動物たちの中には、人間の常識では考えられない求愛行動をとるものが、たくさん存在しています。
ダンスをしたり、美しかったり、涙ぐましかったりと様々です。
そこで今回は、動物たちの胸キュンで変わっている求愛行動をランキング形式でご紹介してみたいと思います。
では早速見ていくことにしましょう。
動物の求愛行動ランキング 10位 ゴリラ

オスのゴリラは、胸をたたいて「ウホ・ウホ」とドラミングをして求愛します。
成長の過程で、のどから胸の下にかけて大きなふくろが発達し、息を吸ってその袋をふくらませた状態で胸をたたくと、ポコ・ポコという音が鳴り、その音は約2kmも離れた場所まで届くと言われています。
また、ドラミングだけではなく、ゴリラは、うんちを投げることも、求愛行動のひとつだと言われているから驚きです。
私だったら、いくら好きな人からでも、そんな求愛行動は願い下げですけどね。
動物の求愛行動ランキング 9位 クジャク

孔雀は、キレイな尾羽、飾り羽が特徴ですが、この飾り羽は、オスしか持っておらず、求愛時にのみ使用されると言われています。
体全体を振るわせ、大きな「ザザザッー」という音をたてながら、色鮮やかな飾り羽を、扇形に広げてアピールします。
しかし、実際のところ、メスがどんな基準でオスを選んでいるのか、まだはっきりと分かっていません。
飾り羽にある目玉模様、左右対象の具合、尾羽の長さを見ているのだとか、様々な研究報告がありますが、いずれも決定的ではないのが現状です。
また、最近の日本の研究では、メスは尾羽や飾り羽には関係なくオスを選んでいるという説まで浮上しているようです。
もしかしたら孔雀のメスは、外見には囚われず、中身でオスを判断しているのかも知れませんね。
動物の求愛行動ランキング 8位 ラッコ

ラッコといえば、海の上にプカプカと浮いて、器用に貝を割って食べるなど、可愛らしいイメージですが、イメージに反してワイルドな求愛方法をとります。
オスがメスの鼻に噛みつき、そのまま水中をひきずり回すのです。
人間だったら完全にDVなのですが、ラッコにとっては、交尾の際の体勢を維持するための行為でもあるのだとか。
しかし、その求愛行動により鼻を噛まれたメスは、その傷の度合いによっては、エサを食べられなくなることもあるそうです。
もし私が鼻を噛まれて求愛されたとしたら、その痛みで、ロマンスの入り込む余地は、全くなくなることでしょう。
動物の求愛行動ランキング 7位 アカミミガメ

アカミミガメのオスは、メスに近づき、両手をあげて、内側に腕をひっくり返し、「ヌー」っとメスの顔の前に手を伸ばし、プルプルと手を震わせて求愛します。
間合いが近過ぎて、まるでメスに、ビンタをしているように見えます。
のろまな亀からは想像できないほどに、高速で手をプルプルと動かします。
この求愛行動は「ボビング」と呼ばれており、イグアナなど一部の爬虫類で見られるものです。
余談ですが、オスとカップルが成立し無事交尾まで至ったメスは、お相手の精子を、数年に渡って保存することが可能で、交尾をした来年、再来年と、数回に分けて子供を産むことが出来ると言うから驚きです。
動物の求愛行動ランキング 6位 タンチョウヅル

タンチョウヅル(丹頂鶴)は、日本では古来から親しまれてきた、有名な昔話「鶴の恩返し」にも登場する美しい鳥です。
タンチョウヅルの求愛行動は、その姿と同様とても美しく、幻想的で、オスとメスが交互に美しい鳴き声をあげながら、お互いの真似をして踊るのです。
息がピッタりと合った、理想のパートナーを探し出すための、”理”に叶った方法ですね。
無事パートナーを探し出したメスのタンチョウヅルは、卵を産むのですが、一度に2個しか産みません。
少なく産んで、1年間は夫婦できっちりと、大切に育てるそうです。
動物の求愛行動ランキング 5位 ズワイガニ

カニの種類の中でも、一際体が大きいズワイガニですが、オスとメスでそのサイズが全く違います。
オスの甲羅の幅は、15cmなのに対し、メスは8cmと、オスのほうが約2倍も大きいのです。
体の大きなオスは、気に入ったメスを見つけるや否や、ガシッとはさんで捕まえます。
一度はさんだらもう2度と離さないと言わんばかりに、好みのメスを、力づくでねじ伏せます。
他のオスがちょっかいでも出してくると、相手を遠ざけるために、掴んでいるメスをブンブンと振り回す始末です。
長い時は、3日もの間挟まれ、振り回され続けた挙句にカップルとなるのだそうです。
しかし、交尾をした後は、また別々に旅立ってしまうと言いますから、熱しやすく冷めやすいという言葉がピッタリです。
動物の求愛行動ランキング 4位 カメレオン

