恐怖!!猛毒生物ランキング

恐怖!!猛毒生物ランキング

この世界には毒を持った生物や動物が多数存在しています。

その中で最も猛毒を持ち危険な生物は何なのか、興味はありませんか?

世界を見渡せば、日本人が恐れをいだくスズメバチでさえも、最強には程遠い毒性しか持っていないと言いますから、俄然興味が湧いて来るというものです。

そこで今回は、猛毒を持った恐ろしい生物たちを、LD50(半数致死量)という、毒の強さを測る尺度をもとに、ランキング形式でご紹介していきたいと思います。

では早速見ていくことにしましょう。

猛毒生物ランキング 10位 ヒョウモンダコ

猛毒生物 ヒョウモンダコ

ヒョウモンダコは、猛毒を持つタコで、沖縄や九州などの温暖な海域に生息していますが、最近では東京湾でも大量に生息していることが確認されています。

さらに、京都や島根、神奈川県でも確認されており、関東以南のエリアはどこにでも生息していると思っていた方が良いようです。

ヒョウ柄を思わせる体色・模様から、ヒョウモンダコと名付けられ、自分の身に危険を感じると、青い蛍光色の斑点模様が体に浮かび上がってきます。

大きさは10センチ程度と小ぶりですが、唾液にはフグ毒として有名な、神経毒テトロドトキシンが含まれており、噛まれると神経が麻痺し呼吸困難に陥り、最悪の場合は死に至ってしまいます。

猛毒生物ランキング 9位 インランドタイパン

猛毒生物 インランドタイパン

インランドタイパンは、オーストラリアの内陸部に生息するコブラ科の毒蛇です。

毒性はすべての毒蛇の中で最強で、ニホンマムシの800倍、マウス10万匹を死に至らせるほどの、恐ろしい毒を体内に持っています。

全長は最大3.4メートルにも達し、コブラ科では、キングコブラ、ブラックマンバに次いで3番目に長い種となります。

性格は荒く攻撃的で、動作も素早く、人間が噛まれると、早ければ30分程で死に至ります。

この毒蛇に噛まれる被害者は、年間50~100人ほどに上りますが、インランドタイパンの生息域に入る人は、血清を持っていくことも多く、最近では亡くなってしまうケースは少なくなってきています。

猛毒生物ランキング 8位 アンボイナガイ

猛毒生物 アンボイナガイ

アンボイナガイは、イモガイの仲間で、その中でも、最も強力な毒を持っています。

太平洋やインド洋の暖かい海に広く分布しており、毒腺が付いた銛状の歯舌で、捕食対象としている、小型の魚類に突き刺し、麻痺させて餌としています。

アンボイナガイが持っている、コノトキシンという神経毒は、世界中のどの毒蛇のモノよりも強力で、サリンの10倍もの強さを持ち、1匹で成人男性30人の命を奪うことが出来るほどの分量の毒を持っています。

