危険!!猫が食べてはいけない食べ物ランキング

危険!!猫が食べてはいけない食べ物ランキング

人が食べているものを、おねだりしてくるネコちゃんの姿は、可愛らしく、つい与えたくなってしまうものです。

しかし、人間の食べ物の中には、ネコちゃんの命に危険を及ぼすような物がたくさん存在しています。

そこで、今回は、ネコちゃんが食べると危険な食べ物を、ネコちゃんに及ぼすであろう危険度順に、ランキング形式で解説してみたいと思います。

「そんなことは常識」「知ってるよ」という飼い主さんも、復習のために最後までお付き合い頂けましたら幸いです。

では、早速見ていくことにしましょう。

猫が食べてはいけない食べ物ランキング 10位 スパイス類

猫が食べてはいけない食べ物 スパイス類

コショウやトウガラシなどのスパイス類は、ネコちゃんの内臓を強く刺激し、胃腸炎や肝機能障害を引き起こします。

スパイスを分解して消化するには、肝臓が大きな働きをするのですが、体が小さなネコちゃんには、それが負担となってしまうのです。

スパイスは様々な食べ物に入っており、ネコちゃんが大好きな、魚肉ソーセージなどにもスパイスが使われている場合があります。

また、カレーの匂いが好きなネコちゃんも多いので、誤って口に入ることがないように注意が必要です。

子猫

猫が食べてはいけない食べ物ランキング 9位 生卵

猫が食べてはいけない食べ物 生卵

生卵を食べた場合、サルモネラ中毒や大腸菌中毒を起こすことがあります。

人間と同様、嘔吐、下痢、無気力などの症状があらわれ、体が大きな人間は軽症で済んでも、小さなネコちゃんは重症化しやすく、命を落とすリスクも高まります。

また、生卵の中でも、白身の部分に含まれる「アビジン」という酵素は、ネコちゃんの皮膚や粘膜の維持を担う、栄養素の吸収を阻害します。

皮膚のトラブル、疲労感、脂肪の代謝障害などを引き起こしてしまうのです。

「アビジン」は、加熱することでその働きを失い、サルモネラ菌や大腸菌も、75℃以上の熱で、1分以上加熱すると死滅しますので、卵を与える場合は、必ず加熱するようにしましょう。

