もし昆虫が人間と同じ大きさになったとしたら･･･？
皆さんは、そんな恐ろしい悪夢のような想像をした事はないでしょうか？
そこで今回は、すべての昆虫たちが、人間サイズとなった場合（ＰＦＰ、パウンド・フォー・パウンド）、どの昆虫が最強なのか、ランキング形式で予想してみたいと思います。
尚、このランキングでは、下記へ表記しております5つのルールに沿って順位付けすることとします。
５つの選定ルール
1、パウンド・フォー・パウンド（PFP）＝ 体重100kg
2、人間サイズ ＝ 体長２メートル
3、群れではなく１対１での戦いを前提としていること
4、同じ科の昆虫のランクインは1種のみ
5、クモ、ムカデ、サソリなど昆虫（昆虫綱）ではないものは除外
合わせて、それぞれの昆虫たちを人間サイズとした場合の、拡大率も表記していますので参考にしてみて下さい。
では、早速見ていくことにしましょう。
ＰＦＰ最強昆虫ランキング 10位 オオカマキリ
拡大率：21倍
オオカマキリの最大の武器は、両手の2本の鎌と、その驚異的なリーチの長さです。
しなやかな体さばきにより、一流の格闘家をもってしても、一瞬にして首を刎ねられてしまうことでしょう。
鎌を振りかぶって、相手を捉えるまでのスピードは、僅か0.05秒と、人間の目で追えるスピードを遥かに凌ぎます。
また、三次元で物を捉える事が出来る、高性能の複眼と、すぐれた聴覚も、戦闘力アップに貢献しています。
近くに動くものがあると、反射的に飛びかかるほどに獰猛で、羽を大きく広げ、威嚇する姿は恐怖そのものです。
しかし、装甲面の弱さ、特にお腹の弱さは致命的で、鎌を跳ね返す程の厚い装甲を持った者には、為す術がないでしょう。
ＰＦＰ最強昆虫ランキング 9位 オオキバウスバカミキリ
拡大率：13倍
オオキバウスバカミキリは、昆虫の中ではかなり大型で、体長15cmにも及びます。
最大の特徴であり、武器となるのは、巨大で強力なパワーを持った大顎です。
直径2cmの木の枝を、難なく切り落とすことが可能で、人間サイズへ巨大化した場合、その威力は直径30cmの木を切断してしまうまでに強化されと予測されます。
切ることに特化した特性上、一撃必殺の攻撃が決まれば、相手の首は、胴体から即座に離れてしまうことでしょう。
しかし、敏捷性も装甲の厚さも並みレベルで、大顎意外の武器を持たないので、初撃をかわされると、少々つらい戦いとなりそうです。
また、元々身体が大きく、拡大率が低いため、巨大化による恩恵は少なく、この順位に留まる結果となりました。
ＰＦＰ最強昆虫ランキング 8位 オニヤンマ
拡大率：18倍
オニヤンマは、昆虫界では空の覇者として君臨する存在です。
強靭な筋力に支えられた大きな4枚の羽は、空中での静止や複雑な飛行を可能としています。
その高い飛行能力で獲物を急襲し、胸部にはえた6本の脚でがっちりと掴まれると、まるで檻に入れられたかのように、逃れることはできません。
掴んだ獲物を、大顎の強大なパワーをもって、バリバリと破壊し、飲み込んでいくのです。
また、270度見渡すことが可能な複眼と、良く可動する首を持っているので、ほぼ360度見渡せる視野も確保しています。
人間サイズとなったオニヤンマは、縦横無尽に飛び回る、超小型戦闘機に例えることが出来そうです。
惜しむらくは、噛む以外の攻撃方法を持っていない事。
もし、飛び道具など他の攻撃手段を持っていれば、最強の座にもっと近い存在になれたかも知れません。
虫除け効果抜群!?