めまい、歩行困難、呼吸困難、血圧低下などの症状が表れ、数時間後には、心停止へと至ってしまいます。

残念なことに、この毒に対する血清はないので、刺されてしまった場合は、患部から可能な限り心臓に近い位置で縛り、血を止め、毒を吸い出し、早急に病院へ向かいましょう。

猛毒生物ランキング 7位 カリフォルニアイモリ

猛毒生物 カリフォルニアイモリ

カリフォルニアイモリは、陸棲のイモリで、アメリカのカリフォルニア州沿岸部から山岳地帯まで広範囲に分布しています。

見た目は猛毒を持っているようには見えず、可愛らしい風貌をしていますが、保護色と言うべき派手な体色は、危険な生物である何よりの証拠でしょう。

背中にはたくさんのイボがあり、捕食者に襲われるとそのイボから強烈な神経毒を分泌し撃退します。

カリフォルニアイモリの場合、護身用の毒なので襲ってくることは少ないのですが、誤って触ってしまうと非常に危険です。

この神経毒は、フグと同じテトロドトキシンという種類で、青酸カリの1000倍もの威力をもっています。

産卵期に卵を産んだ場合、卵からも大量のテトロドトキシンが出ているため、池の生物が全滅してしまうこともあるそうです。

猛毒生物ランキング 6位 カバキコマチグモ

猛毒生物 カバキコマチグモ

カバキコマチグモは、日本全土、朝鮮半島、中国大陸と広範囲に分布し、イネやススキなど、大型のイネ科の植物に好んで生息しています。

毒自体は非常に強力なのですが、カバキコマチグモの牙は小さく、一度に注入することが出来る量が極めて少ないため、日本での死亡例はありません。

しかし、海外では死亡例もあり、咬まれると焼かれたような痛み、しびれ、傷口の発赤や腫れが数週間に渡り、続くことになります。

セロトニン、カテコールアミン、ヒスタミン、スペルミンなど、様々な毒素の混合毒であることも特徴です。

ハチの毒素としても有名な、セロトニンが含まれていることから、ハチと同様、アナキラフィシーショックでの間接的な死亡例もありますから十分に注意が必要です。

猛毒生物ランキング 5位 ハブクラゲ

猛毒生物 ハブクラゲ

ハブクラゲは、沖縄や奄美の暖かい海域に生息しており、有名な毒ヘビの「ハブ」に例えられ、恐れられているクラゲです。

傘は透明で、餌となる小魚を求め海水浴場など水深30センチ程度の浅瀬にも入り込んでくるため、気付かずに接触し刺される事例が多発しています。

刺されると、瞬時に激痛がはしり、重傷の場合はショック症状を起こし、呼吸困難、心肺停止に陥り、死に至ることもあります。

傘の部分は15センチ程度と小柄なのですが、触手は1.5メートル前後と長く、刺した後も、本体から千切れて付着してしまう場合も多く、無理にはがそうとすると、残った毒針でさらに刺される事になりかねません。

そんな場面に遭遇したら、すぐに付着した触手に酢をかけるようにしましょう。

酢にはハブクラゲの触手からの毒針の発射を止める作用があり、沖縄のビーチには「酢箱」が設置されているところも多いようです。

猛毒生物ランキング 4位 モウドクフキヤガエル

猛毒生物 モウドクフキヤガエル

モウドクフキヤガエルは、南米コロンビアの固有種で、主に熱帯雨林に生息しています。

全身が黄色で、外敵を遠ざけるための警告色となっており、生息地によってはオレンジやミント色の個体も存在しています。

体長5センチほどの個体1匹で、10人の人間を死に至らしめる、バトラコトキシンという神経毒を持っており、微量でも体内に入ってしまうと、筋収縮をおこし心臓が止まってしまいます。

もしこのカエルにうっかり触ってしまうと命が助かる確率は極めて少ないと言わざるを得ません。

ちなみに、モウドクフキヤガエルという名前の由来は、コロンビアの先住民であるチョコ族が、モウドクフキヤガエルの毒を矢の先に塗り、狩猟用の吹矢に使用していたことから来ています。

ここでベスト3を前に、番外編として、例外的で通常の生物とは区別しておくべき、猛毒を持った生物をご紹介しておきたいと思います。

猛毒生物ランキング 番外編 ボツリヌス菌

猛毒生物 ボツリヌス菌

ボツリヌス菌が作り出す毒素、ボツリヌストキシンは非常に毒性が強く、地球上の全生物の中で、最強の毒を作り出します。

1gで約100万人分もの致死量に相当し、青酸カリの20万倍の強さと言いますから想像を絶する毒素の強さです。

炭疽菌などと同様に生物兵器として研究開発が行われた経緯もあり、テロリストによる使用が強く懸念されています。

一方で、致死量の数百~数十分の一という、極微量のボツリヌストキシンを用い、脳卒中による眼瞼痙攣、顔面痙攣などの治療目的として投与されるケースもあります。

まさに、「毒薬変じて薬となる」という諺がぴったりです。

いよいよベスト3の発表です。

猛毒生物ランキング 3位 ズグロモリモズ

猛毒生物 ズグロモリモズ

ズグロモリモズは、鳥類では珍しく毒を持っており、インドネシア、パプアニューギニアの、周辺の島々に生息しています。

この鳥が毒を持っていると分かったのは、1990年と比較的最近のことで、世界で初めて発見された有毒鳥類です。

ズグロモリモズは、皮膚や羽に、4位で登場したモウドクフキヤガエルと同じ毒、バトラコトキシンという強烈な神経毒を持っています。

しかしこのズグロモリモズ、人工的な飼育環境では全く毒を生産することはなく、野生で、バトラコトキシンを生産する、特殊な甲虫類をエサとして吸収し、蓄えた結果、毒鳥となることが判明しました。。

