動物たちの中には、生まれながらに悲しい習性を持っている者たちが、たくさん存在しています。
その悲しい習性は、人間と似ている部分もあれば、人間では考えられないことなど様々です。
そこで今回は、動物たちの悲しい習性をピックアップし、ランキング形式でご紹介していきたいと思います。
では早速見ていくことにしましょう。
悲しい習性を持つ動物ランキング 10位 ブタは空を見上げることができない

ブタは、空を見上げることができません。
なぜならば、上を向くことができない体の構造、骨格をしているからです。
人間だったら、空を見上げることが出来ないなんて、こんな悲しい事はありません。
上を向いて、溢れ出る涙を堪える事さえ出来ないのです。
私はてっきり、エサ探しに夢中になって、下ばかり向いているのだと思っていました。
ブタさん、誤解していてごめんなさい。
悲しい習性を持つ動物ランキング 9位 イルカはいじめをする

可愛らしいイメージとは裏腹に、イルカは集団で、弱いものいじめをすることがあります。
ストレスや不満を、集団の下の序列に位置する個体、小型のイルカなどに噛みついたりすることで、解消しようとするのです。
弱い個体がいると群れの安全性も低くなるので、弱い者や、異常な者を排除するため、そんな説もあるようです。
人間社会とそっくりで、悲しくなってしまいます。
ある程度、知性があるからこそ、自己保身にまで気が回るのかも知れません。
イルカを見る目が、少しだけ変わってしまったのは、私だけでしょうか?
悲しい習性を持つ動物ランキング 8位 ペンギンは仲間を海へ突き落とす

ペンギンは、絶壁や流氷から、次々と海へ飛び降りて、潜っていきます。
まず最初に、飛び込む海が安全かを確認するために、仲間を数羽突き落として様子を見ます。
突き落とされたペンギンが、シャチなどの天敵に襲われず、無事であれば、他のペンギンも後を追って飛び降りて行くのです。
人間の社会にも、平気で人を突き落とす、ズルい輩が存在します。
そんな輩こそ、長生きし、上へよじ登って行きます。
ペンギン全体が、種としての生存競争に打ち勝っていくための知恵だとは理解できます。
しかし、なんだか、やるせなくない気持ちになってしまいます。
悲しい習性を持つ動物ランキング 7位 リスの尻尾は危険回避のために抜ける

リスのしっぽは、トカゲのしっぽ切り同様に、危険な状況下で、抜ける習性を持っています。
ペットとして飼われているリスでも、ゲージに引っかかる事で、抜けてしまうこともあるようです。
人間がむやみにしっぽを掴むことでも抜けてしまうので注意が必要です。
トカゲのしっぽは、抜けてもまた生えてきますが、リスの場合は、一度抜けたしっぽは二度と生えてくることはありません。
リスには、しっぽがあって当たり前だと思っていましたが、良く観察すると、しっぽがないリスに、出会うことがあるかもしれません。
悲しい習性を持つ動物ランキング 6位 野生のキリンは1日に30分しか眠れない

草食動物は、エサを食べるのに時間がかかることや、肉食動物など外敵の襲撃に備える必要があることから、睡眠時間は短い傾向にあります。
その中でも、野生のキリンの睡眠時間は極端に短く、1日に20~30分程度の睡眠しかとりません。
また、1回の睡眠が5分以上になることはなく、1分ほどの睡眠を、複数回行うのが通常です。
さらに眠っている時も、半目を開けて直立し、いつでも臨戦態勢を維持しています。
これで眠っていると言えるのでしょうか。
一方、動物園で飼育されているキリンは、外敵がいないので、ゆっくりと眠っています。
一旦動物園で飼われた動物たちが、野生では生きていけない理由は、そこら辺りにあるようです
悲しい習性を持つ動物ランキング 5位 ウミガメは一生母親と会えない

