ネコちゃんは、全世界に300種以上もの種類が存在しています。
その中で、日本では中々お目にかかれない、世界的にも希少で珍しいネコちゃんたちに興味はありませんか?
そこで今回は、希少さと見た目の珍しさを総合的に評価し、ランキング形式で、その特徴や歴史と共にご紹介してみたいと思います。
では、早速見ていく事にしましょう。
世界の珍しい猫種ランキング 10位 トイガー
トイガーは、1980年代にアメリカで、トラのような模様をした、ベンガルの仔猫が発見されたことからその歴史は始まります。
その後交配が進められ、トラのような被毛を特徴とする、トイガーが誕生することとなります。
可愛がるという意味の「トイ」に、「タイガー」を組み合わせて「トイガー」と名付けられ、2007年には、アメリカの猫種登録機関にも公認されました。
骨太で筋肉質、力強さを感じさせるスタイルと、トラ模様の被毛が合わさって、見た目はまるで小さなトラのようです。
トラに似た容姿とは裏腹に、知的でフレンドリーな性格をしています。
ベンガル譲りの高い運動能力を持ち、活発なため、しっかりと運動が出来る環境が必要となります。
まだまだ歴史が浅いため、日本では中々お目にかかれないようです。
世界の珍しい猫種ランキング 9位 エジプシャンマウ
エジプシャンマウは、エジプトを起源とする、長い歴史を持ったネコちゃんです。
始まりは、紀元前数千年に遡ると言われ、古代エジプトの壁画には、エジプシャンマウの最大の特徴でもある、斑点模様のネコが描かれています。
この斑点模様は、イエネコのなかで、唯一自然発生したもので、人為的な手は加えられていません。
また、グースベリーグリーンと呼ばれる、大きな瞳も特徴的です。
筋肉質でバランスの良いスタイルをしており、後肢が前肢より長いため、つま先立ちをしているような、優雅な美しさも魅力となっています。
活発で運動能力が非常に高く、走る速さは時速50kmにも達し、イエネコ最速を誇っています。
ワイルドな見た目に反し、おとなしく繊細で怖がりな面もあり、家族に対しては愛情深く、従順で、賢くしつけやすいと言われています。
日本ではペットショップなどへの流通も少なく、希少な猫種となっています。
世界の珍しい猫種ランキング 8位 マンクス
マンクスは、イギリスのマン島を発祥地としており、名前はそのマン島に由来するものです。
尻尾がないことを最大の特徴としており、自然発生、突然変異が原因と考えられています。
すべての個体に尻尾がない訳ではなく、ごく短いもの、少し長いものと、3通り存在しており、完全に尻尾がないタイプは、健康上の問題が多い傾向があり、尻尾がない個体同士の交配は避けた方が良いとされています。
後肢が前肢より長く、ウサギのようにぴょんぴょんと飛び跳ねるように歩くのも特徴です。
骨格はがっしりと、厚みのあるボディをしており、顔が丸みを帯びていることから、「まん丸」という印象を受けます。
尻尾がないことも「まん丸」の印象を強める要素となっています。
賢く自立心があり、活発な性格をしていますが、家族以外の他人には、人見知りをする傾向があります。
日本では入手が難しい猫種で、海外から輸入することとなり、高値が付いていることが多いようです。
世界の珍しい猫種ランキング 7位 エルフキャット
エルフキャットは、2004年に、アメリカンカールとスフィンクスの交配によって作出された、歴史の浅いネコちゃんです。
起源である二つの猫種の特徴を受け継ぎ、無毛で、耳は後ろにカールしています。
エルフのように、後ろにカーブした大きく尖った耳を持ち、愛くるしい姿をしていることから、「エルフキャット」と名付けられました。
筋肉質で運動能力が高く、アクティブな性格をしており、遊ぶことが大好きです。
賢く高い知能を持っており、上手に訓練すれば「お手」など、簡単なコマンドをこなすことも出来るほどです。
人に良く懐くフレンドリーな性格をしており、徐々に人気になりつつありますが、まだまだ世界的にも珍しく、日本国内でもめったにお目にかかれない存在です。
まだ血統が安定していないため、正式に血統登録団体に認められておらず、スフィンクスの変種と見られる向きもあるようです。
世界の珍しい猫種ランキング 6位 ハバナブラウン
ハバナブラウンは、1950年初頭に、チョコレートポイントのシャムと、シャムの血が混じった黒猫の交配の結果生まれたネコちゃんです。
その後品種改良が進み、チョコレート色が定着すると、ヨーロッパやアメリカを中心に、人気が広がることとなります。
体の色が鮮やかなチョコレート色をしており、ハバナ葉巻きの色に似ていることから、その名が付けられました。
