皆さんは、空をテリトリーとする動物・生物で最強なのは何だと思いますか?
空を長時間飛べる生物と言えば、基本的には鳥と昆虫に限られてくるでしょう。
空で最強となると、鳥類、それもおのずと猛禽類に絞られてくるのではないでしょうか。
猛禽類であれば、握力や飛翔能力など、一定の水準の戦闘能力は持っていると考えられます。
そこで今回は、世界最強の空の動物、猛禽類の強さを種類別にランキング形式でご紹介してみたいと思います。
最強動物ランキング~空編~ 10位 アンデスコンドル
アンデスコンドルは、空を飛ぶ鳥の中で最も大きく、南アメリカ大陸のアンデス山脈に生息しています。
体長100~130cm、体重11~15kg、翼開長は最大で3.2メートルにも及ぶ巨大な鳥です。
体は大きいのですが、屍肉食性のため、突出した飛行能力や、ハンティング能力は持ち合わせておらず、爪もまっすぐであまり鋭くありません。
鹿や牛などの大型の動物の死体を、頭から突っ込んで食べるので、腐敗で発生する浸出液や血液などが、羽毛に染み込み不衛生になるのを避けるために、頭から首にかけてハゲているのも特徴です。
最強動物ランキング~空編~ 9位 ワシミミズク
ワシミミズクは、ユーラシア大陸全域に生息しており、稀に北海道へ迷いこんで来ることもあります。
体長60~72cm、体重は最大4kg、翼開長は最大1.8メートルにも及ぶ、世界最大のフクロウです。
ウサギやネズミなどの中小型の哺乳類、ガンやハヤブサ、他のフクロウなどを捕食することもあります。
さらに、体重13kgのシカを捕食したケースも報告されています。
ワシミミズクは夜行性で、夜になると猛禽類としての本領を発揮します。
夜目が効く、大きな眼球で獲物を補足。
獲物が通るのをじっと待ち、音も立てずに、大きく幅広の翼を、ゆっくりと羽ばたかせ#襲いかかります。
夜の空では最強かも知れません。
最強動物ランキング~空編~ 8位 ハクトウワシ
ハクトウワシは、その名の通り、頭部が白い羽毛に覆われた、精悍な容姿を持つワシです。
全長80~110cm、体重は5~7kg、翼開長は最大2.4メートルに及ぶ大きな鳥です。
最大50年もの長寿を誇り、その美しさ、雄大さ、北アメリカの固有種である事から、アメリカ合衆国の国鳥にも指定されています。
主に、沿岸部に生息しており、高い飛行能力を用い、魚や水鳥、小型の哺乳類を捕食します。
また、ハクトウワシのつがいは、一生を共にし、長年同じ巣に住み続けるため、巣を年々大きくしていく事で知られており、直系3メートル、重さ2トンにもなった事例もあるようです。
最強動物ランキング~空編~ 7位 イヌワシ
イヌワシは、北アメリカ、ユーラシア大陸、アフリカ北部、中東、中国、日本と、非常に広範囲に分布する黒褐色のワシです。
全長75~95cm、体重は4~7kg、翼開長は最大2.2メートルに及びます。
獲物を見つけると、上空から翼をすぼめて急降下し、100㎏近くあると言われる強力な握力で、ウサギやネズミ、ヘビなど動きの素早い獲物を力強く巧みに捕食します。
ときには、キツネやヤギ、シカなどの子供を襲う事もあるようです。
頭部の羽衣が、光沢のある黄金色であることから、英名では「golden eagle」と呼ばれており、プロ野球「東北楽天ゴールデンイーグルス」のチーム名にも冠されています。
最強動物ランキング~空編~ 6位 ゴマバラワシ
ゴマバラワシは、アフリカ大陸中南部の草原やサバンナに生息する大型のワシです。
全長80~95cm、体重は3~6.5kg、翼開長は最大2.6メートルと、翼が非常に大きい事が特徴です。
主に、中小型の哺乳類、鳥類、爬虫類を捕食し、最大で35kgもの獲物を捕食したケースも報告されています。
ゴマバラワシは名前が表す通り、お腹が白地に黒い点々模様をしています。
恥ずかしがりな性格なのか、人間を避け、ある一定の距離まで近づくと逃げるように飛び去ってしまいます。
最強動物ランキング~空編~ 5位 オオワシ
オオワシは、日本、朝鮮半島、中国北部、ロシア東部に生息しており、その名の通り大型のワシです。
メスの方が大型で、全長90~100cm、体重は最大で9kg、翼開長は220~250cmにも及びます。
日本に生息するワシとしては一番大きく、海岸や岸部など水辺の近くに生息し、主にサケやスケトウダラなどの魚類を捕食します。
時には、カモなどの鳥類や、中小型の哺乳類を狩ることもあり、沿岸部では最強との呼び声が高い猛禽類です。
黒の体色に、白い足や尾、黄色の大きなくちばしが印象的で、非常に恰好のよい容姿をしています。
森林伐採などによる生息地の破壊、羽目的の狩猟、散弾銃により狩猟された動物の死骸を食べることによる鉛中毒などが原因で、生息数は年々減少しており、種としての総個体数は現在約5,000羽前後まで減少しています。
日本では1970年に国の天然記念物、1993年には国内希少野生動植物種に指定されています。
最強動物ランキング~空編~ 4位 ミミヒダハゲワシ
ミミヒダハゲワシは、アフリカ大陸の南部、アラビア半島の南部やイスラエルなどに生息しています。
ハゲワシの中でも特に大型で、全長は最大115cm、体重14kg、翼開長は2.9メートルに及び、コンドルにも引けを取らない大きさを誇ります。
他のハゲワシ同様、屍肉食性が強く、食事の邪魔する他の鳥やジャッカルなどを、鋭く尖ったクチバシで追い払います。
