群れ最強動物ランキング~海洋編~

海洋に生息し、且つ、群れを構成する動物が、群れ単位で闘った場合、最強なのは何なのかランキング形式でご紹介したいと思います。

動物が群れを作る理由は、繁殖、子育て、外敵からの保身、狩りの効率化などがあげられます。

また、積極的に他種を狩りに行くもの、防御に徹するものなど様々です。

今回は、1対1ではなく、「群れ」同士での闘いにこだわり、数的優位性やチームプレイなど、従来とは異なる要素を考慮し、その強さをランキング形式でご紹介してみたいと思います。

尚、今回のランキングは、下記の5つのルールに沿って順位付けしております。

5つの選定ルール

1、その種の平均的な規模の群れを基準

2、群れはメス、子供を含んだ自然な状態

3、近縁種は最強の一種のみ

4、クジラ、サメは上位3種までの選定

5、ワニ、セイウチ、アザラシなど半陸生のものは除外

では、早速見て行くことにしましょう。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 12位 タイセイヨウクロマグロ

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 12位 タイセイヨウクロマグロ

タイセイヨウクロマグロは、その名の通り、大西洋の熱帯・温帯海域に生息する、マグロ属最大の種です。

同程度の体格と遊泳能力を持つ同士で群れを作り、時速70~80kmもの高速で外洋を遊泳します。

最大体長4.5メートル、体重680kgに及ぶ個体も確認されており、3メートル、400kg級は当たり前に存在しています。

引き締まった銀色に輝く流線型のボディ、本気で泳ぐときに格納される胸ビレ、切れのいい泳ぎをするための尾ビレなど、機能美にも満ちています。

1万を超える規模の群れに発展することもあり、このような大群で高速遊泳する姿は、まるで大量に射出された魚雷や弾丸を彷彿とさせます。

もしも、体当たりでもされたら、内蔵破裂は必至ですが、自ら攻撃をしかけてくる性質は持っておらず、群れで連携して攻撃をしかけてくることもありません。

大きな体格、高い遊泳能力を持っていることから、天敵が非常に少なく、食物連鎖の上位にいることは間違いありません。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 11位 イタチザメ

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 11位 イタチザメ

イタチザメは、世界中の熱帯及び亜熱帯の海域に生息する、非常に攻撃的な性質を持つサメです。

基本的には単独行動なのですが、数匹で連携して狩りを行うことがあります。

最大体長5.5メートル、体重600kgにも及び、トラのような縞模様が特徴的なため、英名では「タイガーシャーク」と呼ばれています。

強靭な歯を持っており、好奇心旺盛で、どんなものでも食べる食性は驚異的で、最初から人間をエサとして認識して襲ってくる数少ない生物です。

日本でもイタチザメによる死亡事例が起きており、その大部分は沖縄で発生しています。

また、海中にあるものなら、プラスチックや産業廃棄物など、おおよそエサにならないものまで、何でも飲み込んでしまうことから、「海のゴミ箱」と揶揄されることもあります。

単独行動が多いのは救いなのですが、狩りの時に見せる複数での連携プレーになると、各段に強力な戦闘力を発揮することでしょう。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 10位 ホホジロザメ

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 10位 ホホジロザメ

ホホジロザメは、北米や南アフリカ、オーストラリア西部から南部などの、比較的水温が低い海域に好んで生息しています。

サメ類の中で、最強との呼び声が高いホホジロザメですが、11位で登場したイタチザメと同じく、基本的には単独行動で、多くても2匹でつるむ程度ですが、狩りの時は数匹で連携することがあります。

最大体長6.4メートル、体重2.2トンと、イタチザメと比較しても、口のサイズと歯が大きく、体格も肉厚でがっしりとしています。

映画「ジョーズ」のモデルとなったことでも知られ、サメの種類の中で、実際に人間を襲った件数はNO.1で、世界で最も危険なサメと言われています。

また、ネズミザメ科特有の特徴として、奇網という毛細血管の熱交換システムが発達しており、体温を海水温より高く保つことが可能で、その恩恵として、他種のサメや軟骨魚類よりも、活発で高い運動能力を得るに至っています。