鮮やかなグリーンの瞳は神秘的で、ぷっくりと突き出した口元も魅力的です。
なお、繁殖が別々に進められたイギリスとアメリカでは、スタンダートとされる体型が異なっています。
イギリスでは、スリムでしなやかなオリエンタルタイプ、アメリカでは、筋肉質でややがっしりとしたセミフォーリンタイプがスタンダードとなっています。
シャム猫の血を引いているため、賢くて愛情深く、活発で明るい性格をしています。
日本のペットショップでは、見かけることも難しく、専門に扱うブリーダーも少ないことから、海外からの輸入が主な入手手段となります。
世界の珍しい猫種ランキング 5位 ライコイ
ライコイは、ギリシャ語で「オオカミ」という意味を持ち、その名の通り、オオカミによく似た容姿をしたネコちゃんです。
アメリカの全く無関係な、2系統の薄毛のネコちゃんを祖としており、薄毛の猫の研究や繁殖が進められ、ライコイという種が誕生することとなります。
2017年にアメリカの猫種登録機関に公認されたばかりの、新しい猫種です。
「ローン」と呼ばれる、白い毛と黒い毛が入り混じった毛色をしており、成長と共に、毛が抜け落ち、まばらになっていくため、ワイルドな風貌を持つに至ります。
生後3週間あたりから、目、耳、口など顔まわりの毛が中心に抜け落ち、顔以外もほとんど抜け落ちる場合もあり、抜ける毛の量には個体差があるようです。
穏やかで、人懐っこい性格をしており、飼い主には忠実なのですが、警戒心が強い側面も持っています。
歴史が浅いため、ペットショップで見かけることはなく、数少ないブリーダーから入手することとなります。
希少な猫種のため、ブリーダーの言い値で購入することとなり、100万円以上の高値が付く場合もあるようです。
世界の珍しい猫種ランキング 4位 ユークレイニアン・レフコイ
ユークレイニアン・レフコイは、ウクライナのブリーダーによって、主に、ドンスコイとスコティッシュフォールドを元に作出されたネコちゃんです。
その歴史は浅く、2004年に最初のユークレイニアン・レフコイが登場し、2005年にウクライナ、2010年にロシアの登録機関に公認されました。
最大の特徴は、スコティッシュフォールドほど折れ曲がっていない折れ耳と、桃のように滑らかで、柔らかな産毛のある、非常に手触りの良い肌を持っていることです。
また、アーモンド型の釣り目がちな大きな目も魅惑的です。
スリムで筋肉質な身体をしており、単色やドット柄、渦巻き柄など、様々な被毛のパターンを持っているのも魅力のひとつです。
見た目も魅力的なのですが、性格的な資質も負けてはいません。
優しく、人懐っこく、フレンドリーで、コミュニケーション能力にも長けており、積極的に鳴きかけて、要求や感情などを伝えようとしてくれます。
正式に認可されているのは、世界中で数百匹程度と言われており、日本でお目にかかるのは非常に難しいことでしょう。
世界の珍しい猫種ランキング 番外編
ここで、ベスト3を前に番外編として、様々な理由により、ペットとして飼うことが出来ない3種の野生のネコちゃんをご紹介しておきたいと思います。
世界の珍しい猫種ランキング 番外編① マーゲイ
マーゲイは、中央アメリカから南アメリカにかけてのジャングルに生息する、野生のネコちゃんです。
ワシントン条約の規制により、輸出入は禁止されており、事実上ペットとして飼う事はできません。
最大体長80cm、体重9kgと大型な体格をしており、暗褐色の大きくてきれいな目、丸い耳、長い脚と尻尾を特徴としています。
ネコ科の動物の中で、飛び抜けて木登りが上手く、樹上生活をしています。
世界の珍しい猫種ランキング 番外編② マヌルネコ
マヌルネコは、モンゴルやロシア、中国などの中央アジアに生息する、野生のネコちゃんです。
先ほど登場した、マーゲイと同じく、ワシントン条約の規制により輸出入は禁止されています。
最大体長65cm、体重は5kg程で、冬のマイナス50℃にも達する厳しい環境に適応するため、モフモフとした体毛と、脂肪を蓄えマルマルとした体型をしています。
ネコ科の動物の中で最も古く、約600万年前から存在しているとされ、世界最古の猫と言われています。
世界の珍しい猫種ランキング 番外編③ クロアシネコ
ワシントン条約の規制対象に合わせて、絶滅危惧種にも指定されているため、ペットとして飼う事は出来ません。
体長はオスの成獣でも50cm、体重は約2kgと非常に小さく、イエネコ最小と言われているシンガプーラが体重3kg程度なので、その小ささが良く分かります。
