ネコ科の動物には、ペットとして飼われている可愛らしいネコちゃんをはじめ、獰猛で大型の肉食獣まで多くの種類が存在しています。
その中で、最も強いネコ科の動物は何なのか興味はありませんか?
そこで今回は、ネコ科最強動物をランキング形式でご紹介してみたいと思います。
尚、このランキングのルールとしまして、1対1を前提としていること、亜種が存在する場合は上位の一種のみのランクインとしております。
では早速見ていくことにしましょう。
最強ネコ科動物ランキング 10位 カラカル
カラカルは、アフリカ各地、中東の一部に生息する、中型のネコ科の動物です。
体長は最大で1メートル、体重は19kg程度で、三角に尖った耳の先端に生えた黒い房毛が特徴です。
ネズミやマングース、小型のサル、更には、約3メートルもの跳躍力を生かし、飛んでいる鳥をも捕食します。
また、時速80kmで走ることが可能で、ハイエナやジャッカルから、獲物を横取りする俊敏さとハートの強さを持っています。
個体数が年々減少していること、夜行性で警戒心が強く、滅多に見ることができないことから「幻の猫」と呼ばれることもあります。
最強ネコ科動物ランキング 9位 ユーラシアオオヤマネコ
ユーラシアオオヤマネコは、赤道以北のユーラシア大陸に広く生息する、オオヤマネコ最大の種です。
体長1.3メートル、体重35kgに及ぶ個体も存在し、生息域内ではヒグマ、ハイイロオオカミに次いで、大きな肉食獣と言われています。
他種のオオヤマネコは、ウサギやリスなどの小動物を捕食するのですが、ユーラシアオオヤマネコは、イノシシやシカなど、大型の哺乳類をも捕食します。
木登りや泳ぎも得意で、筋力、跳躍力、聴覚や視力にも優れており、3km先にいる獲物を見つけるなど、ハンターとしての能力が非常に優れています。
名前にネコと入っていますが、ネコと呼ぶには憚れる存在と言って良いでしょう。
最強ネコ科動物ランキング 8位 チーター
チーターは、アフリカ大陸やイランなどの森林や草原地帯に生息する、大型のネコ科の動物です。
体長は最大1.5メートル、体重は70kgとスリムな体型をしており「ティアーズライン」と呼ばれる、目から口にかけての黒い筋の模様が特徴です。
最大の武器は、時速100㎞に3秒で達することの出来る加速力、最高時速130kmと、地上の動物の中で最速を誇る足の速さでしょう。
しかし、最高速度を維持できるのは、200~300メートル程度と限定的なのは残念なところです。
大型のネコ科の中では華奢で力が弱く、頭の大きさに比例して顎の力も弱いため、ハイエナなど他の動物から、せっかく捕らえた獲物を横取りされることも少なくありません。
不要な争いを好まず、平和主義の性格もその一因となっているようです。
最強ネコ科動物ランキング 7位 ウンピョウ
ウンピョウは、インド東北部から東南アジア、中国南部、台湾などの深い森林地帯に生息しています。
大型のネコ科と小型のネコ科の中間に位置する種で、体形がヒョウに似ていること、体の斑紋が雲形に見えることからウンピョウという名前が付けられました。
ネコ科のなかでも特に木登りが上手く、木の上で待ち伏せて、地上のサルやリスなどの獲物に飛びかかります。
体長は最大1.2メートル、体重30kgとチーターより小柄なのですが、体格の割りに牙が長く「現代のサーベルタイガー」と呼ばれることもあります。
8位で登場したチーターは、牙が短く、咬合力も弱く、華奢で前肢を武器として使用できないため、体格差を跳ね返し、ウンピョウに若干の分がありそうです。
最強ネコ科動物ランキング 6位 ユキヒョウ
ユキヒョウは、ネパールやカシミールなど、内陸アジアの山岳地帯に分布し、世界で最も高い所に生息するネコ科の動物です。
寒さに耐えるための長く密生した毛と、急斜面の移動時にバランサーとして機能する、1メートル近い長さの太い尻尾を特徴としています。
山岳生活で培われたパワフルな筋力と、最大15メートルもの距離を飛ぶことが出来る跳躍力は、強力な戦闘力の源となっています。
また、標高3000メートルもの低酸素地帯に適応し、タフであることから「山の王者」と呼ばれることもあるようです。
こちらもチーターよりも小柄で、体長は最大1.3メートル、体重は55kg程度ですが、戦闘力ではチーターを圧倒しています。
ちなみに、ユキヒョウはヒョウの亜種ではなく、ヒョウとは別種の動物となります。
最強ネコ科動物ランキング 5位 ペルシャヒョウ
ペルシャヒョウは、イランを中心とした中東エリアに生息しており、9種類存在するヒョウ科の亜種の中で、最大最強の種です。
最大体長1.9メートル、体重は100kgに及ぶ巨体ですが、時速60kmで走ることが可能で、6メートルの距離を飛ぶことが出来る跳躍力も持っています。
木登りが得意で、樹上から通りかかった獲物を急襲し仕留め、仕留めた獲物は、樹上に運び貯蔵しておきます。
スマートな狩りの方法、食料を貯蔵しておく知恵があることから優れた知力を持っていることも分かります。
また、樹上に、捕った獲物を運び上げる筋力は並大抵のものではなく、筋力の強さを伺い知ることが出来ます。
最強ネコ科動物ランキング 4位 ピューマ
ピューマは、南北アメリカの森林、高地、湿地帯など、様々な場所に生息する、北米では最大のネコ科の動物です。
最大体長2メートル、体重100kgと、僅かですがヒョウより大きな身体をもっています。
視覚、聴覚ともに優れ、5メートルを超える垂直飛びが可能で、木登りや泳ぎも得意とするなど、優れた運動能力を持っています。
