クワガタムシは、クワガタムシ科に属する甲虫類で、全世界に約1500種存在しています。
オスの大きく発達した、ハサミ状のアゴが特徴で、カブトムシと並び、子供・大人に関わらず、絶大な人気を誇る昆虫です。
そこで今回は、世界中のクワガタムシが1対1で闘った場合、最強の種類は何なのかランキング付けし、その習性や特徴と共にご紹介して行きたいと思います。
では、早速見ていくことにしましょう。
世界最強クワガタムシランキング 20位 ババオウゴンオニクワガタ
ババオウゴンオニクワガタは、ミャンマーの限られた地域にのみ生息する、オウゴンオニクワガタ属の最大種です。
最大体長83mmと、このランキングの他のライバル達には、見劣りするサイズではありますが、脚力を活かした押し出しの強さは、中々のものを持っています。
数種類存在する、オウゴンオニクワガタの中でも、一際鮮やかな黄金色をしており、レア度の高い種としても知られています。
世界最強クワガタムシランキング 19位 エラフスホソアカクワガタ
エラフスホソアカクワガタは、インドネシアのスマトラ島の、標高1200メートル以上の高地にのみ生息する、ホソアカクワガタ属の最大種です。
最大体長109mmにも及び、メタリック色の美しいボディをしており、非常に高い人気を誇っています。
全クワガタの中でも、5本指に入るほどの体長を持ち、長く大きな、湾曲した大顎を武器としていますが、体幅は細く、絶対的なパワーが不足しているため、この順位となりました。
世界最強クワガタムシランキング 18位 コンフキウスノコギリクワガタ
コンフキウスノコギリクワガタは、インドやミャンマー、ベトナム、中国など広範囲に渡り生息する、ノコギリクワガタ属の中で、2番目に大きな種です。
体長113mmにも及び、ノコギリクワガタ属特有の、長い大顎を武器としています。
しかし、その大顎は、他種と比較し細く、身体の大きさの割りに、パワー不足な面は否めないところです。
世界最強クワガタムシランキング 17位 ヨーロッパミヤマクワガタ
ヨーロッパミヤマクワガタは、その名の通り、ヨーロッパを中心に生息する、ミヤマクワガタ属最大であり、ヨーロッパ最大の昆虫です。
最大体長104mmにも及び、日本のミヤマクワガタと比較し、体幅が広く、大きな頭部をしています。
発達した大顎や体格から見ると、もう少し上位に来そうなのですが、環境変化に弱く、寿命が短いなど、虚弱で、膂力不足な面がマイナスとなっています。
世界最強クワガタムシランキング 16位 グランディスオオクワガタ
グランディスオオクワガタは、ラオス、インド、ミャンマーなどを中心に生息する、オオクワガタ属のクワガタです。
最大体長95mmと、オオクワガタ属の中では、それほど大きな種類ではありません。
また、用心深く大人しい性格をしており、基本的には争いを好みません。
しかし、押し出すための脚力は良いものを持っており、ここら辺はさすがオオクワガタ属と言ったところです。
世界最強クワガタムシランキング 15位 タランドゥスオオツヤクワガタ
タランドゥスオオツヤクワガタは、アフリカのコンゴに生息する、オオツヤクワガタ属のクワガタです。
最大体長93mmに達し、漆を塗ったような光沢のあるボディが美しい、アフリカ最大のクワガタムシです。
大顎の挟む力は、全クワガタの中でも、3本指に入ると言われており、非常に強力です。
このランキングの中では、小柄な体格にはなりますが、押し出す力、木にしがみつく爪の力も強く、バランスの良い戦闘力を持っています。
世界最強クワガタムシランキング 14位 カステルナウディツヤクワガタ
カステルナウディツヤクワガタは、東南アジアのマレー半島、ボルネオ島、スマトラ島に生息する、ツヤクワガタ属のクワガタです。
最大体長は90mm程度ですが、顎の挟む力は、1位2位を争う強さを持っています。
その挟む力は、闘っているカブトムシやクワガタの角や脚を、挟み切ってしまうほどです。
そのため、昆虫相撲などには、絶対に参戦させてはいけないと言われています。
※特に短歯は危険
世界最強クワガタムシランキング 13位 パリーフタマタクワガタ
パリーフタマタクワガタは、マレー半島やスマトラ島に生息する、フタマタクワガタ属の代表的な種です。