小さくて可愛らしい見た目とは裏腹に、「世界で最も怖いネコ」と呼ばれるほどの、たくましさ、凶暴さを持っており、狩りの成功率は60パーセントと、ネコ科の動物の中でNO.1を誇っています。
仮に、ペットとして飼えるとしても、一般家庭での飼育は難しいことでしょう。
世界の珍しい猫種ランキング 3位 サバンナキャット
サバンナキャットは、アフリカに生息するヤマネコ、サーバルキャットとイエネコの交配により誕生したネコちゃんです。
縦に長く大きな耳、小振りな顔、斑点模様を特徴としており、細くスリムなのですが、筋肉質で、肩甲骨は盛り上がっており、肩を揺らしながら歩く姿は野性味に溢れています。
交配世代によって、F1からF7まで分類されており、日本でサバンナキャットを飼う場合、F2までは自治体に申請が必要な地域もあります。
世代を重ねるに連れて、野性味は薄れ、10kg以上もある体重は軽くなり、イエネコらしい風貌になっていきます。
しかし、アメリカの一部地域では、野生動物と認定されているため、飼育自体が禁止されているそうです。
好奇心旺盛でアクティブな性格をしており、動きは敏捷で、4メートルもの距離を飛ぶことが出来る、高い運動能力を持っています。
また、F1からF3の世代になると、値段が定まらない程に希少で、最高600万円の高値で取引されたこともあるようです。
日本では非常に珍しい猫種ですので、ペットショップで見かけることはほとんどありません。
世界の珍しい猫種ランキング 2位 アシェラ
アシェラは、野生種であるアフリカンサーバル、アジアンレパードと、イエネコのベンガルを掛け合わせて誕生した交配種です。
アメリカの「ライフスタイルペッツ社」が、「猫アレルギーの人でも、安心して飼える、見た目がヒョウやトラに近い猫」を、コンセプトとして開発した猫種です。
コンセプト通り、被毛はきれいなヒョウ柄をしており、ヒョウをそのまま小さくしたような姿をしています。
ヒョウを小さくしたと言っても、体重は14~15kgにも及ぶ個体も存在し、イエネコとして大きいと言われる、メインクーンでさえも最大10kg程度なので、もはや中型犬並みと言って良さそうです。
身体に比べ頭部は小さく、ベンガルの血を色濃く残しており、適度に野性味が抑えられた、イエネコらしい顔をしています。
また、特筆すべきはその寿命で、一般的なイエネコは12~18年程なのですが、アシェラは約30年と、普通のイエネコの枠を大きく超えています。
遺伝子組み換えなどのテクノロジーも用いられており、商品価値を高めるために、人間の手によって、交配という枠を超えて作り出された、新世代の猫種と言えそうです。
イエネコの中では一番高価とされ、300万円もの高値で販売される個体もあるそうです。
日本にはブリーダーもおらず、アメリカのみの販売のため、輸入するしか飼う手段はないため、非常に希少となっています。
世界の珍しい猫種ランキング 1位 スナネコ
スナネコは、アフリカからアジアの砂漠地帯にかけて生息する、世界最小級の野生のネコちゃんです。
体重は2~3kg、体長は40~55cmと、一般的な猫と比べ、かなり小柄な種類となっています。
灼熱の砂漠の砂から、足の裏を守るために、肉球が長い体毛に覆われており、同様に耳に砂が侵入するのを防ぐため、耳の内側が長い体毛に覆われています。
砂漠に溶け込むような毛色をしており、その小さくて可愛らしい容姿から、「砂漠の天使」と呼ばれることもあります。
天使のような容貌とは裏腹に、かなりの肉食性向で、ネズミや鳥、爬虫類や昆虫などを食べており、さすが野生の猫といった感じです。
同じ野生のネコちゃんでも、番外編で登場した3種と違い、ワシントン条約の規制対象となっておらず、絶滅危惧種にもギリギリで指定されていないのが現状です。
しかし、動物保護の観点や、野性味が強く人に懐かないこと、元々砂漠という特殊な環境に生息しており、環境適応が難しい事を考えると、現実的にペットとして向いていないのは明白です。
実際に日本でスナネコに会えるのは、動物園くらいなものでしょう。
世界の珍しい猫種ランキング まとめ
世界の珍しい猫種ランキング、いかがだったでしょうか?
世界中で様々なパターンの交配が試され、新しい種類のネコちゃんがたくさん誕生している事が分かりました。
また、かわいい野生のネコちゃんが、たくさん存在していることも知ることも出来ました。
尚、このランキングは、あくまで製作者が独断で、敢えて順位付けしたものに過ぎません。
エンターテイメントの範疇としてご理解頂けましたら幸いです。
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