群れ最強動物ランキング~陸上編~

対決!!群れ最強動物ランキング~陸上編~

陸上動物が群れ同士で闘った場合、最強の称号は、どの動物の頭上に輝くのでしょうか?

今回は、1対1ではなく「群れ」単位での闘いとし、数的優位性や連携プレイなど、従来とは異なる要素を加味し、その強さをランキング形式でご紹介したいと思います。

尚、今回のランキングは、下記の4つのルールに沿って順位付けしております。

4つの選定ルール

1、一般的な規模の群れを想定

2、群れはメス、子供を含んだ自然な状態

3、亜種は最強の一種のみ

4、ゾウ科の動物は最強の1種のみ

では、早速見て行くことにしましょう。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 13位 タイリクオオカミ

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 13位 タイリクオオカミ

タイリクオオカミは、ユーラシア大陸と北アメリカに生息する、イヌ科最大の種です。

最大体長1.6メートル、体重85kgにも及び、ハイイロオオカミとも呼ばれています。

雌雄のペアを中心に、4~11頭程の、パックと呼ばれる群れを形成しており、その規模は最大で、42頭にもなった実例があります。

雌雄ともに、非常に厳格な階級順位があり、最も強いオスがトップに付き、その連れ合いのメスも、ヒエラルキーの上位に位置することとなります。

群れごとに縄張りを持っており、縄張りをめぐる争いが、主な死亡原因になるほどに、縄張り意識が高い動物なのです。

身体能力が高く、約20分間にも渡り、最大時速70kmもの速さで、走り続けられる持久力は、特筆に値します。

群れで連携して、相手を追い込む狩りの手法は強力なのですが、相手がしぶといと見ると、あっさりと撤収してしまうような、諦めの良いところが有ります。

無駄な力を使わず、賢いという見方が出来る反面、狩りの成功率は約10%と低く、物足りなさや迫力不足を感じるのは私だけでしょうか。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 12位 ダチョウ

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 12位 ダチョウ

ダチョウは、アフリカのサハラ砂漠以南の、砂漠やサバンナに生息する、鳥類最大の種です。

@最大体長2.8メートル、体重120kgにも及び、時速70kmものスピードで走る事が出来る、世界最速の鳥としても知られています。

通常は家族を中心とした10~12羽程で群れを構成しているのですが、ちょっとしたきっかけで、群れのメンバーが入れ替わることがあります。

例えば、違う群れのオス同士がケンカを始め、群れ同士入り乱れての争いに発展した場合、普通は争いが収まったのちには、同じ群れに戻っていくことになるのですが、なぜかごちゃまぜで、騒動前と違う組み合わせ同士が群れになっていたりするのです。

自分の子供や奥さんが、違うオスの群れに取り込まれるなど、非常に滑稽なケースも珍しくありません。

このような現象は、ダチョウの脳は40gと、身体の大きさの割に小さく、知能が非常に低いことを原因としています。

しかし、目は60gと脳よりも重く、視力は非常に優れており、3.5㎞離れているものを見分けることが出来ます。

また、キックという強力な武器を持っており、その威力は、ヘビー級ボクサーのパンチ力の5倍にも相当します。

個々の戦闘力は高いのですが、群れで連携して相手を攻撃するような知能を、持ち合わせていないのは残念なところです。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 11位 リカオン

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 11位 リカオン

リカオンは、アフリカ大陸のサハラ砂漠以南の草原やサバンナなど、視界の開けた場所に生息するイヌ科の動物です。

パックと呼ばれる10~40頭程の群れを形成し、怪我をしたり、病気になった仲間も見捨てずに支えあい、食物を共有するなど、群れの絆の固さは、NO.1と言って良いでしょう。

最大体長120cm、体重40kgに及び、雌雄で体格の差があまりなく、メスが群れのリーダーを務めることもあり、狩りも子育ても共同で行います。

雌雄ごとに上下関係が決まっており、最上位のオスとメスのみが繁殖を行うことも特徴の一つです。

時速60kmで30分間走り続ける事が可能で、群れで協力して、狙った獲物をしつこく追い回します。

そのほかは、爪やキバ、咬合力、体の大きさなど、他のライバルたちと比較しても、突出した強みは何も持っていません。

しかし、リカオンの狩りの成功率は85%と、全ての野生動物の中でも、トップの成績を誇っています。

狩りをする前に、メンバー同士で体をなめ合い、お互いを鼓舞するのですが、このような行為が、群れの結束や、狩りの成功率のアップに繋がっているのでしょう。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 10位 マウンテンゴリラ

