対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~

地球の表面積の70パーセントは海で占められており、そこに生きる生物たちはバラエティーに富み、神秘に満ちています。

その中でも、既に絶滅した生物たちの中には、怖ろしく凶暴なものが多数存在しており、強く興味を惹かれるのは私だけでしょうか?

そこで今回は、淡水、海水に関わらず、水中に生息していた絶滅動物の中で、最強だったのは何なのか、ランキング形式でご紹介してみたいと思います。

尚、このランキングでは、群れではなく1対1での戦いであることを前提とし、ワニ類などの半水生の生物は除外とさせて頂きました。

では、早速見ていくことにしましょう。

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~ 10位  エラスモサウルス

絶滅動物 水中編 エラスモサウルス

エラスモサウルスは、今から約8,000万年前の、後期白亜紀に、北アメリカ大陸に生息していた首長竜です。

最大体長14メートル、体重2tにも及び、体長の60パーセントを占める長い首を特徴としていました。

口には、細長い釘のような鋭い歯が生えており、長い首をムチのように振り回し、噛みつき、相手を寄せ付けません。

しかし、長い首をかいくぐられ、中に入られると、首の根本や胴体は無防備となり、為す術もなかったことでしょう。

主に、イカやタコ、魚を捕食しており、魚を捕えようと水面ギリギリを飛ぶ、プテラノドンなどの翼竜を捕食することもあったようです。

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~ 9位 リードシクティス

絶滅動物 水中編 リードシクティス

リードシクティスは、約1億6500万年~1億5200万年前の、後期ジュラ紀に、ヨーロッパや南アメリカに生息していた、史上最大の硬骨魚です。

発見されている化石が断片的なため、正確には分かっていませんが、体長は最低でも14メートル、最大で28メートルに及んだと推測されています。

これといった武器を持っていなかったのですが、とにかく巨大で、その巨体から繰り出される体当たりは、相手にとって十分に驚異となり得るものでした。

現生のジンベイザメなどのように、プランクトンを濾過摂食し、温和な性格で、戦闘は得意ではなかったとされ、他の生物と争う事はほとんど無かったようです。

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~ 8位 クロノサウルス

絶滅動物 水中編 クロノサウルス

クロノサウルスは、今から約1億2000万年~1億年前の、前期白亜紀に、オーストラリアや南アメリカに生息していた首長竜です。

最大体長13メートル、体重12tにも及び、頭部だけで3メートルの長さを占めていました。

それに比例し、口もかなりの大きさをしており、小振りな獲物は丸飲みにしていたようです。

当時の海の頂点捕食者として君臨し、ティラノサウルスよりも強力な咬合力を持ち、凶暴な性格をしていたことから、「海のティラノサウルス」と呼ばれることもあります。

また、30cmにも達する、長く鋭い歯を用い、他の首長竜をバラバラに引き裂き、ウミガメの甲羅をも貫いて捕食していたようです。

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~ 7位 シファクティヌス

絶滅動物 水中編 シファクティヌス

シファクティヌスは、約1億1200万年~約6600万年前の、白亜紀中期から末期にかけて、南北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアの浅海に生息していた硬骨魚です。