セアカフタマタクワガタとも呼ばれ、前翅の一部に、オレンジ色の綺麗な模様があり、先端が二股に分かれた力強い顎が特徴です。
好戦的で気性の荒い性格をしており、大型でがっしりとした体格に見合ったパワーを持っています。
反面、戦意が長続きせず、膠着状態が続くと、自ら退散してしまう習性は、大きなマイナスポイントとなります。
世界最強クワガタムシランキング 12位 ダイオウヒラタクワガタ
ダイオウヒラタクワガタは、インドネシアのジャワ島にのみ生息する、オオクワガタ属のクワガタです。
最大体長92mmと、このランキングに登場するオオクワガタ属の中では、最も小柄となります。
しかし、この体格差は、大顎が短い分の差が大半で、身体そのものの大きさや体幅は引けを取りません。
気性が荒く、大顎の挟む力も強いため、この順位にも十分に納得出来ます。
世界最強クワガタムシランキング 11位 ギラファノコギリクワガタ
ギラファノコギリクワガタは、ネパール、ブータン、ミャンマー、インドネシアなど東南アジアに広く生息する、ノコギリクワガタ属最大の種です。
世界三大クワガタに数えられ、最大体長121mmにも及び、世界最長を誇っています。
体長の多くを占める、鋭い大顎のリーチを活かし、相手の攻撃が届く前に挟み込み、勝負を決めてしまいます。
身体は細く扁平のため、パワー不足で、大顎も長さの割りに、挟む力はあまり強くありません。
そのため、初撃が勝負の決め手となりそうです。
世界最強クワガタムシランキング 10位 インターメディアツヤクワガタ
インターメディアツヤクワガタは、フィリピンのパラワン島、ネグロス島、セブ島などに生息する、ツヤクワガタ属の大型種です。
最大体長107mmにも及び、光沢のある黒い体色を特徴としています。
長く大きな大顎で、相手を挟み込む攻撃を得意とし、パワーだけではなく、敏捷性にも優れた、バランスの良い戦闘能力を持っています。
また、ツヤクワガタ属の中では、好戦的で気性の荒い性格をしています。
世界最強クワガタムシランキング 9位 ブルマイスターツヤクワガタ
ブルマイスターツヤクワガタは、インド南部の限られた地域にのみ生息する、ツヤクワガタ属#最大の種です。
最大体長109mmにも及び、前翅が黒とオレンジに色分けされているのが特徴です。
基本的には10位で登場した、インターメディアツヤクワガタとよく似た特性をしています。
しかし、体幅が少しだけ広く、体長が上回っていることから、若干ですがパワーに勝るようです。
世界最強クワガタムシランキング 8位 アルケスツヤクワガタ
アルケスツヤクワガタは、フィリピンのルソン島、ミンダナオ島、ミンドロ島などに生息する、ツヤクワガタ属のクワガタです。
最大体長は104mmと、ツヤクワガタ属の中で、10位で登場したインターメディアツヤクワガタや、9位のブルマイスターツヤクワガタに次ぐ大きさを誇ります。
体長では2種に及びませんが、肉厚でがっちりとしたボディをしています。
大顎の挟む力は、ツヤクワガタ属#最強で、押し出す力などパワーで勝る分、上位にランクインすることとなりました。
世界最強クワガタムシランキング 7位 アルキデスヒラタクワガタ
アルキデスヒラタクワガタは、インドネシアのスマトラ島のみに生息する、オオクワガタ属のクワガタです。
最大体長104mmにも及び、体幅は全クワガタの中でも最大級で、肉厚でマッチョなボディが特徴です。
大顎の挟む力も、14位で登場したカステルナウディツヤクワガタと並び、最強の呼び声が高い種類でもあります。
また、気性が荒く攻撃的なのですが、自分より明らかに強い相手だと判断した場合、逃げに徹するクレバーさも持ち合わせています。
世界最強クワガタムシランキング 6位 マンディブラリスフタマタクワガタ
マンディブラリスフタマタクワガタは、東南アジアのボルネオ島、スマトラ島に生息する、フタマタクワガタ属最大の種です。
世界三大クワガタに数えられ、最大体長119.5mmにも及び、11位で登場したギラファノコギリクワガタに次ぐ体長を持っています。
マンディブラリスとは、大顎という意味であり、その名の通り、長く巨大な大顎を持っています。
挟む力も、11位のギラファノコギリの2倍以上の強さを誇り、気性が荒く好戦的な性格をしています。
しかし、フタマタクワガタ属特有の、戦意が長続きしない、膠着状態が続くと、自ら退散してしまうような、メンタルの弱さは、マンディブラリスも例外ではないようです。