カメレオンの求愛行動は、ユニークさでいうとNo.1かも知れません。
ピターっと薄くなってみたり、ユラユラと揺れてみたり、とにかく愉快で面白いダンスを踊って求愛します。
この求愛ダンスは、特に決まった動きはなく、それぞれが個性的なダンスを披露してくれます。
ダンスの合間に、ピンクに変色してみたりもして、メスの気を引くための努力を惜しむことは有りません。
個人的には、5位にでてきたズワイガニ系の男子より、健気なカメレオン系の男子の方が今どきで好感が持てます。
ベスト3を前に番外編として、とある生物をご紹介しておきたいと思います。
動物の求愛行動ランキング 番外編 カマキリ

聞いた事がある方も多いと思いますが、カマキリは交尾後に、メスがオスを食べてしまうと言われています。
実際のところは、交尾後にメスがオスを食べる割合は、種によっても異なるのですが、13~28%程度しかありません。
大部分のオスは、簡単に食べられることはなく、上手に逃げおおせているのです。
もし食べられてしまった場合、オスを食べたメスは、通常の2倍の数の卵を産むことが分かっています。
自らの身を捧げ養分となるのですから、メスや生まれてくる子供に対する「究極の愛の形」と言えなくはありません。
今回は、必ずしもオスが望んで食べられている訳ではなく、求愛行動とは少しニュアンスが異なるため、ランキング外とさせて頂きました。
動物の求愛行動ランキング 3位 ニワシドリ

ニワシドリは、オーストラリアやニューギニアに生息する鳥で、名前の由来は「庭師」からきています。
オスは繁殖期になると、その名の通り「庭師」さながらに、色鮮やかなゴミや草花、木の実などを集めてきて、自分の巣や、巣の周りに飾り付けてメスを誘い出します。
特にアルミ箔や金色のものなど、光るものはメスにとってポイントが高く、CDを拾って飾り付けていた実例もあり、オス同士で珍品を奪い合う事もしばしばです。
メスが気に入るような、きらびやかでセンスのある巣を作ることが、パートナーをゲットする近道なのです。
人間に例えると、高価なジュエリーをプレゼントしてくれたり、立派なマンションに住んでいる甲斐性のあるパートナーを、選ぼうとするようなものなのでしょう。
動物の求愛行動ランキング 2位 アデリーペンギン

アデリーペンギンは、JRの「Suica」のイメージキャラクターにもなっている愛らしいペンギンです。
その求愛方法も可愛らしく、とてもロマンチックなものとなっています。
求愛の際、オスはお目当てのメスに「小石」を贈って愛の告白をします。
どこにでも転がっていそうな小石ですが、アデリーペンギンたちにとって、石は貴重で特別な存在なのです。
アデリーペンギンは、小石を巣材として、巣を作ります。
たくさんの小石が必要なため、繁殖期には、いたるところで小石の奪い合いが発生するほどです。
求愛の際に贈る「小石」は、オスの強さの象徴でもあり、新居の一部として使用されるそうです。
動物の求愛行動ランキング 1位 チョウチンアンコウ

チョウチンアンコウのオスは、体長約4cmとメスの10分の1程の大きさしかありません。
お目当てのメスを見つけると、体の小さなオスは、メスの体に必死にかじりつきます。
その後、メスのお腹の皮を溶かし、組織と循環系を融合し、一体化するという荒業を成し遂げます。
メスと融合したオスは徐々に、目やひれ、歯、ほとんどの内臓を失い、メスの血液から栄養供給を受けることになります。
その後は、メスが産卵できるタイミングに備えて「精子バンク」と化すのです。
オスの体がメスより極端に小さいこと、メスと一体化することなどから、一時期は、オスは存在しないのではないかという説もあったようです。
悪く言ってしまえば、人間で言うところの「ヒモ」のような存在ではありますが、身も心も一体化するなんて、とてもロマンチックではありませんか。
メスとっては、一方的で知らないうちに寄生されるのですから、最悪な求愛行動かも知れませんね。
動物の求愛行動ランキング まとめ
動物の胸キュン求愛行動ランキング、いかがだったでしょうか?
人間と似ていたり、理解を超えていたり、様々な求愛行動がありましたね。
あなただったら、どのように求愛されたら嬉しいでしょうか?
もしかしたら、あなたに意地悪ばかりしてくるあの人の行動も、その人なりの求愛の仕方かも知れませんね。
なお、このランキングは、胸キュン度合と珍しさを基準に、私個人の独断と偏見をもとに順位付けしたものです。
順位自体にそれほど大きな意味がありません。
動物の求愛行動ランキングを動画で視聴する
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