もしも、ホホジロザメが10頭以上の群れで行動する習性を持っていたとしたら、ライバルや人間にとっての脅威度は、格段に増していたことでしょう。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 9位 アカシュモクザメ

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 9位 アカシュモクザメ

アカシュモクザメは、世界中の熱帯、温帯海域に生息する、シュモクザメ科のサメです。

サメ類としては珍しく、100匹程度を1単位として群れで活動をしています。

ハンマーヘッドシャークとも呼ばれ、最大体長4.3メートル、体重150kgにも及び、群れで泳ぐ姿は圧巻の一言です。

同じシュモクザメの仲間でも、シロシュモクザメは性格的に穏やかなこと、ヒラシュモクザメは体格的に一回り以上大きいのですが、群れずに単独で行動することから、群れでの戦闘力はアカシュモクザメが一番と見ることができるでしょう。

一般的にシュモクザメは、臆病で、イタチザメなどのメジロザメ科のサメや、ホホジロザメほど人を襲わないと言われていますが、サメ類全般で見ると、性質はやや荒い部類に入り、決して人間にとって安全とは言い切れません。

木づち形の頭の前面には、センサーの働きをする特別な器官が、無数に備わっており、頭の両端に目が付いているため、ほかのサメよりも広い視野を持っているなど、獲物の探索や索敵能力に優れています。

同じサメ類でも、10#11位で登場したイタチザメやホホジロザメの方が、個の戦闘力では優っているのですが、群れるアカシュモクザメの、圧倒的な数的優位を前にすると、退散するしか選択肢がないことでしょう。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 8位 バンドウイルカ

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 8位 バンドウイルカ

バンドウイルカは、北極圏と南極を除く、世界中の熱帯から温帯の沿岸域に多く生息する、マイルカ科の海棲哺乳類です。

通常は2~20頭の小集団で群れていますが、この小集団が離合集散を繰り返すうちに、100~1000頭以上の群れを形成することもあります。

最大体長3.9メートル、体重650kgにも及び、筋肉質でがっしりとしたボディと、上下合わせて約80~100本もの鋭い歯を持っています。

水族館などのショーでもお馴染みの種で、人懐こく好奇心が旺盛な性格をしており、潜水しているダイバーのまわりに集まってくることも珍しくありません。

また、傷ついた仲間を助けるような行動をとり、傷ついた人間のダイバーを助けようとして水面へ持ち上げた事例もあります。

このように優しく、友好的で闘いとは無縁に見えるのですが、仲間を守るためとなれば、高い戦闘能力を発揮することとなります。

サメなどの軟体魚類は、内臓を守る肋骨がなく、イルカなどの海洋哺乳類との間には、生物としての埋められない歴然とした性能差があり、ホオジロザメがバンドウイルカに、腹に頭突きを受けてあっけなく撃退された事例も多く報告されています。

しかも、群れによる数的優位性、高い知能を活かした連携プレーなどを加味すると、サメ類がバンドウイルカに対抗するのは難しいと言わざるを得ません。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 7位 イッカク

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 7位 イッカク

イッカクは、グリーンランド、カナダ、ロシアなど、北極圏とその周辺海域に生息する、イッカク科の海棲哺乳類です。

「海のユニコーン」とも呼ばれ、19世紀までは伝説上の生き物と見做されており、その後もその生態や長い角の用途など、長い間神秘のベールに包まれた存在でした。

15~20頭程度の群れを作り、イルカなどと同じく、数百頭以上の群れを形成することもあるようです。

最大体長5.1メートル、体重1.6トンにも及び、さらに、オスは真っ直ぐに伸びた長い角も持っています。

この角の正体、実は牙で、オスの左側の1本の犬歯が左巻きに伸び続けたもので、平均2メートル、最長2.5メートルまで伸び続けることもあります。

この牙の用途については、まだ完全に、解明されていない部分もありますが、氷に穴を開けたり、エコーロケーション、つまり、音や超音波を発し、その反響によって物体の距離、方向、大きさなどを知る役割を持っているとされます。