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 10位 マウンテンゴリラ

マウンテンゴリラは、ウガンダ、コンゴ、ルワンダの国境、ヴィルンガ火山群に生息する、霊長類最大の動物です。

背中に銀色の毛が生えた、シルバーバックと呼ばれる年配のオスを中心に、10~30頭の群れを構成し、捕食、採食、縄張り内の移動、寝場所の確保など、ゴリラなりの社会秩序を保ちながら共に生活しています。

縄張り争いや外敵との戦いの際は、ボス自ら先頭に立ち、力を合わせ撃退します。

最大体長1.9メートル、体重220kgにも及び、握力は約500kg、背筋力400kgという、圧倒的な筋力の強さを持っており、加えて噛む力、咬合力は620kgにも及びます。

さらに、最高時速50kmで走ることが出来るなど、機動力も兼ね備えており、基本スペックの高さには定評があります。

また、群れでの闘いとなると、霊長類特有の知能の高さを由来とする連携プレーは、かなりのアドバンテージとなることでしょう。

反面、臆病で優しく繊細な性格をしており、ちょっとしたことで食欲をなくしたり、下痢をするなど、ストレス耐性が低く、精神的な脆さを持っていることも事実です。

基本的には、争いごとを好まない平和主義者で、戦闘技術が稚拙な面もあり、せっかく持っている肉体的に高いステータスを、上手く活かしきれていないのは残念なところです。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 9位 チンパンジー

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 9位 チンパンジー

チンパンジーは、アフリカ中部の熱帯雨林からサバンナにかけて生息する、ヒトを除いた霊長類の中で、一番知能の高い動物です。

群れの規模は20~100頭にも達し、アルファオスと呼ばれるボスを頂点とする、厳しい順位制度をもとに成り立っています。

アルファオスに選ばれるには、単に体格や腕っぷしの強さだけではなく、仲間からの信頼度や、ケンカの仲裁能力なども求められます。

基本的に、オスはどのメスよりも順位が高く、メスにはメスだけの別の順位が存在しています。

最大体長1.4m、体重80kgと、意外と大きく筋肉質な体格をしています。

9位で登場したゴリラほどではありませんが、強力な腕力と、最大300kgもの握力を持っているとされます。

活発で好奇心旺盛、獰猛と、ゴリラとは正反対の性格をしており、子を殺めたり、共食いをする習性などからも、その獰猛さを伺い知ることが出来ます。

9位のゴリラよりもなぜ上位なのかと、疑問を持たれるかたも多いかもしれません。

確かに個の戦闘能力では、ゴリラに軍配が上がるのですが、群れ対群れだと少し様子が違ってきます。

実際に、数的優位性を活かし、集団で複数頭のゴリラを襲い、死に至らしめたケースも発生しているのです。

群れの規模による数的優位性や、獰猛で攻撃的な性格、人間の4歳児程の知能を持ち、知能面でも優れていることが、ゴリラより上位に来る、主な要因となっています。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 8位  アフリカスイギュウ

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 8位  アフリカスイギュウ

アフリカスイギュウは、アフリカ大陸のサハラ砂漠以南の、湿地帯や草原、森林などに生息する、ウシ科最大級の動物です。

最大体長3.4メートル、体重1tにも及び、大きく湾曲した太い角を持っています。

乾季と雨季の時で群れの規模が大きく違い、乾季は数頭から20頭、雨期は平均350頭もの大きな群れを形成します。

老齢の個体は群れから離れ、単独で生活することが多く、足手まといを理由に、自ら離れるのか、群れから追い出されるのか、いずれにしても、群れを作る他の動物と比較し、互助の精神は低いようです。

身体能力は非常に高く、最高時速57kmで走ることが可能で、スピードがのった、ヘルメットのような角を用いた突進攻撃は非常にパワフルです。

1対1の場合は、オスのライオンでさえ手出しが出来ず、返り討ちにされることも珍しくありません。

また、アフリカで最も多く人間のハンターを、死に追いやるほど気性が荒く危険な存在です。

しかし、群れの規模は大きいのですが、天敵やライバルに対し、数的優位を活かした、組織的な攻撃や抵抗をするといった意識は低く、簡単に個に分断され、集中攻撃を受ける場面が多く見られます。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 7位  アフリカライオン