子猫

猫が食べてはいけない食べ物ランキング 8位 パパイヤ、マンゴー、いちじく

猫が食べてはいけない食べ物 パパイヤ、マンゴー、いちじく

パパイヤやマンゴーなどのフルーツには、ネコちゃんにアレルギーを引き起こす酵素が含まれています。

パパイヤに含まれる「パパイン」という酵素は、口の中や唇の炎症、呼吸困難を引き起こしてしまいます。

マンゴーに含まれる「マンゴール」という酵素は、嘔吐や下痢、蕁麻疹、呼吸困難などの症状を引き起こしてしまいます。

また、いちじくにも「フラノクマリン」という酵素が含まれており、パパイヤやマンゴーと同様のアレルギー症状があらわれますので注意しましょう。

子猫

猫が食べてはいけない食べ物ランキング 7位 生のタコ、イカ、エビ、カニ

猫が食べてはいけない食べ物 生のタコ、イカ、エビ、カニ

生のタコ、イカ、エビ、カニには、「チアミナーゼ」という酵素を含んでおり、ネコちゃんにとって大切な栄養素ビタミンB1を分解してしまいます。

ビタミンB1が不足すると、食欲低下や嘔吐の他、足に力が入らず歩行困難となり、重度の場合になると意識障害を起こし、さらに、背骨が変形してしまうこともあるようです。

「チアミナーゼ」は、加熱することによりその働きを失います。

イカやエビなどを好むネコちゃんも多く「タウリン」という栄養素も豊富なので、与える場合は、十分に火を通すと良いでしょう。

子猫

猫が食べてはいけない食べ物ランキング 6位 アルコール

猫が食べてはいけない食べ物 アルコール

ネコちゃんの肝臓は、人間の肝臓と違い、アルコールを分解する酵素を持っていません。

誤って摂取すると、下痢や嘔吐、酩酊、呼吸異常や昏睡状態を引き起こしてしまいます。

有害物質として体内にとどまり、脳や体の細胞が破壊され、命にかかわることにもなりかねません。

また、イースト菌を含む生のパン生地は、胃の中で膨張し、アルコールを発生させ、中毒症状を起こしてしまいますので、ネコちゃんを近づけないように注意が必要です。

子猫

猫が食べてはいけない食べ物ランキング 5位 貝類

猫が食べてはいけない食べ物 貝類

あさり、ハマグリ、アワビなどの貝類には、7位で登場した、タコ、イカなどと同じく、チアミナーゼを多く含んでいます。

さらに貝類には「ピロフェオホルバイドα」という、有毒素も含み、食後に日光に当たると、皮膚炎をおこしてしまう「光線過敏症」となってしまいます。

ネコちゃんの毛が薄く、日光にあたりやすい耳の部分は、症状が出やすく、壊死してしまった事例もあるようです。

「アワビを食べると猫の耳が落ちる」という言い伝えも、あながち嘘ではないようです。

また「ピロフェオホルバイドα」は、加熱しても毒性はなくならないので、絶対に与えないようにしましょう。

子猫

猫が食べてはいけない食べ物ランキング 4位 チョコレート

猫が食べてはいけない食べ物 チョコレート

チョコレートの原料のカカオには「テオブロミン」という成分が含まれています。

この成分がネコちゃんの中枢神経を刺激することにより、下痢、嘔吐、けいれん、不整脈、運動失調などの中毒症状を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあるようです。

ネコちゃんがチョコレートを好んで食べることは少ないと言われていますが、子ねこの場合興味本位に口に入れてしまうこともありますので、食べ残しなどを放置せず、メの届かないところに片づけるようにしましょう。

カカオを原料として含むココアや、「テオブロミン」と同質の物質である「カフェイン」を含んだ、コーヒーや紅茶などの飲料にも注意が必要です。

同じチョコレートでも、ホワイトチョコレートには、「テオブロミン」「カフェイン」の、いずれも含まれていないものが多いですが、栄養管理の観点から、与えることは避けた方が良いでしょう。

子猫

猫が食べてはいけない食べ物ランキング 番外編

ここでベスト3を前に、番外編として、危険度は低いのですが、ネコちゃんに与えるのを控えた方が良い、意外な食べ物2種をご紹介しておきたいと思います。

猫が食べてはいけない食べ物ランキング 番外編① ドッグフード

猫が食べてはいけない食べ物 ドッグフード

「ネコちゃんもワンちゃんも飼っているよ」というあなた、ワンちゃんと一緒に、ネコちゃんにもドッグフードを与えているなんて事はないでしょうか。

ドッグフードには、ネコちゃんが必要とする十分な量の、ビタミンAやたんぱく質が配合されていません。

また、ワンちゃんは、タウリンやアラキドン酸など、必要な栄養素を体内で合成できるのですが、ネコちゃんは出来ません。

タウリンの摂取量が不足すると、心疾患、視力の低下など、深刻な障害を引き起こしてしまいます。

これらがバランス良く配合された、キャットフードを与えると良いでしょう。

ちなみに、ワンちゃんにキャットフードを与えると、逆に栄養価が高過ぎて、高血圧、腎臓病のリスクが上がってしまいますので、こちらにも注意しましょう。

子猫

猫が食べてはいけない食べ物ランキング 番外編② 牛乳

猫が食べてはいけない食べ物牛乳

意外ではあるのですが、牛乳は必ずしもネコちゃんにとって、体に良い物とは言えません。

牛乳には、乳糖という糖分が含まれているのですが、ネコちゃんはこの乳糖を分解する、ラクターゼという酵素をあまり持っていないので、上手に消化吸収が出来ないのです。

人間にもラクターゼの分泌量が少なく、牛乳を飲むと下痢や腹痛を起こしてしまう、「乳糖不耐症」の方が、少なからずいらっしゃいます。

ネコちゃんも、「乳糖不耐症」の方と、同じような症状を引き起こしてしまうのです。

しかし、個体差があり、問題なく牛乳を飲めるネコちゃんもいるようですが、基本的には、与えることをおすすめ出来ません。

ミルクが必要な子ネコちゃんや、牛乳を飲みたがるネコちゃんには、乳糖がカットされ、ネコちゃんに必要な栄養素が強化された、猫用ミルクも販売されていますので、こちらを飲ませてあげると良いでしょう。