もちろん、狩りのための武器としても使用され、目の前の魚めがけて牙を振りかざし、叩いたり、突き刺したり、動けなくなったところを捕食します。

性格はとても繊細で、臆病と言われており、船で近づこうとすると、その音や振動を察知して、あっという間に深いところに潜って逃げてしまいます。

そんな性格のため攻撃性は低いのですが、命がけで闘わざるを得ない場面では、数的優位性、体格、角という武器などを鑑みると、ポテンシャルはかなり高いと見て良いでしょう。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 6位 シロイルカ

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 6位 シロイルカ

シロイルカは、カナダ、ノルウェー、ロシアなど、北極圏とその周辺海域に生息する、イッカク科の海棲哺乳類です。

別名をベルーガといい、ロシア語で白いという意味の言葉に由来しています。

同性同士で群れを形成する特徴があり、大別すると、仔連れのメスの群れと、オスの成獣のみの群れと、2種類に分かれます。

仔連れのメスの群れのサイズは、10数頭程度と小さいのですが、オスの成獣の場合は、群れのサイズも大きく、20頭~数百頭の規模まで膨らむこともあります。

最大体長5.5メートル、体重1.9トンにも及び、前頭部にはメロンと呼ばれる脂肪組織を持っているのも特徴です。

メロンは、超音波の出し方を調整する役割を担っており、超音波を用いた、個体間のコミュニケーションやエコーロケーションを、よりスムースに行うことを可能としています。

この能力が優れているため、社会的で統制のとれた行動をとることや、氷に覆われた暗い海を自由に泳ぐことを可能としています。

7位で登場したイッカクと6位のシロイルカの2種のみで、イッカク科を構成しているのですが、イッカク科と他のイルカやクジラとの大きな違いは、首の骨に見られます。

他のクジラやイルカの仲間は、首の骨の一部が繋がっているため、首を自由に動かすことはできないのですが、イッカクとシロイルカの首の骨は繋がっていないため、首を自由に動かすことが可能なのです。

そのため、視野角の広さに繋がり、索敵や戦闘能力の高さにも大きく寄与することになります。

性格的には、マイペースで賢く、好奇心旺盛で、闘いや争いごととは縁遠い存在です。

しかし、群れの規模や、闘いにおける潜在能力の高さが大きな抑止力となり、敵や他者が容易に近づけない存在となっているのは間違いありません。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 5位 マッコウクジラ

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 5位 マッコウクジラ

マッコウクジラは、氷海以外の様々な海域に生息する、マッコウクジラ科の海洋哺乳類です。

通常、メスと子供のみで10~20頭程度の群れを作り、オスは10歳前後で群れから離れ、同じような大きさのオス同士で連れだって、最大で十数頭ほどの群れを作ります。

しかしその群れも、個体の成長と共に頭数は減少し、最後は2頭、もしくは1頭になるのが通常です。

オスの場合、最大体長16~20メートル、体重40~50トンにも及ぶ巨体の持ち主なので、2頭もしくは単騎でも、一騎当千の戦闘力を発揮することとなります。

重さ1kgにも達する、人間の成人男性の拳ほどの大きさをした歯を、下顎の左右それぞれに、20~28本持っており、世界最大の有歯動物としても知られています。

また、クジラの中で最も獰猛な性格をしており、現生する最大の肉食獣でもあります。

さらに、2時間以上にわたり、3000メートルもの深さまで潜る事が出来る、驚異的な潜水能力を持ち、深海に生息するダイオウイカなどを好んで捕食します。

ダイオウイカと言えば、体長10メートルを超えるようなサイズを持つ、世界最大級の無脊椎動物です。

それを捕食するというのですから、その強さは並大抵のものではありません。

成獣のオスは2頭以上で群れることは殆どありませんが、それでもこの順位に位置するほどの強さは発揮することでしょう。


龍涎香(りゅうぜんこう)というマッコウクジラの腸内に発生する結石は、水より比重が軽く、海面を浮遊するか、海岸まで流れ着くことで発見されます。
ほとんどが偶然でしか入手できないため、希少価値が非常に高く、芳香があるため香料に用いられています。
また、香水の原料や香りを持続させる保留剤としても利用され、その価値は金と同等と言われています。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 4位 ザトウクジラ