話題の商品です。
ＰＦＰ最強昆虫ランキング 7位 ヘラクレスオオカブト
拡大率：12倍
ヘラクレスオオカブトは、世界最大のカブトムシで、体長の約半分もの長さを持つ、長く立派な角を特徴としています。
このリーチの長い角を武器にして、相手を投げ飛ばすのですが、そのパワーは4kg以上もの重量物を振り回すことが出来るほどです。
これを今回のPFPルールで置き換えてみると、実に400kgもの重量物を振り回せるということになります。
また、カブトムシならではの厚い装甲を、並みの攻撃力しか持たない相手が、打ち破ることは不可能でしょう。
性格は基本的におとなしく、必要に迫られた時以外は、積極的に戦うことはありません。
ただし、挑発されたり、身の危険を感じた場合は、恐ろしいほどの闘争心を発揮します。
もう少し上位に食い込む実力がありそうですが、今回ランキング入りしている昆虫達の中で、拡大率12倍と一番低く、ハンディの大きさからこの順位に留まる結果となりました。
ＰＦＰ最強昆虫ランキング 6位 リオック
拡大率：25倍
リオックは「インドネシアの悪霊」という異名を持つ、巨大なお化けコオロギです。
その禍々しい容貌と、凶暴な性格は、昆虫界の中でも群を抜いた存在です。
外骨格を持たないため、非常に俊敏で、筋肉質な脚で相手を押さえつけ、防御する時間を与えることなく、瞬時にマウントをとります。
その後、強烈な力を持つ顎で、甲虫でさえも、バリバリと音をたてながら外殻ごと噛み砕いてしまうのです。
並み居る昆虫の中でも非常に高い戦闘力を持っており、人間サイズとなる場合の拡大率は25倍と高く、さらなる戦闘力のアップも見込めます。
しかし、そんなリオックにも、最大の弱点が存在します。
ソフトボディのため、防御力が低いことです。
先手をとり損なった場合や、厚い装甲を持った相手には、分が悪くなることでしょう。
ＰＦＰ最強昆虫ランキング 5位 オオスズメバチ
拡大率：50倍
オオスズメバチの最大の武器は、強力な毒と、それを注入するための長い毒針です。
その毒性から「日本で最も危険な野生生物」と言われるほどで、毒針は長いもので約10mmにも及ぶとされ、これが人間サイズになると、50cmという驚異的な長さになります。
この長い鋭利な毒針で、身体を貫かれると、これだけで致命傷となり、毒がまわる間もなく、絶命してしまうこともあるでしょう。
相手を威嚇する際に、カチカチと鳴らす、強力な咬合力を持った大顎も、侮れない武器となります。
また、時速40kmで1日100kmもの距離を飛ぶことが出来る高い飛行能力を持っており、獲物を上空から淡々と狙うことも可能です。
これが人間サイズだと、時速200km、航続距離1000km以上という恐るべき性能を発揮すると予測できます。
50倍という拡大率の高さも優位に働き、上位に食い込む結果となりました。
ＰＦＰ最強昆虫ランキング 4位 オオエンマハンミョウ
拡大率：33倍
オオエンマハンミョウは、世界最大のハンミョウとして知られており、パッと見ると、クワガタと勘違いしそうなほど、大きな顎を持っています。
非常に俊敏で、恐ろしく頑丈な装甲、強大な顎の力を持っており、走・攻・守、3拍子揃った、高い戦闘力を誇っています。
多くの昆虫をはじめ、ネズミやトカゲすら捕食してしまうほどの、超肉食昆虫で、非常に凶暴な性格をしており、6位で登場したリオックと肩を並べる程の獰猛さを持っています。
強いて弱点をあげると、俊敏性や防御力に比べ、若干弱いとされる攻撃力でしょうか。
上手く急所に噛みつかない限り、一撃必殺とまではいきません。
しかし、その弱点である攻撃力も、33倍という拡大率が優位に働き、補強されることになるでしょう。
ＰＦＰ最強昆虫ランキング 番外編
ここで、ベスト3を前に番外編として、厳密には昆虫ではないため、今回のルール上、選定からは外れてしまうのですが、同じ土俵で戦った場合、最強となり得る可能性を持った2種をご紹介しておきたいと思います。
ＰＦＰ最強昆虫ランキング 番外編① ダイオウサソリ
拡大率：7倍
ダイオウサソリは、厳密には、いわゆる昆虫、昆虫綱には属さない、クモ網の生物になります。
そんなクモ網の中で、最強なのはこのダイオウサソリではないでしょうか。
体長30cmにも及ぶ個体も存在し、ダイオウという名を冠するに相応しいサソリです。
最大の武器は両腕の巨大なハサミで、挟む意外にも、重いハンマーのように振り回し、強烈な一撃を与えることも可能です。
合わせて、サソリ特有の尾節に備わった毒針での攻撃も、人間が刺されても痒くなる程度の毒性しかありませんが、直接攻撃としては有効です。
しかも、厚い外骨格に覆われたボディの防御力は非常に高く、このランキングにランクイン出来るほどの強さは持っていそうです。
しかし、元々の身体が大きく、拡大率が低いため、ベスト3に食い込むとまではいかないでしょう。
ＰＦＰ最強昆虫ランキング 番外編② モンハナシャコ
拡大率：15倍
モンハナシャコは、浅い海に棲息するシャコ類の生物です。