この神経毒は、0.1~0.3mgと極微量で人間の致死量に達してしまう非常に危険な毒物ですが、ズグロモリモズはあくまで護身用として毒を蓄えているだけで、人間を襲う性質もなく、人が毒の被害にあう確率は非常に少ないでしょう。

猛毒生物ランキング 2位 ゴウシュウアンドンクラゲ

猛毒生物 ゴウシュウアンドンクラゲ

ゴウシュウアンドンクラゲは、キロネックスという別名を持っています。

その強力な毒により多数の人が犠牲になっており、その数は1954年以降、6,000人に達する勢いだと言われています。

オーストラリアでは、海水浴客も犠牲になっており、ビーチには注意を促す看板が多数立てられています。

40~50cmほどの傘の下に、最多で60本ほどの触手を持つ大型のくらげで、触手の長さは最長で4.5メートルにも及びます。

毒性は、成体1匹で、成人男性60人の命を奪ってしまうほどで、刺された途端に堪え難い激痛がはしり、刺された箇所は壊死し、呼吸困難から心肺停止に至ります。

血清はあるのですが、海の中で刺されてしまうと溺れてしまうケースも多く、最悪の場合、わずか3分で死へと至ってしまうため、上手く陸にあげられたとしても、すぐに血清を打てるケースは非常に稀でしょう。

唯一アカウミガメには毒が効かず、餌として食べられてしまうのですが、この天敵から逃げるための進化によるのか、一般的なクラゲに比べて、泳ぐスピードが異常に速く、それは、ゴウシュウアンドンクラゲを、より危険な存在としています。

猛毒生物ランキング 1位 マウイイワスナギンチャク

猛毒生物 マウイイワスナギンチャク

マウイイワスナギンチャクは、ハワイのマウイ島に生息するイワスナギンチャクの一種で、サンゴ礁の住む浅海に群生しています。

パリトキシンという神経毒を持っており、現在のところ有毒の動物、生物の中で最強の毒性を誇っています。

その毒性は、今回9位で登場した、最強の毒蛇・インランドタイパンの毒の250~500倍、0.2グラムで人間の致死量に達する青酸カリの約8000倍強力と言われています。

刺されてしまうと、心臓とその心筋、肺の血管などを急速に収縮させ、赤血球を破壊してしまい、窒息に似た症状で死に至ります。

この毒には、解毒薬もなく、刺されて助かる見込みはほとんどありません。

また、ハワイ大学の学生が、群生しているマウイイワスナギンチャクの上を、泳いで通過しただけで、筋肉痛と腹部の痙攣、全身倦怠の症状で数日間の入院を余儀なくされた例もあります。

刺されなくても、近くに接近するだけで危険なのですが、マウイ島のハナ海岸など、自然が多く残っているような秘境にのみ生息しており、バカンスで訪れるようなビーチやダイビングスポットには存在していませんのでご安心下さい。

猛毒生物ランキング まとめ

猛毒生物ランキング、いかがだったでしょうか?

どれも強力な毒素を持っており、被害にあうと、想像を絶する苦しみや痛みを味わった末に、死に至るケースも多い事が分かりました。

あなたの、この先の人生において、このような猛毒生物に出会わず、被害を受けないことを切に願うばかりです。

尚、このランキングは、LD50(半数致死量)という、毒の強さを測る尺度をもとに順位付けしております。

しかし、結果は私個人が調査し得る情報の範囲内であることをご了承下さい。

猛毒生物ランキングを動画で視聴する

今回の掲載記事「恐怖!!猛毒生物ランキング」を動画にて再構成してみました。
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