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 4位 ザトウクジラ

ザトウクジラは、全世界の様々な海域に生息する、ナガスクジラ科の海洋哺乳類です。

群れの規模は通常3~10頭程度で、メンバーや頭数は頻繁に変わり、永続的ではありません。

単独でいることもあれば、数十頭規模まで膨れ上がることもありますが、違う群れと群れの間では、ほとんど交流することはありません。

最大体長15メートル、体重約30トンに及び、オスよりメスの方が一回り大きな体格をしているのも特徴です。

1頭のメスをめぐり、複数のオスが、胸ビレや尾ビレで叩いたり、体についたフジツボで傷つけあうなど、激しいバトルを繰り広げます。

また、群れで連携して行う、ザトウクジラ特有の狩り、「バブルネットフィーディング」を行うことでも知られています。

群れの仲間同士で協力し、エサとなる魚の群れを、円を描くようにまわりながら、泡を吐き出し囲い、1ヶ所に追い込み、一網打尽に捕食してしまうのです。

このような事例からも、群れによる闘いや狩りに長けていること、高い知性を持っていることは想像に難くありません。

さらに、数的優位性や、胸ビレや尾ビレを用いた強力な打撃攻撃などを考慮すると、この順位は妥当なところでしょう。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 番外編

ここで、ベスト3を前に、番外編として、同じ土俵で測ることが難しい、例外的な1種をご紹介しておきたいと思います。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 番外編 ジンベエザメ

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 番外編 ジンベエザメ

ジンベエザメは、全世界の熱帯海域及び、温帯海域の沿岸から外洋まで広く生息する、世界最大の魚類です。

通常は単独で行動するのですが、420頭以上もの規模で群れを形成していた事例もあります。

しかし、ジンベエザメの場合、群れと言っても、各自好き勝手に行動し、単に一緒に居るだけといった趣なのです。

最大体長20メートル、体重35トンにも及びますが、おとなしく温厚な性格をした、平和主義者です。

サメという名前が付いていますが、食べるのは主にオキアミなどのプランクトンのみで、人間を襲うことはありません。

遊泳速度も人間の歩く速さ程度で、非常にゆったりとしています。

大人のジンベエザメの皮膚は、12~15cmと分厚く、車のタイヤ並みに硬く頑丈なため、外敵の並みの攻撃程度であれば、全く受け付けることはありません。

まさに、悠々自適という言葉が、ぴったりと当てはまる生き物なのです。

いよいよベスト3の発表です。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 3位 シロナガスクジラ

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 3位 シロナガスクジラ

シロナガスクジラは、地中海、バルト海、紅海、アラビア湾を除く世界中の海に広く生息する、地球史上最も巨大な生物です。

通常は、単独、もしくは2~3頭で行動しており、母子の組み合わせがほとんどで、群れと呼ぶほどのものではありません。

最大体長34メートル、体重は190トンにも及び、心臓だけで重さ180kgもあると言いますから驚きです。

また、鳴き声が最も大きな動物としても知られており、その低周波のうねり声は、180デシベルにも達し、150km先の仲間にも届くと言われています。

ジャンボジェット機の騒音が100デシベルと言われていますので、その音圧はすでに凶器と言っても過言ではありません。

神経質で臆病な性格をしており、食事意外で他の生物を襲うことはありません。

しかも、エサとするものは、小魚やオキアミばかりで、食べるというより、海水ごと飲み込み、漉しとると言った表現の方が正しいでしょう。

あまりの巨大さ故に、1対1の場合は無敵で、天敵と呼べるものはいませんが、群れでの闘いの場合は、このあと2位で登場する、あの海棲哺乳類の群れによるチームワークに屈することはあるようです。

