています。
最大体長130cm、体重25kgと、大型犬並みの体格をしており、頭から肩にかけて黒い毛が、タテガミ状に伸びているのが特徴です。
また、ほっそりとした長い足は、走りに特化しており、体高は90cmにも及び、イヌ科の中では最も背が高いと言われています。
基本的には単独で狩りを行い、その際の最大の武器は、時速90kmもの速さで走れる脚力です。
顔は、オオカミというよりもキツネに似ており、性格は臆病で警戒心が強く、人を見るとすぐに隠れてしまう程です。
最強イヌ科動物ランキング 4位 コヨーテ
コヨーテは、北アメリカ大陸の、森林や草原、湿地帯に棲息していますが、針葉樹林や砂丘などにも順応出来る、高い環境適応能力を持っています。
そのため、どこにでも棲息しており、都会の街に堂々と現れたり、農村の家畜などを襲うことも頻発しています。
最大体長100cm、体重21kg程で、オオカミに良く似た容姿をしており、ソウゲンオオカミという別名を持っています。
イエイヌを除き、イヌ科の動物の中で、唯一いつも吠えている野生種で、凶暴で好戦的な性格をしており、狩りは単独でも、群れでも行います。
時速70kmで走れる脚力と、強い咬合力が武器で、5位で登場したタテガミオオカミよりも小さな身体をしていますが、その凶暴性と戦闘力を加味するとコヨーテに軍配が上がりそうです。
最強イヌ科動物ランキング 番外編
ここでベスト3を前に、番外編として、今回のルール設定上、ランキングからは除外された、3種をご紹介しておきたいと思います。
最強イヌ科動物ランキング 番外編① イエイヌ
ペットや使役犬として活躍するイエイヌですが、高い戦闘力を持った犬種が多数存在しています。
その中でも、最強の犬種として、よく名前が上がるのは、チベタン・マスティフ、カンガール・ドッグあたりではないでしょうか。
チベタン・マスティフは、チベット高原を原産とする、マスティフ種の祖となった犬種で、ライオンを彷彿とさせる風貌は、王者の風格を漂わせています。
カンガール・ドッグは、最も野生に近い種と言われており、全犬種の中でも、NO.1を誇る咬合力を持っています。
共に体重60kgを超える大型犬ですが、30kg程度のアメリカン・ピットブル・テリアでも、猛烈な闘争本能と持久力を武器に、このランキングの上位に食い込む程の強さを持っていることは間違いありませkotiん。
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最強イヌ科動物ランキング 番外編② ディンゴ
ディンゴは、オーストラリアを中心に棲息しており、現地では野生の犬として有名です。
見た目は柴犬に良く似ていますが、鳴き声はオオカミに近く、この後1位で登場するあの動物の、亜種に分類されるため、このランキングからは除外となっています。
最大体長100cm、体重は15kg程度と、中型犬並みの大きさですが、家畜や人間を襲うこともある、獰猛な性格をしています。
そのため、オーストラリアでは「ディンゴフェンス」と呼ばれるものを、いたる所に設置し、羊などの家畜を守っているほどです。
もともとは、オーストラリアの先住民、アボリジニに飼われていたとされ、それが野生化し、オーストラリア全土に棲息するようになったとされています。
現在ではイエイヌとの異種交配が広がり、純血のディンゴは、約20%にまで減少しているそうです。
最強イヌ科動物ランキング 番外編③ ハイエナ
ハイエナは、見た目がイヌ科の動物に近いので、イヌ科の動物と間違われることもしばしばです。
生物学上はネコに近い動物で、ネコ目、ハイエナ科という独立した科に分類されています。
ハイエナの中でも最強と言われているブチハイエナは、ライオンやトラをも上回る咬合力と、時速60km以上で走れる脚力を持っています。
最大体長180cm、体重85kgに及ぶ個体も存在しており、もしもこのブチハイエナがイヌ科の動物だったら、1位2位を争う強さを誇ったことでしょう。