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 7位  アフリカライオン

アフリカライオンは、サハラ砂漠以南のアフリカ大陸の広範囲に生息する、大型のネコ科の動物です。

通常は、プライドと呼ばれる、1~3頭のオス、12頭前後のメスと、その子どもたちで構成された群れで行動しています。

狩りは数頭のメスがチームプレーで行い、オスはほとんど手を出すことはなく、敵から襲われないための抑止力として機能しています。

オスの最大体長は2.5メートル、体重250kgにも及び、敵の攻撃から首を守ったり、身体を大きく見せて威嚇するためのたてがみは、強さのシンボルにもなっています。

群れを統率する威風堂々とした姿が、国を守る王のイメージと重なり、「百獣の王」と呼ばれる所以となったと言われています。

ちなみに、トラを始めとしたヒョウやジャガー、ピューマなど同じネコ科のライバル達は、基本的に単独で行動し群れを作りません。

狩りはメスに任せっきりですが、群れを守る時に本気で戦うオスの戦闘力は非常に高く、跳躍力、咬合力、鋭く固い爪など、どこをとっても、隙は見当たりません。

しかし、群れの多数がメスと子供で占めていることから、この辺りの順位が妥当なところでしょう。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 6位 キリン

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 6位 キリン

キリンは、アフリカ大陸のサハラ砂漠以南の、サバンナや乾燥林などに生息する、キリン科に属する唯一の動物です。

一般的に、1頭のオスの成獣を中心に、2~3頭のメスの成獣、およびその子どもで構成される、6~7頭程で群れを形成して暮らしています。

19世紀から20世紀初頭までは、20~30頭規模の群れも報告されていましたが、現在では10頭以上の群れですら珍しい存在となっています。

最大体長5.8メートル、体重1.9tにも及び、長い首を持っているために、身長は5.7メートルにも達します。

長い首をムチのようにしならせ、自分の頭を相手にぶつける、ネッキングは非常に強力です。

通常は、オス同士がメスをめぐって行う闘争行動の一種で、そのためオスの頭骨は、メスの頭骨に比べ2倍以上の重さを持つ堅牢な作りになっています。

また、頭部には5本もの角を持っており、上手く角がヒットすれば、ネッキングの攻撃力はさらに増すこととなります。

最高時速50kmで走ることも可能で、その脚力と長い脚から繰り出されるキックは、ライオンの顎を砕き、吹き飛ばしてしまうほどの威力を持っています。

しかし、臆病で優しい性格をしており、基本的に自ら攻撃をしかけることもなく、専守防衛に徹しており、群れの規模も小さいことから、この順位に留まる結果となりました。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 5位 シロサイ

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 5位 シロサイ

シロサイは、アフリカ南部、特に南アフリカ共和国の乾燥した草原地帯に生息する、サイ科最大の種です。

通常はオスの成獣1頭、メスの成獣2~3頭、そしてその子供たちの合計6~7頭の群れで行動しており、最大で20頭以上もの群れを形成することもあります。

サイ科の中では、最も社会性が高く、最も穏やかな性格をしています。

最大体長4.2メートル、体重3.6tにも及び、頭部には短長2本の角があり、吻端部の長い方の角は、最長160cmに達することもあります。

陸棲の動物の中では2番目に大きく、皮膚の硬さは最強といわれており、まるで、長槍を持ち、鎧を纏ったグラディエーターといった趣です。

更にこのグラディエーターは、時速50kmもの速さで走ることが可能で、高い機動力も兼ね備えているのです。

30メートル以上先のものが見えないなど、視力の悪さが数少ない弱点なのですが、それを補って余りある、すぐれた嗅覚と聴覚を持っています。

子供たちなど弱い個体が、群れから離れている場合、6位で登場したアフリカライオンのターゲットになりやすいのですが、群れ同士、もしくは成獣同士の1対1の闘いの場合は、シロサイに軍配が上がることでしょう。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 4位 ブチハイエナ

