この世界で一番人間を殺している動物は、何だと思いますか?
私は鋭い牙や、人間離れした腕力を持つ動物を、真っ先に思い浮かべました。
しかし、真実はそんな単純なモノではないようです。
そこで今回は、動物・生物別に、一年あたりに何人人間を殺しているのか、ランキング形式で見ていきたいと思います。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 20位 サメ
年間平均犠牲者数:6人
映画「ジョーズ」などの影響で、とても凶暴なイメージがあるのですが、年平均、約6人しか殺していません。
余談ですが、人間はフカヒレなどの食用を含めて、毎年約1億匹のサメを収穫しているそうです。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 19位 オオカミ
年間平均犠牲者数:10人
オオカミが人間を襲うことは滅多にありません。
その確率は交通事故に遭うよりもはるかに少なく、落雷が直撃するより稀なのです。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 18位 クラゲ
年間平均犠牲者数:40人
クラゲの中でもキロネックスという種類が持つ、神経系の毒は致命的です。
刺されると、ショックを受けて溺死するか、足が届く浅瀬でも、岸にたどり着く前に心臓まひで死んでしまうほど強力です。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 17位 トラ
年間平均犠牲者数:50人
トラの縄張りにうっかり足を踏み入れると危険です。
しかし、基本的には、わざわざ人間が住む場所まで降りてきて人を殺すようなことはありません。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 16位 ハチ
年間平均犠牲者数:60人
重度のハチアレルギーを持つ人は危険です。
刺されるとアナフィラキシーショックに陥り、血圧の低下や、意識障害などを引き起こし、場合によっては命を落としてしまいます。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 15位 ライオン
年間平均犠牲者数:100人
動物園の飼育員やサーカスの調教師が襲われるケースを良く耳にします。
時折、ライオンが村を攻撃し、不運な犠牲者を殺して食べる事もあります。
ライオンは野生動物であり、『ライオン・キング』の、シンバではないことを忘れないようにしましょう.
世界で最も人間を殺している動物ランキング 同率15位 ゾウ
年間平均犠牲者数:100人
まれに、象の凶暴性が人間に向けられることがあります。
人間の活動エリア拡大に伴い、象の生息地が狭まっており、その結果ゾウたちが食料や水不足に陥り、元々像の縄張りだった村などに侵入し、家を破壊し、住民を踏みにじり、圧死させるケースがあるようです。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 13位 カバ
年間平均犠牲者数:500人
カバはあまり動かず、おとなしそうですが、地元マサイ族が最も恐れている動物は、ライオンではなくカバなのです。
縄張り意識が高く、うっかり縄張りに足を踏み入れてしまうと危険です。
その巨体に似合わず、時速40キロもの速度で走ることが可能なので、人間では逃げ切る事は難しいでしょう。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 12位 ワニ
年間平均犠牲者数:1,000人
ワニは基本的に憶病なので、好んで人間を襲うことはありません。
しかし、人間による魚の乱獲などで食料が不足しており、浅瀬に食料を求めて来たところに、人間がたまたまいると捕食されてしまいます。
その犠牲者は体の小さな、子供たちが多数を占めます。
怖いワニでも食べると美味しい!?
世界で最も人間を殺している動物ランキング 11位 サナダムシ
年間平均犠牲者数:1,600人
牛肉や豚肉、魚を媒体にして人間へ感染するサナダムシ。
ほとんどの場合、寄生者であるサナダムシが宿主である人間の体に、あまり負担をかけるようなことはありません。
結果、宿主へのダメージは、自らの命を危険にさらすことにもなるからです。
しかし、サナダムシの種類によっては幼生のまま、体内を移動し、本来寄生すべきでない脳などに誤って定着すると、宿主である人が死に至ってしまうケースもあります。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 10位 回虫
年間平均犠牲者数:2,700人
回虫は、人間や動物などの小腸などに寄生する虫です。
世界中で8~10億人もの人が寄生されていると言われています。
寄生された結果、成虫が塊になって腸閉塞を引き起こしたり、胆管や虫垂に入り込んでしまうこともあり、人を死に至らしめてしまいます。
犠牲者は体力がない子供がほとんどです。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 9位 ツエツエバエ
年間平均犠牲者数:3,500人
ツエツエバエには吸血性があり、寄生虫であるトリパノソーマを媒介し、人に感染した場合、アフリカ睡眠病を引き起こします。
病状が進行すると睡眠周期が乱れ、日中でも朦朧とした状態となり、昏睡状態に陥ったのち、死に至ってしまいます。