それにしても、成獣が襲われることは非常に稀で、幼獣を標的とされることがほとんどです。

メスの方がオスよりも一回り大きな体格をしており、子供を守るべく奮闘する母の体当たりや、尾ビレでの一撃は非常に重く、どんな生物でも一発KOは必至です。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 2位 シャチ

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 2位 シャチ

シャチは、世界中の海に広く生息しており、地球上で最も広く分布している哺乳類の一種です。

ポッドと呼ばれる5~40頭の群れで行動しており、その結束力は今回のランキングの中でも、NO.1なのは疑う余地がありません。

最大体長9.8メートル、体重10トンと、マイルカ科最大の大きさを誇っています。

基本的には好奇心旺盛で温厚な性格をしており、水族館などのショーでジャンプをはじめ多彩な芸を披露するなど、愛嬌のあるイメージを持たれています。

しかし、野生のシャチの場合、狩りや子供を守る時などは、敵や捕食対象を容赦なく攻撃するなど、獰猛さの方が上回っているかも知れません。

抜群の身体能力を持っており、時速70kmと哺乳類最速を誇る遊泳能力、円錐状に尖った鋭い歯と強力な咬合力、筋肉質の巨体から繰り出される、尾びれでの攻撃や体当たりなど、全てが高次元でまとまっています。

また、高い知能に裏打ちされた、群れの結束力や連携プレーなど、非の打ちどころはなく、さすがは海の食物連鎖の頂点に君臨している存在と言ったところでしょう。

しかし、このあと1位で登場するあの動物にだけは、捕食されることは無いまでも、群れ対群れの闘いにおいては、遅れをとってしまうことがあるようです。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 1位 ヒレナガゴンドウ

群れ最強動物ランキング~海洋編~ 1位 ヒレナガゴンドウ

ヒレナガゴンドウは、北太平洋の北部と南太平洋の南部周辺など、主に冷水域に好んで生息する、マイルカ科の海棲哺乳類です。

最大体長7.6メートル、最大体重4.5tと、2位で登場したシャチよりも、一回り小柄でスリムな体型をしているのですが、通常20~150頭と、シャチをも上回る規模で、ポッドと呼ばれる群れを形成しています。

シャチと同様、鋭い歯がびっしりと生えた大きな口で、マグロのような大型魚をはじめ、クジラや他のイルカ類までも捕食することから、シャチモドキと呼ばれることもあります。

ヒレナガゴンドウもまた、シャチと並び、海の食物連鎖の頂点捕食者であることは間違いありません。

個の戦闘力は、シャチの方が上なのですが、群れ同士の闘いの場合、数的優位性の観点から、僅かながらヒレナガゴンドウに軍配が上がりそうです。

実際に、ヒレナガゴンドウの襲撃に対し、シャチはせっかくとらえた獲物を放棄し、撤退してしまったという事例も報告されています。

バンドウイルカ、ハナゴンドウなどとも一緒に群れて、助け合いながら行動を共にすることもあり、高い知性や社会性を備えている事も分かります。

また、最新の研究によると、ヒレナガゴンドウは、シャチの声まねをし、シャチの統制のとれた行動をかく乱しているとの報告もあがっています。

群れ最強動物ランキング~海洋編~ まとめ

群れ最強動物ランキング~海洋編~いかがだったでしょうか?

1位をシャチと予想し、結果に驚かれたり、反論があるかたも多いことでしょう。

今回は群れでの闘いということで、判断基準が難しく、順位付けには、たくさんの迷いや苦しみがありました。

あくまで個人の独断と偏見をもとに、順位付けしたものとご了承頂けましたら幸いです。

群れ最強動物ランキング~海洋編~を動画で視聴する

今回の記事「群れ最強動物ランキング~海洋編~」の動画版を作成してみました。
動きのある楽しいものに仕上がっています。
是非ご覧になって見て下さい。

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