最大体長6メートル、体重1.5tに及んだとされ、現生のホホジロザメと同程度の体格をしていました。

流線形のボディに強靭な尾、翼のような胸ビレを用い、遊泳速度は時速60kmにも達し、水面付近を飛び跳ねるように泳いでいたと考えられます。

大きく開く口には、細かく鋭利な歯がびっしりと並び、肉食で獰猛な性格による高い捕食性は、軟骨魚であるサメ類と比肩される、唯一の硬骨魚と言われています。

また、体長4メートルのシファクティヌスが、2メートルの魚を丸飲みにしている状態の化石も発見されており、アメリカのカンザス州の博物館で実物を見ることが出来ます。

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~ 6位 バシロサウルス

絶滅動物 水中編 バシロサウルス

バシロサウルスは、今から約4000万年~3400万年前の新生代に、北アメリカ、エジプト、イギリスなどの温暖な海に生息していた、原始的なクジラ類です。

最大体長21メートル、体重17tにも及び、現生のクジラとは異なり、ヘビのように長い身体を特徴としていました。

巨体から繰り出される体当たりは強烈で、それを水中で回避することは、非常に困難だったと言えるでしょう。

体当たりをくらって動きが止まった相手を、ワニのように鋭い歯が並んだ、2メートルもの大きなアゴで、噛みつき、止めを刺します。

しかし、その体型から、うなぎのように体をうねらせて泳いでいたと考えられ、遠泳や潜水の能力は低かったと見られています。

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~ 5位 プリオサウルス

絶滅動物 水中編 プリオサウルス

プリオサウルスは、約1億5600万年~1億4700万年前の、後期ジュラ紀に、南アメリカ、ヨーロッパに生息していた首長竜です。

最大体長13メートル、体重12t、頭部は2.5メートルにも及んだとされます。

ワニのような長いアゴには、30cmもの長く鋭い歯が並び、その咬合力はティラノサウルスの2.5倍、15tにも達していたとされます。

また、体には4本の足が生えており、主に前肢を使って遊泳し、後肢は獲物を追う時など、加速が必要な場面に用いたと考えられています。

水中を素早く移動できる瞬発力と、強力な咬合力を持って、当時の海における頂点捕食者として君臨していました。

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~ 4位 メガロドン

絶滅動物 水中編 メガロドン

メガロドンは、今から約2300万年~360万年前の新生代に、世界各地の海に広く生息していた、史上最大のサメであり、史上最大の軟骨魚でもあります。

メガロドンの大きさには所説ありますが、最大体長18メートル、体重25t程度だったという説が有力です。

現生のホホジロザメの近縁種で、「ムカシオオホホジロザメ」という和名が付いていることからも分かります。

ホホジロザメと比較し、身体の大きさは3倍以上、咬合力は5倍、10tに及んだとされています。

口には、人間の手の大きさ程の、巨大で矢尻のように尖った歯が、ぎっしりと生えており、見た目の禍々しさもスケールアップしています。

また、気性の荒さ、獰猛さは、このランキングに登場する生物の中でもトップクラスで、もし現代まで生きていたとするならば、我々人類が最大級の警戒を払うべき相手となったことでしょう。