世界最強クワガタムシランキング 5位 ミンダナオヒラタクワガタ
ミンダナオヒラタクワガタは、主にフィリピンのミンダナオ島に生息する、オオクワガタ属のクワガタです。
最大体長104mmにも及び、肉厚でがっしりとした、バランスの良いボディをしています。
他のオオクワガタと比較すると、少し短めですが、太く力強い大顎を持っています。
性格は凶暴で、常に大顎を全開にし、威嚇の態勢をとり、全てを挟もうとせんばかりの勢いで、相手を圧倒します。
世界最強クワガタムシランキング 4位 スラウェシオオヒラタクワガタ
スラウェシオオヒラタクワガタ(セベレスオオヒラタクワガタ)は、主にインドネシアのスラウェシ島(旧セレベス島)に生息する、オオクワガタ属のクワガタです。
最大体長104mmにも及び、5位のミンダナオヒラタ同様、がっしりとした重厚なボディと太い大顎を持っており、スタイルの良い種として知られています。
最も大きな内歯が、大顎前方の先端側についているのが特徴で、挟み込む威力と効果が増しています。
非常に性格が激しく凶暴で、手を近づけただけで、大顎を高く振り上げ威嚇し、目の前のものを全て切断しようと試みるほどです。
世界最強クワガタムシランキング 3位 テイオウヒラタクワガタ
テイオウヒラタクワガタは、フィリピンのルソン島、カタンドゥアネス島に生息する、オオクワガタ属BIG3のひとつです。
最大体長109mmにも及び、これから登場する1位2位の種を含めた、オオクワガタ属BIG3の中で、体長、体幅、大顎の長さのそれぞれが2位と、バランスがとれたボディをしています。
大顎の挟む力、押し出す脚力も、BIG3の中でそれぞれ2位との評価で、非常にバランスのとれた、弱点のないステータスを持っています。
特に、ルソン島南部に生息する個体は、「キングテイオウ」と呼ばれ、非常に気性が荒く、大型となる個体が多いようです。
世界最強クワガタムシランキング 2位 スマトラオオヒラタクワガタ
スマトラオオヒラタクワガタは、インドネシアのスマトラ島に生息する、オオクワガタ属BIG3のひとつです。
3位のテイオウヒラタには及ばないのですが、最大体長は107mmと大きく、体幅は全てのオオクワガタ属の中で、最も広い種となります。
BIG3の中で、一番太い大顎を持ち、挟む力と押し出す脚力も1位と評価されており、迫力のあるバトルを繰り広げます。
パワーでは間違いなくNO.1なのですが、大顎の長さが短いことが、1位で登場するライバルとの勝敗を分けてしまう、最大のマイナスポイントとなるようです。
世界最強クワガタムシランキング 1位 パラワンオオヒラタクワガタ
パラワンオオヒラタクワガタは、主にフィリピンのパラワン島に生息する、オオクワガタ属最大の種です。
世界三大クワガタに数えられ、最大体長114mmにも及び、11位で登場したギラファノコギリ、6位のマンディブラリスフタマタに次ぐ、3位の体長を誇ります。
また、オオクワガタ属BIG3の中で、一番長い大顎を持ち、リーチの長さを活かした、技巧的な戦闘を得意とします。
大顎の挟む力や、押し出す力などは、2位のスマトラオオヒラタや、3位のテイオウヒラタには及ばないのですが、俊敏さとリーチの長さを活かした挟み合いで、決着をつけてしまいます。
オオクワガタ属BIG3の戦闘能力は、ほとんど互角と言えるのですが、過去の大会などの対戦戦績から、パラワンオオヒラタ最強とさせて頂きました。
世界最強クワガタムシランキング まとめ
世界最強#クワガタムシランキング、いかがだったでしょうか?
予想通りではありますが、オオクワガタ属が上位を独占する結果となりました。
また、顎の長さと体格が、クワガタムシの強さにおいて重要な要素となっている事は間違いないようです。
甲虫類で人気を二分している、カブトムシとのライバル対決にも興味が湧いて来るところです。
尚、このランキングは、あくまで私個人の独断と偏見をもとに、敢えて順位付けしたものに過ぎません。
エンターテイメントの範疇として捉えて頂けましたら幸いです。
世界最強クワガタムシランキングを動画で視聴する
今回の記事「世界最強クワガタムシランキング」の動画VerをYouTubeへアップしております。
より楽しく、詳しく観ることが出来ます。