最強イヌ科動物ランキング 3位 ドール
ドールは、東南アジア、ロシア、中国、朝鮮半島などに広く棲息しています。
本種のみでドール属を構成しており、赤褐色の毛色をしているため、アカオオカミという別名で呼ばれることもあります。
最大体長110cm、体重21kgと、4位のコヨーテよりひと回り大きな体格をしています。
気性が荒く獰猛な性格をしており、時速60kmで走れる脚力を武器に、狙った獲物をどこまでも追いかける執念深さは一級品です。
単独ではウサギやネズミなどの小動物を捕食するのですが、群れで狩りを行う場合、シカ、ヤギ、イノシシ、時には、スイギュウやガウルなどの大型動物を襲うこともあるようです。
また、トラやクマを集団で追い払い、彼らが仕留めた獲物を、横取りするハートの強さと狡賢さも持っています。
最強イヌ科動物ランキング 2位 リカオン
リカオンは、アフリカ大陸のサハラ砂漠以南の草原やサバンナに棲息しており、黒・茶・白が入り混じった体毛、大きな耳や長い四肢が特徴です。
本種のみでリカオン属を構成しており、複数のオスやメス、子どもたちで構成される、10頭前後の群れを作って行動しています。
最も社会的なイヌ科の動物としても知られており、体格にオスとメスとの性差が少なく、群れのリーダーをメスが務めることもあれば、狩りも子育ても雌雄共同で行います。
最大全長120cm、体重40kgにも及ぶのですが、時速66kmの速さで1時間もの間、トップスピードを保つ事が出来る脚力と持久力を持っています。
通常は草食動物を獲物としているのですが、ヌーなどの大型の動物を襲うこともあり、現地では「サバンナの悪魔」と呼ばれ、恐れられているほどです。
群れでの狩りの成功率は、全ての動物の中でもトップとなる、80%以上という驚異的な数値を誇っており、群れでの戦闘力は、イヌ科最強と言って良いでしょう。
また、雑食性の強いイヌ科動物の中でも、特に肉食性が強く、自分たちで狩った獲物しか食べないプライドの高さも、リカオンの特徴です。
最強イヌ科動物ランキング 1位 タイリクオオカミ
タイリクオオカミは、ユーラシア大陸と北アメリカに広く棲息している、イヌ科最大の動物で、ハイイロオオカミと呼ばれることもあります。
30種以上もの亜種が存在しており、日本にも、ニホンオオカミという亜種が棲息していたのですが、20世紀初頭に絶滅したというのが定説となっています。
ちなみに、番外編で登場した、イエイヌやディンゴも、タイリクオオカミの亜種として分類されます。
最大体長160cm、体重85kgにも及ぶ個体も確認されており、2位のリカオンと比較しても、圧倒的な体格差を有しており、文句なしのNO.1と言って良いでしょう。
5~8頭程度の比較的小規模な群れで行動し、狩りも群れで行うのですが、狩りをあきらめやすい傾向があり、成功率は約20%と、リカオンの4分の1程度しかありません。
しかし、ライオンがハイエナの仕留めた獲物を横取りするように、タイリクオオカミも同様に、弱者から横取りをします。
キングは自らの手を汚さずに、召し上げるということなのでしょう。
最強イヌ科動物ランキング まとめ
イヌ科最強動物ランキング、いかがだったでしょうか?
ネコ科の動物と比較すると、身体も小さく、凶暴さも控えめな印象を持ちました。
しかし、イヌ科の動物の場合、群れでの戦闘力は計り知れないものがあり、ライオンやトラでも敵わないケースもありそうです。
尚、このランキングは、冒頭で定めた一定のルールに基づき、私個人の独断と偏見をもとに、敢えて順位付けしたものに過ぎません。
一個人の意見、エンターテイメントの範疇として見て頂けましたら幸いです。
最強イヌ科動物ランキングを動画で視聴する
今回の掲載記事「最強イヌ科動物ランキング」を動画として作成してみました。
たくさんの動画や画像素材を豊富に使用しより分かりやすいものに仕上がっております。
是非ご覧になってみて下さい。