因みに、メガロドンが生息していた時代の海には、既にホホジロザメも存在しており、個々での強さは、当然メガロドンが上でした。

しかし、種としての生存競争では、ホホジロザメが勝ったのは紛れもない事実で、生命の奥深さを感じずにはいられません。

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~ 番外編

ここで、ベスト3を前に、番外編として、現生の水中動物最強として呼び声が高い2種を、ご紹介しておきたいと思います。

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~ 番外編① シャチ

最強動物 水中編 シャチ

シャチは、世界中の海に生息しており、現生している、マイルカ科#最大の種です。

最大体長10メートル、体重10トンにも及び、口には長さ13cmもの鋭い歯が、40本以上も並んでいます。

咬合力は、正確に測定された事例がないため、推定ではありますが、3.5tに達するという見方もあり、現生生物の中で最強と目されています。

さらに、泳ぐ速さは時速60㎞以上と、哺乳類の中で最速を誇ります。

運動能力の高さはもちろん、知能も非常に高く、見た目とは裏腹な獰猛な性格の持ち主でもあります。

もし、このランキングが、絶滅動物に限らないルールであったならば、1位2位を争うことになったかも知れません。

また、集団の場合は、挟み撃ちなど、群れでの連携を用いた狩りや戦いを行えることから、他者を寄せ付けない、圧倒的な強さを見せつけることでしょう。

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~ 番外編② シロナガスクジラ

最強動物 水中編 シロナガスクジラ

シロナガスクジラは、世界各地の海に生息する、哺乳類最大にして、現生最大の生物です。

最大体長34メートル、体重200トンにも及び、その大きさは、12回建てビルに相当すると言えば分かりやすいでしょう。

10メートル近く開く口は、大半の獲物を、軽く丸飲みにしてしまいます。

また、巨体から繰り出される、超重量級の体当たりは、想像を絶する威力を持ち、その大きさからして、回避するのも非常に難しいと言わざるを得ません。

ちなみに、過去にも現在にも、シロナガスクジラの全長を上回る程巨大な生物は、アルゼンチノサウルスなど竜脚類に属する、一部の草食恐竜しか存在していません。

アルゼンチノサウルスにしても、体重は100tほどで、シロナガスクジラの半分程度しかありませんでした。

いよいよベスト3の発表です。

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~ 3位 テムノドントサウルス

絶滅動物 水中編 テムノドントサウルス

テムノドントサウルスは、今から約2億年~1億7500万年前の、前期ジュラ紀に、ヨーロッパの海に生息していた魚竜です。

最大体長12メートル、体重10tに及び、筋肉質で細身の体型をしていました。

柔軟な尾と、尾ビレを使い、高速で遊泳していたと考えられ、瞬発力とスタミナも合わせ持っていました。

3t以上もの咬合力と、肉を噛みちぎる事に特化した、ぎっしりと並んだ円錐形の鋭い歯を用い、当時の海の頂点捕食者として君臨し、首長竜や他の魚竜をも食糧としていました。

また、現在過去を通して、生物界最大とされる、直径20cm以上もの眼球を持っていたため、視野角は広く、暗い海でも相手を視認できる高い視力は、この上ない武器となっていました。

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~ 2位 リヴィアタン・メルビレイ

絶滅動物 水中編 リヴィアタン・メルビレイ

リヴィアタン・メルビレイは、1200万年~890万年前の新生代の、南半球の海域に広く生息していた、マッコウクジラの仲間です。

最大体長20メートル、体重50tにも及び、現生のマッコウクジラと良く似た容姿をしており、現在過去を通して、最強のクジラとの呼び声が高い種でもあります。

マッコウクジラとの大きな違いは、より頑丈で筋肉質なアゴと、上下両方のアゴに揃った、最大36cmにも及ぶ、鋭利な歯にあります。

この歯の長さは、捕食の際に、実際に噛みちぎることに用いる歯としては、史上最大と言われています。

また、気性が荒く、獰猛な性格でもあり、コブのある大きな頭と、重量級のボディから繰り出される体当たりは、非常に高い攻撃力を持っていました。

4位で登場したメガロドンと、生息していた年代が重なっており、当時の海の頂点捕食者として、双璧を成していました。

この2種は、ほとんど互角の戦闘力を持っていたため、直接対決は滅多に起きなかったと言われていますが、直接対決となった場合は、体格での優位性と、哺乳類特有の知能の高さから、リヴィアタン・メルビレイに軍配が上がりそうです。

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~ 1位 モササウルス

絶滅動物 水中編  モササウルス

モササウルスは、今から約7000万年~6600万年前の、後期白亜紀に、ヨーロッパや北アメリカの海を中心に生息していた、水生有鱗目の生物です。

当時の海の頂点捕食者として君臨しており、同時代に陸上の頂点捕食者として君臨していたティラノサウルスと、並び称される存在でもあります。

最大体長18メートル、体重40tにも及んだとされ、クジラ類にも劣らない体格をしていました。

発見された頭骨の化石から、160cmもの長い頭部に、非常に大きなアゴを持っていたことが分かっています。

ワニのような大きな口には、巨大な円錐形の歯がズラリと並んでおり、ティラノサウルスと同程度の、6tにも及ぶ強力な咬合力を持っていたとされます。

流線形で水の抵抗の少ないボディと、4本のヒレ足、サメや魚竜のような二股の尾ビレを持っており、遊泳能力も高く、巨体にも関わらず、時速40kmもの速さで泳ぐことも可能でした。

また、モササウルスを最強たらしめているのは、獰猛で気性の荒い性格からくる、闘争本能の強さにあるでしょう。

発見された化石には、怪我をした跡が残っているものが多く、戦いを好む性格であったことを、伺い知ることが出来ます。

モササウルスの牙が買えるなんてロマンあります。
お値段が気になりますが、意外に買えるかも??

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~ まとめ

絶滅動物最強ランキング~水中編~、いかがだったでしょうか。

それぞれの時代を代表する、頂点捕食者が多数ランクインしており、最強ランキングに相応しいものとなりました。

また、陸上の生物と比較し、より巨大な者が揃っていたことも、水中生物ならではと言えそうです。

尚、このランキングは、あくまで私個人が調べ得る情報をもとに、敢えて順位付けしたものに過ぎません。

空想バラエティの範疇として捉えて頂けましたら幸いです。

対決!!絶滅動物最強ランキング~水中編~

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