ネコちゃん用ミルクをおすすめします。

子猫

いよいよベスト3の発表です。

猫が食べてはいけない食べ物ランキング 3位 ブドウ、レーズン

猫が食べてはいけない食べ物 ブドウ、レーズン

ブドウやレーズンを食べてしまった場合、急性腎不全を起こしてしまう可能性があります。

少量でも危険で、下痢や嘔吐、腹痛、排尿の減少などの消化器症状が現れます。

嘔吐や落ち着きのない行動を繰り返すのが初期の徴候で、最悪の場合、腎不全を引き起こし、命を落としてしまうこともあります。

ちなみに、ブドウやレーズンの、どの成分が原因で引き起こされるのか、はっきりとした理由が未だ分かっていません。

ネコちゃんによっては、症状が現れない場合もあるようですが、リスクが高いので絶対に与えないようにしましょう。

子猫

猫が食べてはいけない食べ物ランキング 2位 ネギ類

猫が食べてはいけない食べ物 ネギ類

ネギ類とは、玉ねぎや長ねぎ、にら、にんにくなどのネギ科植物を指しています。

ネコちゃんの血液中の赤血球を壊してしまう「アリルプロピルジスルファイド」という成分が含まれており、重度の貧血や血尿、嘔吐、黄疸、下痢などを引き起こし、最悪の場合死に至ることもあります。

特効薬は存在せず、毒素が体内から消えるまで、対症療法で経過をみるしかありません。

直接食べた場合に限らず、煮汁やガーリックパウダーなどでも、同様の害を及ぼします。

ハンバーグやシチューなど、ネギ類を使用した料理は多いので、うっかり与えないように、十分に注意しましょう。

また、ネギ類はネコちゃんに限らずワンちゃんが食べても同様の症状を引き起こしてしまいますので合わせて注意するようにしましょう。

子猫

猫が食べてはいけない食べ物ランキング 1位 キシリトール

猫が食べてはいけない食べ物 キシリトール

ガムや歯磨き粉などに使用されることが多い、人工甘味料のキシリトールですが、ネコちゃんが誤って摂取すると、最悪の場合死に至ることもあります。

砂糖を摂取した時の6倍ものインシュリンを分泌し、嘔吐や歩行困難、意識障害など、重度の低血糖症を引き起こします。

その他、肝機能障害、血液が止まらなくなる血液の凝固不全などの症状も伴います。

体重1kgあたり、0.1gの摂取で、重篤な症状起こす可能性があると言われており、一般的なキシリトールガム1粒で、その含有量は約0.5gなので、ほとんどのネコちゃんは、キシリトールガムを1粒食べただけでも非常に危険です。

子猫

猫が食べてはいけない食べ物ランキング まとめ

ネコちゃんが食べてはいけない食べ物ランキング、いかがだったでしょうか?

ネコちゃんを飼っている方にとっては、ご存じのものばかりだったとは思います。

しかし、これからネコちゃんを飼う方、飼いたいと思っている方のお役に少しでも立てれば幸いです。

尚、今回のランキングは、ネコちゃんに及ぼすであろう危険度を、私個人の独断と偏見で、順位付けしたものに過ぎません。

どの順位の食べ物も、ネコちゃんにとって危険であることに変わりはなく、個体差や体格、体調などによっても、大きな差が出ることを、最後に付け加えておきたいと思います。

猫が食べてはいけない食べ物ランキングを動画で視聴する

この掲載記事「猫が食べてはいけない食べ物ランキング」の動画版も作成しております。
合わせてご視聴頂けましたら幸いです。

危険!!猫が食べてはいけない食べ物ランキング

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!