昆虫には少し遠い存在ではありますが、このモンハナシャコこそ、全生物の中で、PFP最強の呼び声が最も高い生物であることと、昆虫に近いスケール感であることから、敢えてここでご紹介しておきたいと思います。
PFP最強と言われている所以は、その突出したパンチ力にあります。
水中という負荷のかかる場所であるにも関わらず、薄い水槽であれば簡単に叩き割り、人間が爪を割られるという被害も多数報告されているほどです。
プロボクサーのパンチスピードは、最大で時速50km程ですが、モンハナシャコのそれは、時速80kmにも達します。
人間サイズとなった場合のパンチ力は、720ｔにも及ぶと言われており、ビルを粉々に吹き飛ばしてしまうほどのパンチを、目にも止まらぬ速さで打ちまくるのですから想像しただけでもたまりません。
また、俊敏さと頑丈な装甲も兼ね備えているので、もはや無双状態と言って良いでしょう。
しかし、そんなモンハナシャコにも、致命的な弱点があることが判明しています。
大きく突出した目をやられると、たちまち戦意喪失し、成されるがままになってしまうのです。
初撃を確実に、目に与えることが出来るのであれば、モンハナシャコ相手に、勝機を見いだすことも可能でしょう。
ＰＦＰ最強昆虫ランキング 3位 パナポネラ
拡大率：66倍
パラポネラは、和名ではサシハリアリと呼ばれており、その名の通り、腹部の先端についた刺針を最大の武器としています。
強い毒性のある刺針で刺されると、その痛みはいかなる種類のハチよりも苛烈で、焼けるような痛みを伴うことから、「弾丸アリ」という異名を持つほどです。
さらに、発達した顎での攻撃も強烈で、その咬合力は、アリの中で最強とされています。
人間サイズに巨大化したパラポネラの攻撃力と毒性は格段に強化され、刺針で貫かれただけで、ショック死してしまうほどの衝撃を与えることでしょう。
人間サイズになると、顎の咬合力は1tにも達すると考えられ、こちらも驚異的です。
実は、パラポネラと同じ生息域に、アリの中で最大最強と呼ばれている、ディノポネラが存在しており、時にパラポネラ襲って捕食してしまうこともあるそうです。
しかし、PFP、人間と同サイズという今回のルールを適用すると、拡大率の観点から、僅差でパラポネラが優位と予想させて頂きました。
ＰＦＰ最強昆虫ランキング 2位 ミイデラゴミムシ
拡大率：125倍
ミイデラゴミムシは、俗に「ヘッピリムシ」と呼ばれているゴミムシ類に属しています。
しかし、その正体は「ヘッピリムシ」という呼び名から想像できるほど生易しいものではありません。
尾先部分から100℃を超える高熱ガスを、悪臭と爆音と共に噴射し、敵を撃退します。
この高熱ガスは、過酸化水素とベンゾキノンで構成されており、ベンゾキノンにはタンパク質と結合する性質があるので、火傷に加え、粘膜や皮膚組織を浸食し、破壊する効果も付属します。
尾先部分の向きを変えることで、噴射する方向を自在に操れることから、この攻撃を避けることは、非常に難しいと言わざるを得ません。
また、通常16mmほどのミイデラゴミムシが、2メートルもの大きさになるのですから、高熱ガスの威力は化学兵器並みに強化され、初撃をくらうと、ほとんどの敵が、戦意と戦闘能力を喪失することになるでしょう。
ＰＦＰ最強昆虫ランキング 1位 パラワンオオヒラタクワガタ
拡大率：15倍
パラワンオオヒラタクワガタは、全世界に約1500種存在するクワガタの中で、最大にして最強の呼び声が高い種類です。
最大の武器である、リーチの長い大顎を用い、挟む、投げる、引きちぎる、締め上げるなど、バリエーションに富んだ攻撃を繰り出します。
幅広で重厚な身体と、強靭なパワーは他者を寄せ付けず、正面からバッタバッタと、まさに横綱相撲で敵をなぎ倒します。
さらに、体格の割りに俊敏と来ていますので、死角はどこにも見当たりません。
また、好戦的で気性の荒い性格は、彼らのポテンシャルを最大限に引き出し、戦士としての風格に花を添えています。
拡大率は18倍とそれほど高くありませんが、それを差し引いても、ライバル達に遅れをとることはないでしょう。
ＰＦＰ最強昆虫ランキング まとめ
ＰＦＰ最強昆虫ランキング、いかがだったでしょうか？
実際に昆虫たちが、そのままの構造で巨大化したら、自らの重みに耐えられず、動きが鈍くなったり、体の部位が折れたり、呼吸が出来なくなってしまうのが生物学上の通説となっています。
また、同じ大きさで同じ重量という今回の設定も、無理があり非科学的なことも事実です。
そのため、今回の動画の内容は、あくまで空想上のフィクション、エンターテイメントの範疇として捉えて頂けましたら幸いです。
尚、このランキングは、あくまで私個人の独断と偏見をもとに、敢えて順位付けしたものに過ぎません。
ランキング付けされる方によって、幾通りもの考えがあって当然だと思う次第です。
ＰＦＰ最強昆虫ランキングを動画で視聴する
今回の掲載記事「ＰＦＰ最強昆虫ランキング」の動画バージョンを作成しました。
動画ならではの動きと豊富なビジュアルが盛り込まれており、よりカッコ良く、興味深く見て頂ける内容となっています。
是非ご覧になってみて下さい。