狩りは、夜間や日没、夜明けといった薄暗い時間に行い、物陰や後方から忍び寄り、持ち前の瞬発力を用いて一気に喉元へ襲いかかります。
5位のヒョウと比較すると身体能力や戦闘力はほぼ互角なのですが、体格差で僅かにピューマが有利と言って良いでしょう。
最強ネコ科動物ランキング 番外編
ここでベスト3を前に、番外編として、特別なネコ科の動物を、2種ご紹介しておきたいと思います。
最強ネコ科動物ランキング 番外編① ライガー
ライガーは、ライオンを父に、トラを母に持つ交雑種です。
この交雑種は、身体が大型化する傾向があり、体長3.6メートル、体重400kg以上に及んだ個体も確認されています。
ライガーは、野生下には存在しておらず、飼育下で基本的には研究目的として交配される個体しか存在していないため、狩りの技術を持っておらず、闘争にも慣れていません。
他の大型のネコ科の動物とライガーの戦いを、体重70kgの格闘家と体重120kgの素人との戦いに例えると、低体重でも格闘家に分があるのと同じで、身体は大きくても、他の大型ネコ科の動物に勝つことは難しそうです。
また、この交雑種は先天的に心臓や腎臓、視覚に疾患を持っている事が多く、後天的にも骨の発育不全、癌や骨腫などの病気を患いやすく、成獣となるまでに命を落とす確率が高いようです。
最強ネコ科動物ランキング 番外編② クロアシネコ
クロアシネコは、アフリカ南部に生息している、ネコ類の中で最小種のひとつと言われています。
体長はオスの成獣でも50センチ、体重は2kg程度と非常に小さく、イエネコ最小と言われるシンガプーラよりも、一回り小さなサイズとなっています。
小さく可愛らしい容貌をしていますが「世界で最も怖いネコ」と呼ばれるほどの、たくましさや強さ、凶暴さを併せ持っています。
カラハリ砂漠に住む、狩猟採集民族サン人の伝承では、非常に勇敢な動物とされており、キリンの頸静脈を狙って襲ったという話があるほどです。
また、60%という高い狩りの成功率を誇っており、2位のチーターの58%を上回り、野生のネコ科の動物の中で一位となっています。
最強ネコ科動物ランキング 3位 ジャガー
ジャガーは、南米のアマゾンを中心に、コスタリカの熱帯雨林などに生息シテおり、生息エリアでは最強の捕食者として君臨しています。
体長は最大1.85メートル、体重135kgにも及び、頭骨が非常に大きく、発達した顎の筋肉から絞りだされる咬合力はネコ科最強を誇っています。
泳ぎも得意で、沼地や水辺周辺に好んで生息しており、カメやワニの分厚く硬い皮膚や甲羅を、バリバリと噛み砕いてしまいます。
大型のネコ科の動物の中でも、獰猛で凶暴な性格は、トップクラスで、前足で繰り出す猛烈なパンチも非常に強力です。
もし、これから登場する1位や2位の動物と同程度の体の大きさを持っていたら、ネコ科最強はジャガーだったかも知れません。
最強ネコ科動物ランキング 2位 アフリカライオン
アフリカライオンは、アフリカ大陸のサハラ砂漠より南のサブサハラと呼ばれる地域に生息しており、サバンナの生態系のトップに君臨しています。
体長2.5メートル、体重250kgと、3位のジャガーと比較してみると、一回りも二回りも大きなことが分かります。
超重量級ですが、ネコ科特有の優れた運動能力は健在で、2.5メートルの高さまで飛べるジャンプ力、時速60kmで走ることが可能な俊敏性も持っています。
鋭い爪を用いた前肢での一撃や、強力な咬合力で喉元へ噛みつきライバルを撃退します。
また、オスのライオンの象徴でもある「たてがみ」は、急所である首を守り、防御面でも一役買っています。
ライオンは「プライド」と呼ばれる群れを形成して生活しており、その「プライド」を外敵から守っているオスのリーダーは、実戦経験豊富で、戦いに慣れていることも強さのポイントとなります。
最強ネコ科動物ランキング 1位 アムールトラ
アムールトラは、シベリア、中国などの森林地帯に生息する、ネコ科の中で最大で最強の動物です。
最大体長3.5メートル、体重300kgにも及び、現存している8種のトラの亜種の中でも最大です。
主に、シカやイノシシを餌としていますが、場合によっては、ツキノワグマやヒグマでさえも捕食してしまいます。
ライオンをも凌ぐ超重量級の身体から繰り出される最強のネコパンチ、ジャガーに次いでネコ科の動物で2位を誇る咬合力により、ライバルを寄せ付けません。
パワーだけではなく、運動能力にも優れ、泳ぎも得意としており、獲物を積極的に探し求めて一晩で40kmも歩き回るアクティブでタフな一面も持っています。
さすがのライオンも、体格差によるパワーの差を覆すことは難しいでしょう。
最強ネコ科動物ランキング まとめ
ネコ科最強動物ランキング、いかがだったでしょうか?
基本的にネコ科の動物は、筋肉質でしなやかな身体を持ち、敏捷性に優れたものが多いようです。
また、ネコ科の動物も、人間を含めた他の動物と同様に、体重差が強さの重要なファクターとなっている事も分かります。
尚、このランキングは、あくまで私個人の独断と偏見をもとに、敢えて順位付けしたものに過ぎません。
エンターテイメントの範疇として暖かい目で見て頂けましたら幸いです。
最強ネコ科動物ランキングを動画で視聴する
今回お読み頂きました記事「最強ネコ科動物ランキング」の動画版を作成してみました。
動画ならではの動きや豊富な情報量でさらにお楽しみ頂けることと思います。