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 4位 ブチハイエナ

ブチハイエナは、サハラ砂漠など一部の地域を除く、アフリカ大陸全域に生息する、ハイエナ科最大にして最強の種です。

通常、クランと呼ばれる30~80頭規模の群れを作り生活しており、最大では130頭に上る群れも確認されています。

オスよりもメスの方が大型で、最大体長180cm、体重85kgにも及び、群れの中でメスがオスより優位に立ち、群れのリーダーもメスが務めます。

ハイエナといえば、他者のおこぼれなど、つまり屍肉を漁るというイメージが定着していますが、特にブチハイエナは、そのイメージと事実には大きな乖離があります。

ハイエナの中で最も狩りにより、自らの手で餌を得ており、餌全体の6割は狩りで得た獲物と言われています。

ちなみに、ライオンは5割と、ブチハイエナを下回るという興味深いデータもあります。

最高時速60kmものスピードで、数kmに渡って獲物を追いかけ回す脚力とスタミナ、ライオンやトラをも上回る咬合力など、個の戦闘力も非常に高いレベルに達しています。

また、12種類の鳴き声を使い分け、攻撃や撤退などの合図とするなど、仲間とのコミュニケーション能力にも長けています。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 番外編

ここで、ベスト3を前に、番外編として、同じ土俵で取り扱う事が難しい3種をご紹介しておきたいと思います。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 番外編① グンタイアリ

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 番外編① グンタイアリ

グンタイアリは、世界中に約200種類いるとされている、巣を作らずに数百万匹もの群れで、遊牧生活を送っているアリの総称です。

中でも、最強なのは、メキシコからパラグアイに至る中南米の熱帯雨林に生息する、バーチェルグンタイアリではないでしょうか。

最大体長20mm程ですが、めに付いた獲物には集団で襲いかかる獰猛な習性を持ち、大顎による噛みつき、刺針による毒攻撃を持っています。

毒性はそれほど強くないのですが 、集団により何度も何度もしつこく刺すことで、獲物に致命傷を与えるのです。

「群れ最強生物」と言われることもありますが、実際のところ、襲撃範囲はとても狭く、パターンも決まっているので、素早く移動ができる動物にとっては、さほど脅威になるものではありません。

しかし、想像を絶するほどのアリの個体の集まりは、集合体恐怖症をもいだかせ、見た目の恐怖に限っては、1位、2位を争うかもしれません。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 番外編② イナゴ

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 番外編② イナゴ

イナゴとは、広義ではバッタ科全般を、狭義ではイナゴ属に属する種を表します。

今回は広義でのバッタ科、特に蝗害を引き起こす種についての話題となります。

ほとんどの種は、最大体長5cm程で、普段は脅威を与えるような存在ではありません。

問題となるのは、大量発生時のその数と被害の甚大さです。

1875年に、北アメリカ西部に位置する大平原、グレートプレーンズにおいて、現在では絶滅してしまった種ではあるのですが、ロッキートビバッタという種が大量発生しました。

その時の発生数は、12兆5000億匹にも上るとされ、ギネスの世界記録にも登録されています。

イナゴによる被害は蝗害と呼ばれ、農作物はもちろん、草本類や木々の枝葉を、手当たり次第に食い尽くしてしまうのです。

人をはじめ、動物を喰うことはありませんが、食料が減ってくると、共食いをする習性を持っています。

日本でも小規模ながら、トノサマバッタによる蝗害が、明治初期頃まで確認されていますが、現在は日本を含むほとんどの国では、殺虫剤の普及により、過去のものとなっています。

しかし、アフリカ諸国など国土が広大で、政治・金銭的に、大規模な駆虫が難しい地域では、現在でも局地的に発生することがあり、大きな被害をもたらしています。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 番外編③ ホモ・サピエンス

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 番外編③ ホモ・サピエンス

ホモ・サピエンスとは、現在地球上に80億以上もの数が生息している、われわれ人類の正式名称です。

徒党を組み、武器と言う名の道具を使い、同族同士でいがみ合う悲しい動物です。

圧倒的な数的優位と、知性を持っていることから、連携した集団行動を行うことが可能なため、武器を使用しなくても、最強なのは間違いないでしょう。

しかし、その特異性から、このランキングでは番外扱いとしました。

いよいよベスト3の発表です。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 3位 カバ

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 3位 カバ

カバは、アフリカのサハラ砂漠以南の川、湖、沼などに生息する、現生するカバ科唯一の種です。

社会性が高く、複数のオスとメス、そしてその子どもたちから構成される、10~100頭もの群れで生活しています。

最大体長4メートル、体重2tにも及び、非常に大きな口と牙を持っています。

その口は180度も開き、最長60cm以上にも達する長い牙を持ち、簡単にスイカを丸ごと噛み砕くほどの咬合力は、現存する生物の中で、ワニ類に次ぐ強さを誇っています。

また、陸上で時速40km、水中ではなんと60kmもの速さで移動が可能で、短い足と鈍重そうな見た目からは想像出来ない敏捷性を持っています。

更に、見た目とは裏腹に非常に気性が荒く、群れで行動し、縄張り意識も高いため、現地ではライオンよりも危険な動物とみなされています。

縄張りに侵入してきたものは、ライオンやワニでさえも、容赦なく集団でボコボコに攻撃します。

天敵と呼べるようなものは存在せず、小さな幼獣や、弱って群れからはぐれた個体などが、ワニやライオンなどの、大型肉食動物の標的とされる程度です。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 2位 アフリカゾウ

