驚愕!!世界巨大魚ランキング~海洋編~

驚愕!!世界巨大魚ランキング~海洋編~

地球の表面積の約70パーセントを占める広大で深い海には、私たちの想像を絶する巨大な魚たちが、我がもの顔で泳ぎまわっています。

そこで今回は、海に生息している魚たちを、巨大な順にランキング付けし、そのサイズや生態と共にご紹介していきたいと思います。

尚、このランキングは、下記の3つのルールに沿って順位付けしております。

3つの選定ルール

1、魚類のみを対象とする(水生の哺乳類や軟体動物は除く)

2、同じ科のものは最大の1種のみ

3、全長と体重を総合的に考慮

では、早速見ていくことにしましょう。

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 10位 リュウグウノツカイ

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 10位 リュウグウノツカイ

リュウグウノツカイは、世界中の外洋の200メートル以深の深海に生息しています。

最大体長11メートル、体重272kgと、現生する硬骨魚の中で、世界最長とされています。

その生態は謎が多く、神秘的な姿をしているため、目撃されるだけで話題になることが多い種です。

まれに定置網にかかったり、岸に打ち上げられることもありますが、生きた姿はなかなかお目にかかることが出来ません。

また、西洋諸国における伝説の巨大海棲生物「シーサーペント」は、リュウグウノツカイの見間違いであったと考えられています。

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 9位 グリーンソーフィッシュ

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 9位 グリーンソーフィッシュ

グリーンソーフィッシュは、インド太平洋西部の熱帯・亜熱帯海域に生息する、ノコギリエイ科最大の種です。

最大体長7.3メートル、最大体重550kgにも及び、全長の約25パーセントはノコギリ状の吻部に相当します。

吻の下部には、ロレンチニ器官と呼ばれる、電気受容器が多数存在し、それを探知機として振りかざし、砂の中に潜む甲殻類や小魚などを探り当てます。

そのあと、吻を用いて砂を掘りおこし、エサとなる小魚に叩きつけ、致命傷を与えたあとに、ゆっくりと捕食します。

また、ヒレや皮、吻など様々な部位が、食用や医薬品として有用なために乱獲され、急激に個体数は減少し、絶滅危惧種に指定されています。

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 8位 ニシオンデンザメ

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 8位 ニシオンデンザメ

ニシオンデンザメは、北大西洋・グリーンランド近辺の海域に生息する、オンデンザメ科最大の種です。

最大体長7メートル、体重1トンにも及び、400年もの寿命を持ち、ズングリとした体形が特徴です。

泳ぐ速度は、最高でも時速3kmと極端に遅く「世界一のろまな魚」と評されています。

食性は多彩で、サケやマスなどの魚類から、アザラシなどの哺乳類をも捕食します。

体が大きく、その貪欲な食性から、非常に危険なサメとされていますが、人が泳ぐことが出来ない、低温海水域に生息しているため、人間に直接被害が及ぶことはありません。

皮膚や組織に猛毒があり、浮力や免疫力を高める役割や、他の生物から捕食されることを防ぐ役割も持っています。

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 7位 オオチョウザメ

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 7位 オオチョウザメ

オオチョウザメは、カスピ海や黒海、アドリア海に生息する、チョウザメの中で最も大きな種です。

最大体長7.2メートル、体重1.5トンにも及び、産卵のために生まれた川を遡上する、遡河性の魚です。

オオチョウザメを淡水魚として扱った場合、淡水魚の中でナンバー1の大きさを誇ります。

118年生きた記録も有る程に長寿で、長い時間をかけゆっくりと成長していくことも、巨大化の、大きな一因となっているようです。

英名をベルーガと言い、「キャビアの王様」と呼ばれるほどに大粒で良質な、「ベルーガ・キャビア」が採れる事でも知られています。

そのため、乱獲や密猟の影響で、個体数が減り、絶滅保護種に指定されており、アメリカでは、全ての「ベルーガ・キャビア」の輸入を禁止する措置がとられています。

さすがキャビアの王様!!
驚きの価格!!