ハンティング能力も高く、ガゼルやアンテロープなど大きな獲物も易々と捕食します。
また、他の鳥の雛を襲ったり、卵を盗むなど手段を選ばない一面もあり、気性も荒く、鳥類のギャングと形容されることもあるようです。
見かけもギャングさながらで、頭部の側面に、肉垂と呼ばれる露出した皮膚のヒダがあり、貫禄のある容姿をしています。
最強動物ランキング~空編~ 番外編
ここでベスト3を前に、番外編として、別の意味では最強かもしれない、2種類の鳥をご紹介させて頂こうと思います。
最強動物ランキング~空編~ 番外編① ヒクイドリ
ヒクイドリは飛べません。
飛べないので今回のランキングからは除外していますが、飛べない鳥まで含めると、最強の呼び声が高いのは、このヒクイドリではないでしょうか。
時速70kmで走ることができるダチョウには及びませんが、時速50kmと鳥類で2番目に速く走ることが可能で、体の大きさも、最大で全高190cm、体重85kgにも及び、ダチョウに次いで大きな鳥なのです。
最強と呼ばれる理由は、強靭な足腰から繰り出される強烈なキックです。
キックに用いる足には、3本の指があり、それぞれに12cmにもの長さのナイフのような鋭い爪が付いています。
その威力たるや、想像するだけで身震いしてしまいそうなほどです。
最強動物ランキング~空編~ 番外編② 毒鳥
種類は限られますが鳥類にも、強力な毒を持ったものが存在します。
パプアニューギニアには、5種の毒鳥が生息しており、その中でもズグロモリモズの毒性は強力です。
ホモバトラコトキシンという神経毒を持っており、極微量でも人間の致死量に達してしまうので危険です。
あくまでも護身用の毒であり、捕食用の毒ではないので、今回のランキングからは除外していますが、天敵がいないという点では、毒鳥もある意味では最強と言って良いかもしれません。
最強動物ランキング~空編~ 3位 フィリピンワシ
フィリピンワシは、その名の通り、フィリピンのサマール島、ミンダナオ島、ルソン島、レイテ島のみに生息する非常に希少なワシです。
全長は85~105cm、体重5~8kg、翼開長は最大2.2メートルにも及びます。
「サルクイワシ」という別名を持ち、ヒヨケザルやジャコウネコなど、比較的大きく機敏な獲物を上手に狩ることが出来ます。
その他、ムササビやコウモリ、ヘビやネズミ、鳥類なども襲います。
大きく鋭いくちばしや、たてがみを連想させる冠羽、猛禽類としては珍しい青みがかったグレーの目が特徴的です。
その威厳ある雄姿は、見る者に忘れがたい印象を残すことでしょう。
最強動物ランキング~空編~ 2位 カンムリクマタカ
カンムリクマタカは、主にアフリカ中南部の熱帯雨林に生息しています。
全長は80~100cm、体重2.7~4.5kg、翼開長は最大2メートル程です。
これまで紹介してきた他の猛禽類と比較して、大きさも体重も小さめなのですが、とにかく攻撃的で、現地の人からは「空飛ぶヒョウ」と呼ばれ恐れられています。
鋭い鉤爪と強力な握力を持っており、好物のサルをヒョイッと掴み、頭蓋骨を握りつぶしてしまいます。
現地では人が襲われることもしばしばで、7歳の少年が頭や胸に重傷を負わされ話題となったこともあります。
また、カンムリクマタカの巣の中から、幼児の頭蓋骨が見つかったという驚きの報告もあがっているようです。
最強動物ランキング~空編~ 1位 オウギワシ
オウギワシは、中央アメリカから南アメリカにかけた#新熱帯区に生息しており、頭の羽が扇型に見えることからオウギワシと名付けられています。
全長は最大で105cm、体重5~11kg、翼開長は最大2.3メートルと、大きくガッシリとした体形をしています。
クマよりも長い13cmもの鋭い鉤爪と、強力な握力は驚異的で、サルやナマケモノなどの比較的大きな哺乳類を軽々と持ち上げ、連れ去り、捕食してしまいます。
また、高い飛行能力も持っており、木々の間を器用にすり抜け哺乳類、爬虫類、両生類、他の鳥類なども捕食します。
2位のカンムリクマタカと違い、自分達の巣を守る時以外は、決して人を襲うような事はなく、人間にとっての脅威はオウギワシの方が少ないようです。
大きな鉤爪、強力な握力、高い飛行能力と3拍子揃っており、空の支配者として君臨する猛禽類の中でも、最強と言って良いでしょう。
2位のカンムリクマタカと、甲乙つけがたい部分もあるのですが、オウギワシの方が体格が良く、重量がある分、有利であると判断します。
最強動物ランキング~空編~ まとめ
世界最強動物ランキング~空編~いかがだったでしょうか?
強い猛禽類は、見た目も精悍で、威厳に満ちており神々しささえ感じてしまいます。
また、猛禽類は、鋭くクールな目が特に印象的で、精悍でイケメン揃いだと思うのは私だけでしょうか?
他の動物と比較しても体格の割りに、異常なほどに強い握力も猛禽類の特色です。
順位付けに関しては、様々なご意見、異論があることだと思います。
あくまで私個人の独断と偏見をもとに順位付けしたものに過ぎません。
エンターテイメントの範疇として楽しんで頂けましたら幸いです。
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この掲載記事「最強動物ランキング~空編~」の動画Verを作成し、YouTubeへアップしております。
記事と合わせて視聴するとより楽しんで頂けると思います。