アフリカのサハラ以南36か国、6千万人の居住する領域における風土病で、死亡者数はエイズなど他のどの伝染病よりも、多いと言われています。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 同率9位 サソリ
年間平均犠牲者数:3,500人
約2000種のサソリのうち、人間を死に至らしめるほどの毒を持つものは約30種しか存在しません。
強力な毒を持つサソリの多くは、キョクトウサソリ科で占められており、日本には1種も存在していません。
サソリの毒による死亡率は、子供の場合、大人の10倍にもなるそうです。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 7位 淡水カタツムリ
年間平均犠牲者数:4,000人
カタツムリには、様々な寄生虫が宿っており、その中でも危険なのが広東住血線虫です。
出血や肉芽腫形成、好酸球性髄膜脳炎などを引き起こします。
カタツムリをなまのまま食べる人はいないと思いますが、野菜をきちんと洗わないで、小さな個体を誤って食べてしまうことも考えられます。
また、カタツムリが通った後に残す、粘着物にも寄生虫がいることがあるので、野菜は丁寧に洗って食べることをおすすめします。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 6位 オオサシガメ
年間平均犠牲者数:8,000人
カメムシの一種で、吸血の際に刺した傷の周りに糞をおとすと、糞に含まれた原虫がその傷口から侵入し、シャーガス病を発症させます。
シャーガス病は、心臓機能低下、心肥大、心筋炎、脳脊髄炎などを引き起こし、人間を死へと至らしめます。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 5位 イヌ
年間平均犠牲者数:17,000人
犬による死亡のほとんどは噛まれて狂犬病を発症することによるものです。
直接人間を襲って死亡させることは滅多にありません。
狂犬病は、ウイルス感染症で、発症してしまうとほぼ死に至ってしまいます。
その症状は、強い不安感、一時的な錯乱、水を見ると首の筋肉がけいれんする恐水症、同様に、冷たい風に当たると筋肉が痙攣する恐風症、高熱、麻痺、運動失調、全身痙攣などが起こります。
その後、呼吸障害等の症状を示し、死に至ります。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 4位 サンドフライ
年間平均犠牲者数:24,000人
サンドフライは、おもにオーストラリアやニュージーランドのビーチに出現する、目に見えるか見えないかぎりぎりの大きさしかない、小さなハエです。
噛まれると、腫れやひどい痒みを伴い、酷い時は1か月ほど痒みが続く場合もあります。
また、噛まれた際に寄生虫が侵入する場合があり、感染が重要な臓器に到達すると、死に至ることもあります。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 3位 ヘビ
年間平均犠牲者数:60,000人
ヘビを原因とする人間の死因は毒によるものです。
世界では毎年150万人以上もの人が毒蛇に噛まれ、そのうち6万人は死に至っています。
犠牲者の多くは、適切な医療機関がない地域に住んでいる人たちで、解毒剤も不足していると言われています。
運よく解毒剤がある医療機関にたどり着いたとしても、毒蛇に噛まれるリスクの高いエリアに住んでいるのは、貧困層ばかり。
解毒剤は、そのエリアの平均年収の4年分にも相当し、治療が受けられない場合もあるそうです。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 2位 人間
年間平均犠牲者数:580,000人
人間は仲間を1年間に58万人も殺しています。
内訳は、殺人で約410,000人、戦争で約170,000人。
ちなみに、殺人の場合、全く知らない他人に殺されるより、顔見知りの人に殺される確率が断然高くなっています。
世界で最も人間を殺している動物ランキング 1位 蚊
蚊は、多くの病原菌の運び屋として、最も人間を、死へと導いている生物です。
マラリア、デング熱、黄熱病、脳炎など、蚊が媒介する重大な病気は多く、中でも最悪な病原菌はマラリアです。
毎年60万人以上がマラリアによって死んでおり、死亡者の90%が、サハラ以南のアフリカ地域に集中しています。
その中でも最大の犠牲者は体力のない子供たちです。
間接的な被害であるため、異論がある方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、今回は啓蒙のため敢えて蚊を1位とさせて頂きました。
世界で最も人間を殺している動物ランキング まとめ
最も人を殺している動物ランキング、いかがだったでしょうか?
蚊やサンドフライなど、間接的に病気を媒介する生物が、いかに危険なのか知ることが出来ました。
また、直接的な攻撃手段で、人間を一番殺しているのは人間、それも顔見知りだと言いますから皮肉なものです。
尚、今回のランキングは、ビル・ゲイツさんのブログ「Gates Notes and Business Insider」を参考に作成させて頂きました。
ここに感謝申し上げます。
最も人を殺している動物ランキングを動画で視聴する
今回の記事「最も人を殺している動物ランキング」を動画で視聴することも可能です。
より記憶に残る印象深い動画になっております。是非あわせてご視聴下さい。