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 6位 ウシマンボウ

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 6位 ウシマンボウ

ウシマンボウは、世界中の海に生息する、マンボウ科最大の種です。

体に牛のような模様があることから、この名前が付けられました。

最大体長は3.3メートル程ですが、体重は2.74トンにも及び、世界最重量の硬骨魚としてギネスブックにも認定されています。

全長の50パーセント以上もの体高をしており、ずんぐりむっくりとした体形をしています。

主にクラゲを捕食しているのですが、栄養価に乏しいため、大量に捕食することにより栄養不足をカバーしています。

時に、海面近くに横たわり、体を暖め、日光浴をする姿を見ることが出来ます。

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 5位 ホホジロザメ

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 5位 ホホジロザメ

ホホジロザメは、世界中の海に広く生息する、ネズミザメ科に分類されるサメです。

体長7メートル、体重2.5トンにも及び、その捕食性の高さから、「白い死神」と呼ばれることもあります。

主に、イルカやオットセイ、アシカなどの海棲哺乳類を好んで捕食し、自らの体重の30パーセントもの重量の獲物を食べないと満腹にならないと言われています。

映画「ジョーズ」のモデルとなったサメとしても知られており、その影響で「人食いザメ」としてのイメージが定着しています。

映画さながらに、人間を噛み、捕食してしまうケースも、有るには有るのですが、全世界で年平均6名程度の犠牲者しか出ていません。

また、色を見分けられないホホジロザメの目には、遊泳中の人間は、アザラシやアシカそっくりに見えているらしく、人間を襲うのは、見間違いが原因の可能性が高いという研究報告もあります。