ウミガメの母親は、砂の上で、涙を流しながら一生懸命に卵を産んだ後、すぐに海へ戻ってしまいます。
そのため、孵化した子供たちが母親に会える機会はありません。
ウミガメは親の力を借りずに、自力で成長し、大人になっていきます。
当然、人間みたいに、いつまでも親の脛をかじっている、なんてことはありません。
人間ももしかしたら、ある程度の年齢になったら、親がいない方が、強くたくましく育っていくのかも知れません。
悲しい習性を持つ動物ランキング 4位 ナマケモノは満腹でも餓死する

ナマケモノは、食べたエサを消化するのに、最大で1ヶ月もかかってしまいます。
エサをすぐにエネルギーに変えられず、満腹の状態でも、餓死してしまう場合があるのです。
また、ナマケモノは1日に木の葉8g程度のエサしか食べる事ができません。
ナマケモノが少食である理由は、排便時に天敵であるピューマやジャガーの恰好の獲物となりやすく、なるべく少ない回数で、手早く排便を済ませるためなのです。
また、ナマケモノがあまり動かないのは、少食のため省エネである必要があるからなのです。
得てして人間の怠け者は、食事だけは一人前以上に食べるので、動物のナマケモノにとって同じ呼び名であることは、不本意極まりないことでしょう。
悲しい習性を持つ動物ランキング 3位 メスのフェレットは交尾できないと死んでしまう

フェレットのメスは、他の哺乳類と異なり、一度発情期を迎えると、妊娠するまで発情したままで、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが分泌され続けます。
長期間交尾しないと、エストロゲンの濃度が高くなり過ぎ、骨髄が血液を作らなくなってしまうのです。
その結果、貧血が重症化し、免疫が弱まり他の病気にかかり死に至ることもあります。
分かりやすく言い換えると、子供を産む機会がなければ、死んでしまうということです。
メスに比べるとオスは呑気なものです。
そこの部分は人間もフェレットも一緒かも?
悲しい習性を持つ動物ランキング 2位 オシドリは本当はオシドリ夫婦ではない

よく仲が良い夫婦のことを「おしどり夫婦」と言いますが、実はオシドリは浮気をします。
オシドリのオスは、メスが卵をかえすため懸命になっている時に、それを手伝うどころか、新しいパートナーを探すため、妻と子をいっぺんに捨てるのです。
オシドリは一夫多妻制で、夫婦でいるのは交尾の時期だけで、メスが抱卵期に入ると夫婦関係はおしまいなのです。
最近では、おしどり夫婦と呼ばれていた芸能人たちが、次々と離婚しています。
本来のオシドリの習性を考えれば納得がいきます。
そう考えると、「おしどり夫婦」とは、皮肉が効いて、面白い例えだと感心します。
悲しい習性を持つ動物ランキング 1位 パンダの双子の赤ちゃんの片方は母親から捨てられる

野生であれ動物園で飼育されているものであれ、パンダが双子の赤ちゃんを産む確率は50%にも上ります。
しかし、パンダのお母さんは、育児をどちらか1匹しか行わない習性を持っています。
目が見えない赤ちゃんを、常に付きっきりでお世話しないといけないので、2匹同時に育てる余裕がないからです。
残念ながら、育児放棄された一方の赤ちゃんは、野生の場合だとすぐに死んでしまいます。
ですが、動物園で生まれた場合は、どちらかを人間が育てたり、赤ちゃんを時間ごとにすり替えたり、あの手この手を使って、2匹とも無事に育てあげる工夫がなされています。
それを知ると、悲しい気持ちも少しは紛れるというものです。
悲しい習性を持つ動物ランキング まとめ
悲しい習性を持つ動物ランキング、いかがだったでしょうか?
ご紹介した動物たちの悲しい習性は、弱肉強食の世界を生き抜くために、必要で仕方のないことばかりです。
勝手な人間目線で、悲しい、やるせないと思うのは、本当は間違ったことなのでしょう。
尚、今回のランキングの順位には余り意味がありません。
私個人の驚き程度による順位付けとでも解釈頂けましたら幸いです。
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