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 2位 アフリカゾウ

アフリカゾウは、アフリカ大陸のサハラ砂漠以南に生息する、現生する陸棲動物では最大の種です。

オスの最大体長は7.5メートル、最大体重8tにも及び、メスと幼獣を中心に、6~20頭程の群れを形成し生活しています。

オスの子どもは10歳を過ぎると性成熟し、15歳頃に群れを離れ、放浪するようになります。

オスは基本的に単独で行動するので、群れは必然的にメスと幼獣が中心となるのですが、メスでさえも体長6.9メートル、体重5tにも達し、幼獣といえど、ある程度の年齢を過ぎるとかなり立派な大きさへと育っています。

群れのリーダーは最長老のメスが務めることになるのですが、群れ単位の強さは、オス抜きでも相当なものになります。

一年周期で訪れるメスの発情期になると、オスは群れを渡り歩いて交尾可能なメスを探すため、一時的にオスが群れに合流していることがあり、その場合は、更に戦力がアップすることになります。

アフリカゾウは、寿命が60年と長く、生涯に渡り大きくなり続ける特徴があり、学習能力や記憶力にも優れています。

群れの絆は深く、外敵などにより仲間が危険にさらされると、リーダーが率先して助けに入り、他の仲間も、自らの危険を顧みずそれに続きます。

体格、パワー、群れでの連携など、死角は全く見当たりません。

しかし、これから1位で登場する、あの動物の群れの暴力性にだけは、敵わないかもしれません。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 1位 イリエワニ

群れ最強動物ランキング~陸上編~ 1位 イリエワニ

イリエワニは、インド南部からインド洋、南シナ海の島々、オーストラリア北部と、広い地域に生息しています。

最大体長8.5メートル、体重1tにも及び、ワニ類はもちろん、現生する世界最大の爬虫類でもあります。

群れのボスは、覇権争いに勝利したオスが務め、ボスに従うメスや子ども、若いオスにより群れは構成され、100頭以上もの規模へと発展することもあります。

ワニ類全般に共通することなのですが、群れているというより、ただ密集しているだけで、他の個体にはあまり興味を持ちません。

オスは繁殖期になると、より攻撃的で強い縄張り意識が発露し、空腹時には、人間や家畜などにも貪欲に襲い掛かり、縄張りや群れの中へ、間違って足を踏み入れようものなら、一片の肉片も残らない結末が待っていることでしょう。

水辺から水中に引きずり込む凄まじいパワーと、現生生物最強を誇る、2tにも及ぶ咬合力は、破壊力抜群です。

太平洋戦争末期の1945年1月21日、イギリス軍が、日本軍より現ミャンマーのラムリー島を奪還するために上陸し、激しい戦闘を繰り広げました。

その結果、日本軍は敗れ、撤退しようと河を渡る最中に、イリエワニに襲われ、1000人以上もの日本兵が命を落としたと言われています。

真偽について様々な意見はありますが、「動物がもたらした最悪の災害」として、ギネスブックに記載されているのは事実です。

半水棲ではありますが、闘いの舞台を陸上に限定しても、群れ最強は、このイリエワニで間違いないでしょう。

群れ最強動物ランキング~陸上編~ まとめ

群れ最強動物ランキング、陸上編、いかがだったでしょうか?

1対1のランキングでは見られない、群れならではの動物も登場し、非常に興味深い結果となりました。

また、個で強い生物は、群れると更に強いという、当たり前の結果になったとも言えるでしょう。

尚、このランキングは、私個人の独断と偏見をもとに、敢えて順位付けしたものに過ぎません。

すべてはエンターテイメントの範疇とご理解頂けましたら幸いです。

群れ最強動物ランキング~陸上編~を動画で視聴する

今回の記事「群れ最強動物ランキング~陸上編~」の動画Verを作成してみました。
動画素材をたくさん取り入れ、より分かりやすく楽しめるものになっております。
宜しければご覧になって見て下さい。

対決!!群れ最強動物ランキング~陸上編~

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!