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 4位 イタチザメ

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 4位 イタチザメ

イタチザメは、地中海など一部の海域を除く、世界の温帯・熱帯海域に広く分布する、イタチザメ科のサメです。

最大体長7.4メートル、体重3.1トンの個体が捕獲された記録があり、正確な分類上のサメの中で最大の種となります。

幼魚から成熟前にかけては、トラのようなまだら模様が体に表れることから、「タイガーシャーク」という英名が付けられています。

イタチザメは、ホホジロザメに次いで、人や船に対する被害が多く、特に熱帯地方では、最も危険なサメとされ、沖縄やオーストラリア、ハワイでの被害は顕著です。

好奇心旺盛で、攻撃的な性格をしており、人にも近づき、普通は餌にしないものでも躊躇せずに食べる習性は脅威的です。

ありとあらゆる海洋生物や、海鳥までも捕食し、死骸や人間が出したゴミまでも飲み込んでしまう事から、「鰭のついたごみ箱」と比喩されることもあります。

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 番外編

ここでベスト3を前に、番外編として、魚類に分類されない、巨大な海洋生物を3種ご紹介しておきたいと思います。

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 番外編① シャチ

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 番外編① シャチ

シャチは、世界中の海に生息する、マイルカ科最大の海洋性哺乳類です。

最大体長9.8メートル、体重10トンにも及び、高い知能を持ち、独自の社会性を構築しています。

奇襲、挟み撃ちなど、高度な狩りの技術を持っており、群れでの戦闘力は最強を誇り、海洋系の食物連鎖の頂点に立つ存在です。

その反面、ムダで危険な狩りは行うことはなく、人を捕食したというはっきりとした事例は、今まで報告されたことがありません。

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 番外編② ダイオウイカ

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 番外編② ダイオウイカ

ダイオウイカは、世界最大級の無脊椎動物として知られる巨大なイカです。

最大体長18メートル、体重1トンにも及び、深海1000メートル付近に生息しています。

その生態についてはほとんど謎とされていますが、寿命は3年程度と意外にも短命です。

そんな短い一生の間に、これだけの巨体に育つのですから、まさに神秘の生物と言えるでしょう。

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 番外編③ シロナガスクジラ

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 番外編③ シロナガスクジラ

シロナガスクジラは、陸・海問わず、現存する生物の中で最大を誇っています。

体長29.9メートル、体重199トンと、想像を絶する程の大きさをしています。

これだけの巨体にもかかわらず、ほぼオキアミに特化した食性をしていることには驚きです。

ただし、1日に16トンという、途方もない量のオキアミを捕食することにより、巨体を維持しているのです。

いよいよベスト3の発表です。

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 3位 オニイトマキエイ

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 3位 オニイトマキエイ

オニイトマキエイは、世界中の熱帯・亜熱帯海域に生息する、イトマキエイ科最大の種です。

最大横幅9.1メートル、体重は3トンにも及ぶため、ほとんど天敵がおらず、単独で悠々と大海原を回遊しています。

日本ではマンタと呼ばれることが多く、ダイバーの間では、他のイトマキエイと区別され、ブラック・マンタと呼ばれています。

これだけの巨体ですが、プランクトンをエサとしており、海水と一緒に吸い込み、鰓でプランクトンだけを濾しとります。

普段は、大きく羽ばたくようにゆっくりと泳いでいるのですが、エサとなるプランクトンの集団を見つけると、スピードアップし、上下方向に旋回する、宙返りのような動きを繰り返します。

性格はおとなしく、好奇心旺盛で人懐っこいため、ダイバーの間では非常に高い人気を誇っています。

一方で、一部地域では、食用や東洋医学の薬剤としての需要が高いため、乱獲により個体数が減って来ています。

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 2位 ウバザメ

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 2位 ウバザメ

ウバザメは、世界中の海に広く分布する、ウバザメ科一属一種のサメです。

最大体長12.2メートル、体重16トンにも及ぶ個体が捕獲されています。

こちらも3位のオニイトマキエイと同様、海面近くで大きく口を開けながら泳ぎ、プランクトンを鰓で濾しとって食べています。

秋から冬にかけて、プランクトンが減る季節は、完全に姿を消すことから、深い海底にとどまり、冬眠をしている可能性を示唆されています。

巨体であるため、捕食されることはほとんどないのですが、稀ではありますが、シャチやイタチザメに捕食されることはあるようです。

基本的には人間に害を及ぼすことはなく、動きは緩慢で、特に、エサを食べているときは、時速3.6kmと非常に遅い速度で遊泳しています。

こちらも、肝油や肉、ヒレなどを目的に乱獲されており、近い将来絶滅の危険性が高いとされ、世界各地で保全活動が行われています。

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 1位 ジンベエザメ

世界巨大魚ランキング~海洋編~ 1位 ジンベエザメ

ジンベエザメは、世界中の海に広く生息する、ジンベエザメ科一属一種のサメです。

最大体長18.8メートル 、体重20トンもの個体が、実際に打ち上げられ確認されています。

こちらも2位で登場したウバザメと同じく、吸い込んだ水の中からプランクトンを濾し取り摂食します。

特定の海域に留まる傾向があるメスに対し、オスは広い海域を回遊し、年間5000kmもの距離を泳いでいるとされます。

動きは緩慢で、平均の遊泳速度は時速4km、最大でも#時速13kmでしか泳ぐことが出来ません。

スキューバダイビングの世界では、海中で出会いたい魚ナンバー1、ダイバー達の憧れの存在となっています。

反面、ジンベイザメから採れるフカヒレは、天九翅(ティェンジュウチー)と呼ばれる最高級品で高値で取引されているため、乱獲へと繋がっています。

世界巨大魚ランキング~海洋編~ まとめ

世界最大の魚ランキング~海洋編~いかがだったでしょうか?

意外にも捕食性の高い肉食魚よりも、プランクトンなどを濾過して食する、おとなしい魚の方が巨大化しやすいことが分かりました。

陸上動物が、肉食よりもゾウやサイなどの草食動物の方が巨大であることにも通じており、とても興味深いランキング結果となりました。

尚、このランキングは、あくまで私個人の独断と偏見をもとに、敢えて順位付けしたものに過ぎません。

あくまでエンターテイメントの範疇として捉えて頂けましたら幸いです。

世界巨大魚ランキング~海洋編~を動画で視聴する

この記事「世界巨大魚ランキング~海洋編~」の動画Verを作成してみました。
より楽しく分かりやすいものになっていますので是非お試し下さい。

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